ロミオとジュリエット2023 9/14アフタートークレポ
割と唐突に始まる感のあったアフト。
備忘録的レポ。
ネタバレは後で!という方は観劇終わってからでも読んでくださいませ。
他に「アレもあったよ」という方はぜひ教えてくださいませ🙏🏻
終演後、ふわ〜っとスタート
進行さんの「拍手でお迎えください」👏🏻で松岡さん、真宙くん、藤野さん登場。
ご挨拶。
真宙くんは最後のシーンの衣装のまま。ジュリエットのゲネ写真の衣装の藤野さん。
左から名前の順に着席。
(※以下、松岡さん=松、高杉真宙氏=真、藤野さん=藤)
松:どうでしたか?やってみてというか、劇場で始まって。真宙さんは?
真:や〜、やっぱり、劇場に立ってみて、こう(客席の方へ手を伸ばしながら)客席の側が見えてやっと実感が湧いたというか、やっぱり変わりますね。
「こんな感じなんだ」って思って見えて、実感が湧いて(セリフを)言えるようになるっていうか。
客席側が見えて初めて、舞踏会だったりとかが、「あぁ、舞踏会だなぁ」って実感を持てたりだとか。稽古場だと繋がりとかそういうのもあまり感じられなかったので。
松:そうね。あのシーンも、劇場に入ってからカットになったのがあったわね。しっかり練習していたのに、大胆にカットになって。
ほら、あれ、(世界でも?)初じゃないかしら?翻訳の戯曲の中では他では見たことがない(というようなニュアンスだったような)
真:あ〜、あの、ジュリエットが亡くなった後の、ね。
松:本当だとあの後に、ジュリエットの家族が娘が亡くなった事を嘆き悲しむシーンが描かれているんだけど、それも稽古場ではやっていたのにここへ来て大幅に大胆にカットになって。
真:そうですね〜、亡くなって、そのままマントヴァのロミオのシーンになる。
僕はそれを上から、ベッドが履けていくのが見えるので、その悲しみの気持ちを受け取って入れるのがいいんですけど。
松:ジュリエットはちょっと残念ね。役者さんの気持ちも変わったりするんじゃないかしら?
藤:そうですね。あのシーンは両親の愛情を感じられたりとかする場面なので、少し残念ではありました。
松:真宙ロミオは…まひろみお?は、どうだったの?
真:マヒロミオ…それいいですね。語呂がいい、笑
僕はホント、そのままの気持ちで入れたので良かったです。
その悲しみを受け取ったまま、ジュリエットの元へ向かおう。夢の世界の思いを持って行けるような。
松:涼子ジュリエットはどう?
なんか今回のジュリエットはとってもよく走っていますよね?
藤:はい。そう、自分では走っている意識はあんまりなかったんですけど、言われてみて、運動量がすごいなって。笑
結構、走っていますよね。
松:そうね、お転婆というか。
若い2人の生き急いでいる感じがそこに出ている。
藤:そうですね、割と積極的というか。その辺りは表現できていればいいなと思います。
真宙さんはジュリエットのことを「じゃじゃ馬」っ言っていました。
松:ところで、パンフレットにも書かれているけれど、お2人はそれぞれ、好きなセリフとかは?
真:僕は「ひばり」のところですね。
最初は苦手だったんですけど、舞台に立ってから好きになった。
藤:私もです。
松:それはなんで?最初苦手だったの。
真:あんまり実感として想像が出来なかったんですけど、舞台で通しで流れでやると、「あぁ、こんな感じなんだ、これでお別れなんだな」っていう実感が持てたから。
藤:私もです。
真:あのシーンって、ロミオが生きているジュリエットに会える最後の機会で、次に会うのは霊場の中なんですけど、稽古では割と途切れ途切れで止まってしまったりもするので。
あとあの、「手紙を書くよ」っていうのも好きで。
手紙って、割と書くけどメールとかで、出さないじゃないですか?
(※真宙くん自身は書くけどと言ったのだったか、今はみんなそんなに書かないと言ったのだったか…どなたか覚えてたら教えて🙏🏻ください)
だから、そういうのも素敵だなぁって思いながら言ってます。
朝が来ることを、ひばりが鳴いたから…とか、カッコいいこと、言ってみてぇ!✊って。いつかそんな素敵なこと…まぁ、言ってるんですけどw
セリフとして。
松:そうね。笑
セリフとして言えて良かったわよね。
真:ふだん言えない洒落たことを役で言わせてもらえるので嬉しいです。
松:あと、そのシーンでジュリエットが「待っている間におばあちゃんになってしまう」って時間を数えるの。あれもとっても可愛くて素敵よね。
松:次に、好きなシーンは?
真:回廊で「一緒に眠ろう」っていうシーン。
なんか「幸せだなぁ〜」って感じるから。
松:あのシーンのセリフで、真宙さんが「こういう風に解釈した」っていうお話をしてくれて、それがとっても素敵で他の演者からは聞いたことがなかった解釈で、とっても素敵な発想だなと思ったから、良かったらそのお話をご自分でしてくれない?
真:(照れ臭そうに)えっ。そうなんですか?
えー、恥ずかしいな…。
ジュリエットが死んだと聞いて、ヴェローナに戻るんですけど、その時に「一緒に寝よう」って言う。僕、あのセリフも好きなんですけど、夢で見た話を語っているけど、それが正夢になるみたいな感じで。
(ジュリエットが死んだのを聞きはしたけど)口付けで蘇ると思っているんですよ。
(本当に死んでいればそれは正夢になりようがない話のはずだけれど)それが本当になるみたいな感じで。結局自分は死んでしまうけど(帝王になったのかはわからないけど)それが正夢になった、っていう感じというか。
僕はそれで、夢で見た話を本当にしよう。っていう気持ちで向かっていけるな。っていう話ですね。
松:そうね、きっとロミオもマブの女王を見たんでしょうね。
とっても素敵な発想だなと思って、そのまんま演じて欲しいって思いました。
それで、口づけで蘇らないのなら毒をもって死を選ぼうって、自分も死ぬっていうことで薬屋とのシーン。あそこで私は、ロミオが成長したって感じられた気がしたわ。
真:ホントですか?やったあ〜✨
松:薬屋で毒を買う、薬屋とのやり取りの中で、本当に命と引き換えに蘇らせようとしている覚悟というか、それまではロミオは自分のことばかりなんだけど、笑
真:自分ばっかりですよね〜、笑
松:そう、でも、あの場面では本気でジュリエットのために…という、成長が見えて良かった。
真:ありがとうございます。
松:お客さんの反応で変わるような、舞台に立ってから反応を見て変わったとか「ここだ!」って思ったシーンはありますか?
それでいうと前半、かなり男の子たち同士で賑やかに笑い合えるところとかあるわよね。ベンヴォーリオのお客さんイジりのところとか。
真:あのシーン、ベンヴォーリオが「美人が居るじゃないか」って客席を指すシーンで笑いを取っていて、いつも「羨ましいなぁ〜」って思うんですよね。(悔しそうな表情で)
松:あら、ロミオはバルコニーのシーンで結構笑いをとっているじゃない?
真:そうなんですけど、あれはやり過ぎちゃいけないっていうか、やり過ぎると(役から?)離れちゃうんですよね、僕、離れちゃうのは一番嫌なのでw
松:シェイクスピアはハムレットの中でも書いていたけれど、客いじりはあまり好きではないけれど、あの場面に関してはお客さんから反応を返してもらうことを計算して書いているんでしょうね。
真:へぇ〜・・・。
松:ジュリエットは、ばあやとの場面では反応があると思うんですけど。
藤:そうですね。反応があると、自分のセリフじゃなくても嬉しいですね。
真:すごぃ、心が広い。
僕は自分で笑いを取りたいんですよ。笑
松:でも、あの場面のロミオは恋する感じがとってもキュートで可愛らしいわよね。笑
真宙さんが前に「アホの子」と言っていた…。その感じというか。笑
ロザラインに恋していたのに急にジュリエットに変わって、あれはどうしたんだ?っていう声もあると思うけど…。
真:笑
あれはw 僕はひと目惚れとかないんですけど、あるとは思うんですよね。
変な話なんですけど、それぞれに星があって、その2つが出会うタイミングがそこだったっていうか、それが運命だったというか。
バッチリあうタイミングの星が、ロミオにとってはジュリエットがそれで、ロザラインではなかったんじゃないかなっていう感じで。伝わりますかねw
ロミオはとにかく真っ直ぐですよね。
恋には恋で、愛には愛で応えるような人ですよね。
松:マキューシオが取り残されていくというか、1人残されていく感じも際立っていましたよね。
真:そうですね。前にそんなにマキューシオのことを信用していないんじゃないかって言ったんですけど、稽古を重ねていくうちに関係性は強く感じましたね。
マキューシオがいなくなったのが辛かったりだとか、近い感じにはなりましたね。
松:舞台で「ここを見て欲しい」っていうポイントは?
真:→かなり悩んで…
ん〜・・・しゃべってる人。笑
や、今回、みんなのセリフが素敵だし、全部聞いて欲しい。って、思います。
松:詩的なセリフがね。笑
私だったら例えば、「喜劇と悲劇の混ざり合ったところ」とかね。
真:→あぁ〜…という顔をしてゆっくり。
(松岡さんのマネをして…)そうですね…悲劇と…喜劇が…混ざり合った…ところ。w
(松岡さんの方を確かめながら、一つひとつなぞるようにw 結果同じことを言うスタイルw)
時間を途中2度ほど気にしつつ30分くらいはお話いただけたんだったか。
ニュアンスなところもあり、他の方の備忘録レポ参考に思い出し組み立てました。
参考に雰囲気だけ✨
ありがとうございます😊
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