亀山真一

好きなものを好きなように書ければ幸せ……というわけで『人生の切り売り』が絶賛発売中です…

亀山真一

好きなものを好きなように書ければ幸せ……というわけで『人生の切り売り』が絶賛発売中です。また、別名義では最新刊『妄想しがちな漫画家志望はイケメン御曹司と運命的な恋をする』ほか恋愛系ライトノベルを執筆中です。こちらではもっと自由に雑多に書いておりますので、よろしくお願いいたします。

マガジン

  • Turtleneck

    読み切り短編のみをピックアップしました。手っ取り早く読みたい方はこちらへ。

  • JOKERに愛された男

    大学生の健太郎と謎の男、潤の長い一日のお話。

  • 演劇中毒

    オリジナル脚本を随時更新していきます。脚本サイトとして有名な「はりこのトラの穴」にも同時掲載していきますので、脚本として手に取りたい方はそちらから。

  • 愛とiと

    愛と数学と弱小野球部がテーマの連作短編集。5話×前後編+おまけの前後編で全12回になります。

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愛すべき黒い羊たち

 こんにちは、亀山真一です。  存分に楽しんでいた『ツイテル僕と兄貴』のリライトが終了したので連載を開始します。そのうちマガジンも作るつもりですが、ひとまずはこの記事に第1回を貼りつけてマイページのトップに据えます。 市原譲に亡くなった兄、基の霊がとり憑いた! 僕と兄貴と幼馴染の咲良を巡る青春恋愛ファンタジー  リライトという言葉からも分かるように、この作品は大学文藝部時代に書いたものであり、その気になれば今でもバックナンバーブログからリライト前の全文が読めてしまうため公

    • そんなことより宣伝しなくちゃ

       こんにちは、亀山真一です。  三週間も寝込んでいた結果、出勤しただけで筋肉痛になりました。何故か足の裏が痛い今日この頃です。  が、そんなことより『人生の切り売り』の最新話がアップされました。  これまでの間隔から4月末くらいに投稿されるかなと推察していましたが、5月1日にきていましたね。  元彼との邂逅を終えて、また悪魔に弄ばれます。主人公の過去に加えて妹の話題がチラと出てきますが、ぜひ続きを読んで妹ちゃんのすごさを体感していただきたいです。  いや、すごさで言ったら

      • 拍子抜けされてしまった

         こんにちは、亀山真一です。  体調はすっかり元通り……とは、いきませんね。ふくらはぎ3ヶ所も切開していますから。  とはいえ、外科的処置と抗生物質が効いて痛みはずいぶん治まりました。検査の数値的にも炎症は治まっているようです。  血管外科から皮膚科を紹介された頃がちょうど峠だったかと思います。  その時の僕は、早く治すためなら抗生剤の点滴を落としてもらうとか、ゴールデンウィーク中も傷口の処置をしてもらうために入院することまで想定していました。というか、血管外科の先生がそ

        • 怖いことを聞いた気がする

           こんにちは、亀山です。  先週の記事にも書いた通り、体調の悪化が著しかったので病院に行ってきました。  救急搬送された時に対応してもらったのは循環器内科ですが、明らかに足が腫れて痛かったので外科のドクターに診てもらおうと考えました。さて――  症状的におそらく整形外科ではありませんし、予約が取れないことで有名な形成外科ではいつ診てくれるか分かりません。主治医のくせにもう治療することはないと終診している血管外科に駆け込むことにしました。経過はチェックしているからいつでもお

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          ついていけないよ…

           こんにちは、亀山真一です。  えー、先週は体調不良でだいぶ寝込んでおりました。  僕が車椅子ユーザーであることは、過去のnoteを見返すとちょこちょこ書いてあります。右足に厄介な先天性疾患があり、根本治療ではなく対症療法と経過観察のために大学病院に通っております。  20歳の頃には主治医から「亀山さんにはあと60年生きてもらわないと」と言われて逆に困りました。そんなに長生きしないといけないのかと。  先週の月曜日、仕事中の僕は「今日はやけに足が痛いな」とぼんやり思ってい

          ついていけないよ…

          意外と時間が経っていた

           こんにちは、亀山真一です。  体調不良のために下書き保存していた記事を投稿することを忘れていました。おかげでタイトルがダブルミーニングに……はい、10日くらい前の話です。  新刊の宣伝のため、母校の図書室へ献本に行ってきました。昨年、同窓会と繋がりがあるからと自ら申し出てくれた後輩に投げた案件が、ようやく整いました。  なかなか日程が合わない中、高校側の春休みに伺おうと有休を取得したところ、後輩まで同行してくれました。 「ちなみに君は読んだの?」 「読みたいのは山々な

          意外と時間が経っていた

          後味って大事だよね

           こんにちは、亀山真一です  今期のドラマ後半戦……といっても前半戦で書いた通り今期は体調と原稿の都合でかなり厳選し、TVerで倍速視聴するドラマもありませんでした。ドラマフリークの僕からすると本当に少ないなと思います。さて。  面白かったという枠では語れない『新空港占拠』は……よく続編をやったなと思うし、よく自分も見たなと思います。途中から完全にながら視聴でした。  相変わらず櫻井翔さんは熱血刑事というよりは狂気じみていて、それを生かしているのか殺しているのかよく分からな

          後味って大事だよね

          狭く深く見た気がする

           こんにちは、亀山真一です。  さて、今期もドラマクールが終わったので感想を書いていきます。年始に体調を崩した上に原稿に追われていたため、今回はかなりラインナップを厳選したと思います。  例えば『院内警察』と『愛のない恋人たち』は気になったけどしんどそうなので早々に撤退し、『隣のナースエイド』も医療ものでこの突っ込みどころの多さはキツいと1話でリタイアしました。そして『さよならマエストロ』は先に見た母から「西島さんが可愛い」以上の感想が出てこないので見る前に諦め、『君が心を

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          そもそも違ったかもしれない

           こんにちは、本日はライトノベル作家の美鶴さんです。  西洋ヒストリカルに挑戦中の新作が、本編に入ってもまだまだ苦労しそうです。  進捗としては本編一発目で3~4ページ分、再提出で10ページくらいまで書いたものの、返ってきたダメ出しに心を折られたところです。  1回目は「こんな感じ」と総括的だったのに、2回目は「ここはこうして」と同じシーンの赤が具体的になったので、先生的にも伝わらなくて大変だったことが分かりますが……ビッシリ書かれた指示に目を通すだけでお腹が痛くなりました

          そもそも違ったかもしれない

          そういえば季節がぴったりだった

           こんにちは、亀山真一です。  青春恋愛ファンタジー『ツイテル僕と兄貴』の連載が終了しました。自分でも何度も読み返してしまう楽しい作品でした。 https://sutekibungei.com/novels/71f72f01-7c3e-4f4b-9243-4d22d76ef752  たまたまエンジンが掛かって、そのテンションのまま投稿を始めたため初めは気付いておりませんでしたが、本編は高校入試から高校入学までの話になるので2月3月の連載にはぴったりでしたね。僕は花粉症持ち

          そういえば季節がぴったりだった

          『ツイテル僕と兄貴』最終回

          「さて本題だ。譲くん、調子はどうだい?」 「僕ですか? 咲良姉ちゃんではなくて」 「咲良ちゃんは白い羊だ。幼馴染一筋だろうが新しい恋に目覚めようが俺には関係ない」  亀山さんがじっと僕を見つめる。 「でも、譲くんは兄貴とはいえ幽霊を憑依させた黒い羊だから、先輩として心配してやってもいい」  上から目線な物言いに戸惑うと同時に、兄貴の件でも兄貴と咲良姉ちゃんが二人の世界で、自分は完全に蚊帳の外だったことを思い出す。 「……どうして、今更?」  出来の悪い弟のひがみをたっぷり込め

          『ツイテル僕と兄貴』最終回

          『ツイテル僕と兄貴』第13回

             *  野々村先生がグイと基を引き離すと、目の前でしりもちをついているのは亀山さんに戻っていた。 「イッタ! え、何?」 「何じゃない! お前……今すぐ警察に突き出してやろうか?」 「つまり基くんがやらかしたってことか。困るなあ。それを止めるために透を配置してるんだから、ちゃんと俺の操を守ってくれよ」 「お前の操なんか知るか!」  完全に被害者面の亀山さんと、彼を叱る野々村先生に呆気に取られ、私はつい仲裁に入ってしまった。 「だ、大丈夫です。悪いのは基だし、私にキスした

          『ツイテル僕と兄貴』第13回

          住む世界が違うという話

           こんにちは、亀山真一です。  連載小説『ツイテル僕と兄貴』がもう佳境です。大学文藝部時代の友人に宣伝したら「ツイ僕懐かしいですね」と、いつの間にか人気ドラマのような略称が誕生していました。  まだお読みでない方はぜひ最初から追いかけてください。  僕の執筆録や裏話を楽しめる方はnoteが、小説としてしっかり読みたい方はステキブンゲイがオススメです。 https://sutekibungei.com/novels/71f72f01-7c3e-4f4b-9243-4d22d

          住む世界が違うという話

          『ツイテル僕と兄貴』第12回

             * 「やめなさい!」  背後から鋭い声が飛んできて、俺はビクリと動きを止めた。振り返れば野々村先生がこちらを睨んでいる。 「今すぐ彼女から離れなければ、俺が強制的に全て終わらせる」  視線だけでも弾き飛ばされそうな圧を感じた。彼にかかれば本当に、一瞬にして全てが終わってしまうだろう。  俺はサッと両手を上げた。それでは足りないと顎でしゃくられ、ベッドからずりずりと引き下がる。 「……でも先生、俺は咲良が嫌がればちゃんとやめるつもりだったし、咲良には俺に見えてるらしいぜ

          『ツイテル僕と兄貴』第12回

          『ツイテル僕と兄貴』第11回

          「咲良姉ちゃん?」  ベッドに腰掛け物思いにふけっていた彼女が振り向くと、野々村先生と亀山さんがほぼ同時に息を呑んだ。 「本当に顔色が悪いじゃないか」  お医者さんモードになった先生が、食欲はあるかとか夜は眠れているかとか問診を始める。咲良姉ちゃんは迷惑そうな顔をして、生返事で答えていた。 「先生、私は別に体調は悪くないですよ?」 「体調は、ということは他に気になることがあるのか?」 「……」  前のめりの先生を押しのけて、今度は亀山さんが尋ねた。 「そりゃ基くんのことだよな

          『ツイテル僕と兄貴』第11回

          『ツイテル僕と兄貴』第10回

             * 「今日はどうされました?」  取り繕う気もなさそうな野々村先生の棒読みに、僕は開口一番本題に入った。 「亀山さんにもう一度連絡を取ってもらうことはできますか?」 「は?」 「兄貴の気配が消えたと思ったら、今度は急に咲良……長岡さんの様子がおかしくなって」  彼女がウチに来なくなったので思い切って家を訪ねたら、ものすごく警戒している顔をされた。兄貴がやらかしているので僕が避けられるのは致し方ないが、どうやらほとんど部屋に閉じこもっているらしい。 「……お兄さんは君の

          『ツイテル僕と兄貴』第10回