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【通勤電車の詩】ほんの少しの躊躇で針のむしろ

今日は座れた。
本を快適に読める。
眠くなったら居眠りでもしようかな。
座れた時はいろんな選択ができる。
この快適さは立っている時とは大違いだ。

電車が途中の駅に停まると、杖をついた若い男性が乗ってきた。
見た感じが若いので、怪我でもしたのかもしれない。
重症なのかな、軽傷なのかな?
杖をついてるけど軽快に歩いてきて、ぼくの前にたった。
席を譲るべきか、気にせずそのまま座っているべきか?
この一瞬の躊躇がまずかった。

隣に座っていたの高校生が、その人に席を譲ってしまった。
ぼくはいい大人なのに・・・。
心に渦巻く、後悔、羞恥心、自分に対する不甲斐無さ・・・。
隣に座った彼と席を譲った高校生に心の中で謝る。

次は絶対に迷わない。


▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼

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