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キーエンスに見る企業文化の浸透〜付加価値の最大化〜

こんにちは!
齋藤隆太です!

会社や部活、学校やスポーツチーム、、、ほとんどの組織はなにかを達成するために人が集まって形成されています。

ただ、その目的を達成するための意識統一がうまく図れず組織が崩れたり、そこまでいかずとも人によってパフォーマンスの差が開いてしまったりと、全員が同じ価値観で一丸となって目的に向かえずに力を発揮できない組織がほとんどだとも言えます。

そんな中で、「付加価値の最大化」という経営哲学を社員全員が理解し、体現している会社があります。

それがキーエンスです。


「ビジネスケース『キーエンス~驚異的な業績を産み続ける経営哲学』―一橋ビジネスレビューe新書No.7」|一橋大学イノベーション研究センター


営業利益40%の製造業!

キーエンスは滝崎武光氏が1974年に創業したハイテク機器メーカーですが、なんとしてもその特徴は営業利益率の高さです。

原材料費がかかる製造業でありながら、営業利益40%を誇り続けているのは普通ではありません。

その大きな要因は1つはもちろん創業者の滝崎武光氏です。

最近でもWorld Shiftなどを提唱している実業家・嶋村吉洋氏(ソーシャルビジネスコミュニティ ワクセル主宰)など多くの経営者の模範となっています。

ただ、上掲の本でも以下のように書かれている通り、滝崎氏は彼自身が表に立ってカリスマ性で会社を牽引することを激しく嫌い、黒子に徹されたことで有名です。

滝崎氏は自分のカリスマ性によって会社をマネジメントすることを嫌った。きちんとした組織とマネジメントの仕組みを構築して、本人がいなくてもうまく経営できる企業を目標とした。

ということで今回は、彼自身について書くのではなく、そんな彼の経営哲学や理念を文化としてどのように浸透させてきたのかを見ていきたいと思います。

企業文化を浸透させるためには

キーエンスの企業文化は前述した通り、「付加価値の最大化」です。

これが徹底されていることによって、高い利益率、ひいては高い給料水準を維持しているのです。

上掲の本を読んでわかったのは、以下の3つが仕組み化されていることが文化の浸透に大きく貢献しているということです。

1. 目標設定

 最重要のKPIとして「付加価値」を追うことを全員が認識している。
 個人の目標もそこに沿って立てられる。

2. 進捗・結果の共有

 月次営業利益を社内に公表することによって、立てた目標への進捗を把握してアクションを変えることができる
 目標の達成・未達が結果としてがわかるため、より目標を追う意識が芽生える
 (プロジェクトの採算等を社員1人1人がより意識するようになる)

3. 評価・報酬との連動

 月次営業利益が業績賞与の原子となるため報酬に連動する
 さらには、個人の評価は数字(金額)だけでなく、自身の付加価値への貢献度も問われるためより強く意識することになる

キーエンスでは、成果だけでは評価されない。その非有と独自の新たな工夫や提案、および行動がどれだけその成果に貢献したかが評価される。


さいごに

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、まずは自分自身のチームで取り入れながら継続的に高い利益を生み出し続けていく組織を作っていきます!

それではまた!
齋藤隆太

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