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統合失調症とわたし ③

では、今回は高校生活について書いていきたいと思います。

私のこの約三十年以上の人生の中で、一番輝いていたのが高校時代だったのかな、と今になっては思います。

もちろん、病気との闘いは既に始まっていたので輝いていたという表現が正しかったのかどうかは分かりかねますが、あの頃が一番…いい意味で楽だったのかもしれません。

では、本題に入ります。

先の『統合失調症とわたし ②』にも書いた通り一番初めの病名は『起立性貧血』でした。その頃には頭痛が起こることはなく、主に精神安定剤として起立性貧血の薬を飲んでいました。すると、気分は一応は上がってくれるのでそれを頼りに、毎日を歩んでいました。

病気はつらかったです。

が、高校生活は小学や中学と比べ周りがとても大人びた友人ばかりだったので、いつの間にか自然に溶け込むことが出来、時折、具合が悪くなっては泣いて帰ることはあってもギリギリとまではいかなくても、高校生活は楽しいものでした。

そんなある日。

私はあるゲームのキャラにハマり、オタクの友人にイベントに連れて行ってもらったことがありました。イベントというのは所謂、春コミとか夏コミとか言ったオタクの祭典ですね。

そして、そこで本を買って見事にハマリ…。本欲しさにバイトを始めました。

よくあるオシャレなカフェではなく、所謂昔からの喫茶店というところですね。程よく古びてて、…といったような。そこのバイト先は当たりを引いたというかマスターも同じバイト仲間も優しい人が多くて、安心して働いてました。

そこは感謝したいところです。

そしてその金を、すべて同人誌につぎ込む生活が続き、今から思えばそうやって欲しいもののために働いたことも、病気の負担の原因の一つになっていたのだろうなと感じます。

けれど、あの頃は私も若く、欲しいものは欲しい!!とオタク魂に燃え、自分の身体のことなど二の次にして、バイトに明け暮れイベントに行きまくってました。

この話とはまた少し飛びますが、私は緊張するとひどい下痢を起こすんです。緊張の度合いにもよりますが、日常生活で何か違うことが起こったり普段しないことをしなければならなかったりとなると、すぐにおなかを壊す。

そして、精神的なものからくる下痢は下痢止めを飲んでも効かないんですね。効かないんですよ。全く効かない。これは今でも悩まされている症状の一つですが。

なので、イベントへ行くたびに、精神的な下痢に襲われイベントから帰ってくると起立性貧血の薬と下痢止めを飲んで眠る。

そういった高校生活でした。

困ったのは修学旅行でした。修学旅行の一週間前から下痢が止まらず、学校も休みっぱなし。何度行こうか止めようか迷ったことか。

けれど母に諭され、一度きりしか行けないものだからと決心していくことに決め――行ってよかったと本当に心から思えるような旅行になりました。

しかし若かった。若すぎた、と今では思います。自分の身体や心にいいことを一つもしていない。守っていない。一番守らなきゃらならないものを放って、遊びに明け暮れて、バイトに明け暮れ。

愚かな高校生活だったと、振り返れば思います。

楽しかったです。自分の愉しみに明け暮れていただけの高校生活だったので楽しかったのですが、それからそういった無理がかさみ後々、痛い目を見るとも知らず私の高校生活はこうやって過ぎていきました。

自分の愉しみと、病気とのせめぎ合いの毎日。そんな高校生活を終えた私は次なるステップへ進みます。

それと、申し訳ありません。私の記憶違いで『統合失調症とわたし ②』に脳挫傷と書いてしまいましたが正しくは髄膜炎でした。訂正しておきましたのでよろしくお願いいたします…!!

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