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時代が僕に追いついた(そして追い越された)

 こんにちは、亀山真一です。僕史上初と思われる抽象脚本『ヒロインになりたくて』をアップいたしました。2014年秋に上演する予定で書き、企画も立てて稽古も始めていたのに諸事情でたたむことになった作品です。

 あの公演をたたまなかったら、パンフレットの挨拶で書こうと思っていたことがあります。

 「こじらせる」が人間の性格や思考過程を形容するようになった時「ようやく自分に当てはまる言葉が見つかった。時代が自分に追いついた」と思ったんですよね。

 という……いや、ホントにそうなんですよ。20歳~21歳当時の僕の面倒くさい恋愛に関する考察をギュッと詰め込んだのがこの作品です。


 いつかどこかでリベンジしたい気持ちがあったので後生大事に温めていたんですが、当時の「今どき」が少々古くなってしまいました。今の中高生は「KY」とか知ってるのかな……?
 というわけで「2014年ver.」としてひとまず掲載いたしました。脚本を上げた際はいつも「はりこの虎の穴」に同時掲載しているんですが、今回はちょっと……保留です。さっさと「2020年ver.」を書けばいいんでしょうけど。

 ちなみに当時の公演の話をある人にしたら「それで一本書けるよ」と言われました。確かに公演メンバー7人はバランスよくキャラを立てられそうですし、ヤマもオチもある。平田オリザさんの『幕が上がる』的な? いや、幕は上がらなかったんですけどね。

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