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Aセクのわたしの恋

私は自分のことをAセクだと思っているけれど、果たして本当にそうなのかなと思う時がある。過去に好きになった人がいないわけじゃない、そんな経験を持つのにAセクを名乗るのは些かなんだか、違和感を感じてしまう。
そんな今日この頃。
私の趣味は小説を書くことで、Kindleに上げて一応それでお金をもらってはいるけれどそれはエロがえげつないとされるBL小説で、男嫌いで通している私が何故、男同士の恋愛が書けるのか。それは永遠の謎だけど、思うに禁断というものが私にはたまらなく魅力的に映るのかもしれない。男同士、女同士、そして何気にSMも好きな私にとって、人にはなかなかカミングアウトできないことばかりがどうしても好きなのだ。
性癖に関してはレズビアンだけれど、だからこそBLという言わば架空の世界にとても惹かれる。
というのも、私は絶対に男にはならないしなれない。だからこそのBLという世界観が昔から大好きだった。
なんというのか、やっていることは変わらないのだけど男女という絡みは私にとって脅威なのだ。というのも、必ず男女間には妊娠というリスクが付き纏う。それが、嫌悪を催すほどにいやなのである。
自分の胎に他人が宿るということはもう中学生くらいの時から脅威だったし、嫌悪の対象だった。
それは半世紀経った今でも変わらず、子どもを作る行為というものに対しすごく敏感で男性と付き合えば、必ずそう言ったことを要求される。妊娠するという可能性のある行為を強いられることは私にとってはとてもではないが耐えられることではないので、物心つく頃からずっと同性だけを見つめてきたわけです。
実は中学の頃に一度だけ、異性を好きになったことがあったのですがそれはもう本気で。ですが、その時の失恋のショックが大きく最悪な形で振られてしまったそれが今でもついて回り、トラウマのように私をいつでも苦しめてきます。
だから同性に走った、というわけでもないのですが人を好きになるという気持ちが、その中学の時の失恋により死んでしまったように思えるのです。
人を好きになるというのはとても、怖いこと。そして、持ってはいけない感情なんだなと思い知らされてしまったというか、思い込んでしまったというべきか。
それから、私の恋愛観は一変し、同性だけを見るようになりました。高校時代は同級生の女子に恋をし、高校卒業した後クラブなんかで女性相手に付き合ってみたり。
でも、長くは続きませんでした。好意は持てる。それは持てるのですが、どうしても肉体的な繋がりに対し、深い嫌悪感があるのです。
この嫌悪感がどこから来るのかが未だに分からないのですが、恋愛に関しては上記の通りなのかなと思いました。
ちょうど思春期真っただ中、裏切られるようにして振られた私の恋心は氷の中に浸かってしまって固まってしまい、今では誰にも好意を寄せることすらできず孤独を彷徨っている感じです。
誰かが欲しいという気持ちはありますが、それ以上の感情がどうしても持てない私は一体、何者でなにがしたいのか。
そういった気持ちを埋めたくて、もしかしたらBLを書き続けているのかもしれないな。
そう思います。
ですが、今現在、小説に力を入れすぎて元から無かった体力が限界を迎えてしまい筆を置いています。
正直、かなりつらいです。この頭の中から溢れ出て来るラブストーリーを描きたい。言葉にして、書きたい。
この気持ちもまた、不思議なもので恋愛の出来ない私から生まれるラブストーリーは一体、読む人にどんな気持ちを与えるのでしょうか。
歪な私の書く話は、やはりどこまでいっても歪なのか……。

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