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お金を現金で見ないからこそ、お金のことを伝えないのは厳禁であるということ。

だんだん暖かくなってきましたね!
お花も咲き始める季節になってきました。


唐突に今日は「お金」の話をしようと思います。
いまは、施設運営している立場ですが、過去は勿論「職員として」目の前の利用者さんの為に一生懸命になる日々でした。


介護は現場を通して「現金」を見る機会がほぼありません。
特に入居系介護では「ほぼ」見ることはないと思います。
でも、盛んに「質を維持する」「利用者さんの為に」「付加価値」など
色んな言葉が上から降ってきます。


それって形のないものを追い求める「対人サービス」なわけで、結構雲をつかむようなことでもあります。
ともすれば「自分の現在地」を見失うこともしばしば。


「何のために今の仕事をしはじめたんだっけ」


そういう思いになる可能性もあります。
わたしは自分の「軸」を見失わないようにずーっと心がけてきましたが
心折れると軸がぶれてしまいがちなのもまた、よくある話です。

では何に軸を置くのか。
数字だけでは見れないものもありますが、職員があまり目にすることのない「数字」から、その軸を置けるのではないか、
という考えに至りました。



まず、施設の稼働や収支です。
職員が楽しく働いていても、まっかっか(赤字)の運営では施設は後々成り立たなくなります。

利用者さんに喜ばれる=質が担保出来つつある
 →家族や本人や周囲からの口コミや評判になる
 →結果として稼働が高く(空きが少なく)なり、黒字運営できる。
 →その分職員にも還元できる

注)個人の主観です


こうして黒字運営するのは、介護施設が特別ではありません。
この流れって、同じサービス業でも同じことが言えるのではないでしょうか?


飲食店に当てはめます。


まずい料理や、態度の悪い接客をする
 →口コミで低評価になる
 →客が離れ赤字になる
 →従業員を雇えなくなる

その反対は

おいしい料理や他で出せないサービス提供をする
 →口コミで高評価になる
 →待ちが出来るほどの人気店に
 →少々高い賃金でも払えるようになる


飲食業は直接「現金」で貰うので、「評価」がその場でわかります。
しかし、介護業界は「介護保険事業」なので月遅れで「評価」がわかります。
また、介護職の非常勤でも常勤でも「お客様から直接現金を受け取ることはほぼありません」


職員として働くと、「お金」に対する意識は「自分の収入」にしか意識が行きません。
でも自分の収入を増やすためには逆算すると、施設の収入を増やさねばなりません。



お金を気にすることは「卑しい」ことではなく、
正しく運営するために。
そして一人でも多くの人にサービスを届けるために、継続するのに
大切な資源だと捉えます。そしてそれを提供する職員も同様に大切です。


ボランティアは無償
無償が美しい
サービスは無償で求める


それでは後に続くものがありません。
良いものを続けていくために、「現金のことをしらないのは厳禁。」


そんな話を時々施設でもしています。
楽しく毎日すごしていきましょー!


管理者:はやしだ

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