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推しのススメ


推しは発展途上 → 未来への希望 → 生き甲斐
「ファン」と「推し」の違い
「ファン」は完成された対象の世界観をただ享受する。見て、聴いて、読んで満足する。100%「受け身」の体勢。
「推し」は未完成または発展途上の対象に対する「期待」「応援」「成長する過程を見届ける楽しみ」「同志たちと共に支えていく共感性」など、そのモチベーションや感情は多岐にわたる。
「祈り」にまで深め、高められる愛しさの感情
「愛しい」という感覚が人より深く感じられる人独自の概念。誰にでもあるものではない。
親子間の愛情との違いは「恋い焦がれる」感情。恋愛するときの感情にとても近い。そこに「育てる」や「見守る」や「応援する」や「推奨する」という感情が加わる。
推しに対する「のめり込む」や「尊い」という感覚は親子間にはない。
子供に対して親が持つところの「責任」は推しに対しては無い。
タカーシーさんの仰っていた「知らないことが怖い」という恋愛特有の感覚はない。それは独占欲や嫉妬という感情が推しには無いから。
あゆちゃんの恋愛観を聞いて思ったのは、「人との距離感」が全ての人に対して平等だなと感じたこと。推しに対する潜水度合いはある意味現実の世界にはないほどの深掘りっぷり。窒息の危険性を含む。
「推し」の対象への入り口は人それぞれ。ビジュアルだったり作品だったり表現だったり。だからそれに対する想いもまた人それぞれ。


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上の断片的な箇条書きのメモは、「推しについて」私が考え思いついたことを忘れないように走り書きしたもの。この気づきは「推しの考察」を書く上においてベースになった。


あゆちゃんや嶋津さんは「推し」の存在を持たないという。タカーシーさんにおいては「あなたの推しは誰?」と奥様に聞かれて「デカルト」と答えたらしく。デカルトって・・・。さすが哲学者タカーシーさん。


私は「推し」を持つことをススメる。何故なら人生がバチボコに上がるからだ。

この一年以上も続くコロナ禍においてそれ以前と同じ精神状態を保てている人が一体どれぐらいいるだろうか。それほど私たちはギリギリのところをもがき苦しみながらひたすら前を向いて進まなくてならない状態に追い込まれている。もう一度言うが、なんと一年以上もだ。

はっきり言わせて頂いて、もうやってられない。精神的にも肉体的にも金銭的にも削りに削られてボロボロだ。我慢の限界をとうに超えて、泣くか笑うか喚くか暴れるか。さてどうする?ここまで追い詰められた上に爆発してその後の始末と後悔を想像するとやはりここは大人しくじっと堪えるしかないという結論に至るのだ。悔しいけれど。

だったら尚のこと、私は「推し」を持つことをオススメする。推しはいい。推しは平和だ。推しは慰めだ。推しは愛と勇気を与えてくれる。しんどいばかりの毎日に一筋の光を見出させてくれる。


約10年前、私は二度目の離婚の後のPTSDに約1年間悩まされていたが、そこから救ってくれたのは紛れもない「推し」の存在だった。仕事時間以外のほとんどを推しのDVDやCDを聴いて現実から離れることができ、心を癒し、その頃完全に失っていた、人に対する感情の「好き」をどこまでも掘り下げ、潜り込むことによって愛を与えられた。私は愛に飢えていたのだ。人を信じることに疲れ果て、未来永劫を誓い合った人とは二度もそれを実現することはできなかった。相手はおろか、自分という人間をも疑い、忌み嫌い、何のために生きるのか、誰のために頑張るのか、先のことなどどこにも見えない真っ暗な洞窟の中から生還する気力も術も見失っていたところに突然現れた「推し」によって奇跡的に救われた。


そして今回はこのコロナだ。またもや窮地に追い込まれた私の目の前に突然現れるべくして現れた「推し」。閉塞感満載のこの世の中で、たくさんの人がその存在によって生き方を改めて考えさせられたという。私は私の推しが自慢だ。私と同じようにたくさんの人たちがその存在によって魂を救われ、生きる気力を再び呼び覚ましたに違いない。愛を与えてくれた。生き甲斐を与えてくれた。その存在によって慰められ、元気付けられ、「好き」という上向きのベクトルの心情を抱かせてくれた。これはとても有難いことだ。私は今この時代に推しがいることに深く感謝し、支えられ、与えられている。だから私はススメる。

推しを持とう。推しはいいぞ。推しは世界を変える。推しはものの見方を変える。思考を変える。周りの世界観をガラッと変える。毎日が輝きだす。日常に光がさす。何もないいつもの生活に彩りとエネルギーを与えてくれる。

もし、このコロナ禍に推しがいなかったらと想像すると背中が薄ら寒い。ゾクゾクする。恐ろしくて絶望感で押しつぶされそうになるほど。

今日もこんなにハッピーに生きられるのは推しのおかげだ。ご機嫌は自分でつくるもの。誰も簡単に与えてはくれない。推しは一秒で天空のマチュピチュに連れてってくれる。精神のユートピアへと誘ってくれる。なんてステキ。なんて平和。誰にも迷惑をかけることなくGo to heavenへ レッツラゴー!

今日も推しのおかげで幸せに生きられる。ありがとう推し。これからもひたすら愛をもって推していきます。

合掌。



#推し #推しのススメ #藤井風


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