入院中の部屋とごはん/生後1週間
入院期間は出産当日含めて6日間だった。
私が出産した産院では、個室、2人部屋、4人部屋と選択することができる。
本当は個室がいいけど、差額ベッド代が高い。
4人部屋は差額が発生しないが忙しなさそう。
うん、2人部屋がちょうど良さそう!
そう思いながら、部屋の希望を訊かれた時に「4人部屋希望で」と伝えていた。
4人部屋は、他の人の様子が分かったり孤独に感じにくいというメリットがあるが、ストレスもそれ以上に多かった。
狭い動線と息を潜めるように過ごさなきゃいけない精神的なストレス、隣の人とのマナー感覚のズレ。
出産を経てボロボロになった身体と精神に、毎日ズキズキと染みた。
部屋の選択は完全にミスったなと1日目にして感じたが、それでも入院生活の中での唯一糧になっていたものがあった。
産院のご飯だ。
私が出産をした産院のごはんは、毎食とても美味しかった。
朝、昼、夕と、15時にはおやつ。
夕飯には夜食用にどうぞ、と小さなおやつがついていた。
ロールキャベツやラーメン、揚げ物が出た日もあった。
朝食のパンも美味しかった。
お祝い膳とは別にお祝いランチでフレンチも出してもらえた。
もちろん赤ちゃんのお世話しながらだから泣き止まない時は冷めてしまったり、片手で抱っこしてかき込むように食べたり
ゆっくり味わうことができたわけではないけど、身体と精神が疲弊してる中で健康的で美味しいご飯が食べられることが本当に本当に嬉しかった。
これまで当たり前にあったものだから忘れていたけど、食を楽しむことと睡眠をしっかり摂れることって、心身ともに健やかに過ごすためには本当に大切で
アラームをつけずに好きなだけ眠れたり、食べたいものを好きな時に作ったり食べに行ったり自由な選択ができていた生活が今さら恋しく感じた。
これからそれらが保証されない生活が待っていることへの不安はとても大きいけれど、できるだけ心も身体も健康を保って生活していきたい。
赤ちゃんかわいいな、育児楽しいな、と思える精神を保てるように、自分たちの健康状態にもきちんと気を遣っていこう。
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