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父について

先日、春から入退院を繰り返していた父が再入院した話しをしました。そして Dr.から「今まで お父さんは とても頑張っていたけれども、今回はもう無理かもしれない」と宣告され、死が近いと思われるので 面会も許された、と書きました。

今まで父はいろんな病気で何度も入院して死にかけた経験だけは人一倍あります。子どもたちからは死ぬ死ぬ詐欺とも言われていました。最近では、もう死なないのでは?くらいの気持ちが芽生えていました。その父が いよいよ亡くなりました。あと数日で誕生日を迎えよう、という時。前日、もう駄目かもしれないので病院からの電話に、すぐに出られるように、と話がありました。夜は連絡なく、無事だったのね、と思っていた矢先。朝早くの病院からの電話で 看護師より「体調に変わりはないですが、本人が寂しがってるので すぐに面会に来てもらえませんか?」という連絡でした。すぐに準備して向かいました。タクシーアプリを新しく入れたばかりで まだ使ったことがなかったので試してみようと思い タクシーを呼んでみました。すぐに来てくれたけれども あまり このあたり詳しくない、とのこと。説明しながら なんとか病院に到着しました。思っていたよりも少し遅れましたが、無事に面会しました。コロナ禍のため長時間の面会はできないため その日、休みで家の事を終えた夫と合流して昼ごろ再度 面会に。あれ?少し元気に見える。。さっきより呼吸も楽そうです。会話もなんとなくスムーズな気がします。
そのあと 時間をおいて 午後に面会しました。やはり昨日よりも少し楽そうに見えます。とりあえず 今日は帰ります、と帰宅しました。
明日は何時に行こうかな、など考えながらうとうとし始めた時 電話が鳴りました。病院からです。危険な状態である、と。すぐに準備して病院へ向かいました。朝 試しに使用したアプリです。こんなに早く使うことになるなんて。朝 練習しといてよかった、と思いつつ 来てくれた車が、なんと朝のドライバーさんでした。。びっくりしました。いや、マジで。ドライバーさんにとっても朝の運転が練習になって 今度はスムーズに到着しました。夜中だった、ということもありますが。

父の最期には ほんの少しだけ間に合いませんでした。
少し残念に思っていますが、昼間に3回の面会をしたことで私は充分にお別れできた、と感じています。父もそう思っていてくれたのかな。せっかちな父は フライングで逝ってしまいました。

父の死が近い、とDr.に言われてからは なんだか 慌ただしく 焦ったい数日でした。認知者にかかっていた母が亡くなった時とは気持ちも違います。母がくも膜下出血で倒れてから20年ほど1人で母を介護してきた父。本来、母と話すような事を私は父と話し合ってきました。今回、病院でも酸素投与してるものの最期まで普通に話しをしました。葬儀を終えた今でも亡くなった事が 信じられないくらいの気持ちでいます。今やっている父の死亡に関する事務手続きが全部終わったら ゆっくり実感していくのでしょうか。。


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