人間関係が鎖になったら千匹皮を纏おう

ーーーークリック? (クラック!)

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 どこかに行きたいと思うことがたまにある。

 寒い寒い北の国、暑い暑い南の島、遠い遠い田舎。そんな場所に行ってみたい。しかし、その行ってみたい場所とはぼやけたイメージしかわかない。暖かい夢のような気分は現実の冷たさにさらされると途端に冷めてしまう。具体的に行きたい場所などどこにもない。

 こう思うときは、大体疲れているときだ。私は私のことを誰も知らない場所に行きたいのだろう。

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 このnote上でよく目にする、親との確執や友人との問題、昔いじめを受けていたということも。そうやって、周りとの関係が窮屈になることが往々にしてある。そうなった時、私はぱーっとどこかへ行きたいと思う。

 人間は社会性の生き物で他者をなしに生きていくことは難しい。人間関係があるからこそ生きていけるとも言えるだろう。だけどそうやって関係に悩まされることもある。そんな時、人との関係は私を縛る鎖になってしまう。

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 アドラー心理学では人が抱える問題は全て人間関係から生まれてくる、と述べている。やはり関係こそが諸悪の根源、そして人間関係は鎖なのかもしれない。

 しかし、そうは思いたくない。私はnoteで人とやり取りをして楽しかった。スキやコメントをもらって…私は嬉しかった。そのときのあたたかな気持ちを鎖なんて冷たいものにしたくはない。

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 鎖になるかならないか、言ってみれば自分の振る舞い次第。当然だ。だからこそ鎖になってしまわないように気をつけなければいけない。人との関係を断ってしまわぬように…。

 でもどうしても嫌になってしまったなら…。千匹皮の物語のように肌を炭で黒く塗って、千匹の獣から作った毛皮のコートを纏い逃げ出そう。誰もあなたと思わず逃げ出せるさ。

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 ハツカネズミがやってきた。はなしはこれでおしまい。

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