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[東部地域で話題の取組]かんなみフェスティバル(11/25)って何だろう?実行委員会に教えてもらいました

11月25日(土)に、町制60周年記念事業「かんなみフェスティバル」が函南町内で行われます。イベントのリーフレットには、トマト祭りに猫おどり、聞き慣れない言葉が並んでいます。
ちょっと気になるので、かんなみフェスティバル実行委員会の田中さんたちに、詳しく話を聞いてきました。

かんなみフェスティバルのホームページ

かんなみフェスティバルは、どんなイベントですか?

「町制60周年記念事業として行われるイベントです。イベントの柱は3本、
『トマト祭り』『かんなみ猫おどり』『内田篤人サッカー教室』です。

『トマト祭り』と『かんなみ猫おどり」は、どなたでも参加できるイベントで、道の駅 伊豆ゲートウェイ函南で行います。

『内田篤人サッカー教室』は、函南町出身の元日本代表サッカー選手の内田篤人氏が、地元で初めて行う地元の子ども達に向けたサッカー教室です。」

『トマト祭り』は、どんなことをやるのですか?なぜ『トマト』なのですか?

「函南町立東中学校の生徒さんが、中高生向けの探求プログラムの中で、『函南町の名産品であるトマトを活用したお祭り』をアイデアとして考え、発表していたものでした。

疑似トマトを使った『トマト投げ』、1400人分の『巨大パエリア』作りなどを行います。

函南町はトマトの産地ですが、それがなかなか知られていません。函南町は、トマトの生産数が多いのですが、残念ながら廃棄も多く出てしまっています。

そんな中、函南町立東中学校の生徒さんは、探求学習で、
『トマトが函南町の名産品だと知ってもらえれば、消費量が増え、廃棄も減る。廃棄が減れば農家さんも喜ぶ』と考え、トマトを知ってもらうイベントを検討。
地元の行政や企業を巻き込む形で開催に至りました。

『とまぴよちゃん』というキャラクターも作りました。
キャラクター募集を、函南町内の小学校5校、中学校2校に行い、計566通の応募がありました。小学生の子が作ったイラストが採用されています」


そういった背景でのトマト祭りなのですね。パエリアは1400人分作るのですか?

「直径3mの鍋が元々あったので、それを活用してパエリアを作ります。

ただ、パエリアを作るのではなく、パエリアの上には、函南町産のトマト、小松菜、ジャガイモ等を使って、とまぴよちゃんのイラストを描きます。もちろん、使うお米も函南町産です。

パエリアに描くとまぴよちゃんのイラストは、地元の静岡県立田方農業高等学校の生徒が考案したデザインを元にしています。

また、パエリアを混ぜるためには、巨大なしゃもじ(?)も必要になります。巨大しゃもじは、沼津特別支援学校伊豆田方分校で木工を学んでいる生徒が作ってくれました。長さは140cmです!当日は、これを使って、パエリアをかき混ぜます。

パエリアは、先着で整理券をお渡ししてお配りします。是非、みなさん食べに来てください。」

実行委員会の田中さん(道の駅駅長)と巨大しゃもじ(?)横は、地域の子ども達が作った猫の御神輿


3mの鍋でパエリアに描かれる絵はどうやったら見られるのですか?

「パエリア鍋の周りに足場を組みます。

その足場に上ってもらえば、パエリア鍋を上からのぞけるはずです。
巨大パエリアの式典までは絵を見れます。式典の後は、食べるために混ぜて仕上げます。」

疑似トマト投げ 令和トマト合戦について教えてください。

「スペインには、トマトを投げるお祭りがありますよね。それを模したイベントです。
トマトを実際に投げることは難しいので、トマトの形をした水風船を投げてもらいます。

チームでトマトの形をした水風船を投げ合ってもらい戦います。実行委員会でトマトを投げた感覚は実験(?)済みなので、痛さや濡れ方はそんなに心配はありません。

トマト投げ会場は、足場を組み、高さ2mの透明パネルでぐるりと囲みます。観戦される方は、透明なパネル越しで迫力を感じながら観ることができますし、足場の上からも観ることができます。

こういった戦いは、離れた場所からの観戦が多いのですが、間近で、さらには上からの視線で観ることができるので、面白いと思います。」

実行委員会の田中さん(道の駅駅長)が持っているトマト水風船を、トマト投げで利用する

他にも色々なトマトイベントがあるようですね。

「トマト等の野菜を絵の具にして、塗り絵も行います。
とまぴよちゃんが描かれた2m×7mのイラストを皆さんで塗ってもらいます!トマトから作った絵の具で塗りに来てください。

他にも、猫まつりの会場に出展する飲食店35店舗のうち、11店舗でレシピコンテストを行います。それぞれの店舗が考案するレシピを見て、『家でも作れそうだな、いいな』と思ったレシピに投票してもらうものです。

トマトが名産品だと知ってもらい、トマトを消費してもらうために、家庭でも作れるレシピを各店に考案してもらっています。
猫おどりと一緒に楽しめます。」

では、同時に開催する猫おどりについても教えてください。

「古くから函南町で行っているお祭りです。皆さん、猫のメイクをして踊ります。
当日いらっしゃった方も人数限定ですが、メイク体験ができます。踊りも周りの人が教えてくれますので、踊ってみてください。

猫おどりは毎年行っていますが、、地元の子ども達に知られていない、といいうこともあります。今回をきっかけにもっと知ってもらいたいですね。

そして、ゲートウェイ函南のある塚本区の子ども会が製作したお神輿を当日子どもたちが担ぎます。白い猫(しろにゃん)をモチーフにした御神輿で、猫踊りを盛り上げます。」

全体を通して、かんなみフェスティバル実行委員会の皆さんの想いを教えてください。

「今回のイベントは、函南町立東中学校の生徒が企画したトマト祭りを、学校、行政、民間など色々な人の協力で実現させることのできたお祭りです。

小中学生、高校生と、多くの子ども達と一緒に作りあげています。だから、このかんなみフェスティバルのサブタイトルは『次世代へ繋げるかんなみの宝』としています。

今回の会場である道の駅 伊豆ゲートウェイ函南は、地域の拠点です。ここを会場として、函南町の賑わいに繋がれば良いと思っています。

伊豆ゲートウェイ函南

函南町には、トマトという大切な宝があること、それ自体をまだ知らない方が多くいらっしゃいます。まずは、それを知っていただき、もっと、町のことを好きになっていただきたいです。

子ども達も、進学などで遠方に行くこともあるかもしれませんが、就職や家族を作ろうとしたときに、ここが候補地になっていられたらいいな、という想いもあります。」

かんなみフェスティバルは、11月25日(土)に行われます。
詳細なスケジュールはイベントのホームページから。