見出し画像

地方で4年間塾を運営したら、人生観がまるっと変わった話①

 学習塾智心館の開校は、ここ最近の好天とは一転、春の雨となりました。本日折り込みチラシも入っておりますので、見ていただいた方は是非お電話いただけると幸いです。

 直近の予定としては3月25日(土)15時~、18時半~ 3月26日(日)15時~で塾説明会を行います。両日無料ですので、塾をご検討中の方は必ずご参加ください。

 朝から私行きつけの美容室、ブランピュールヘアーさんに素敵なお花を頂きました。もう感無量です。粋すぎて涙出ちゃいますよ。心よりありがとうございます。

 さて、智心館の長い旅が幕を開けました。楽しく、そして誠実に、末永く愛される塾を目指していきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 学習塾智心館 塾長 谷畑

これは、今から4年前、開校に際してアップしたブログ記事だ(当時は塾ブログではなく、個人のブログだった)。

あの頃僕は、何一つ確信はなかったものの、それを上回る自信(過信)を胸に大海原へ飛び出した

(何を隠そう、上記の記事タイトルは『Bon Voyage!』である。今考えると、ダサいにも程がある笑)

4年前の僕は、「5年後には2店舗目を、●●か、■■(どちらも県内の具体的な地名)に出すんだ!」なんて鼻息荒く話していたもんだが、その5年目の今現在、以前と考え方が大きく変わったところもあるので、当時のブログを振り返りながら、対比させていきたいと思う。

同世代や、これから地方で塾を開業予定の先生にも、コンテクストを共有してもらえると思うので、是非最後までお付き合い願いたい。

よかったら拡散も是非お願いしたい。

それでは始めよう。




各種SNSにて塾業界を観察していると、こんな先生に出くわす。

「開校●ヶ月で定員が埋まりました!」

「初年度、生徒数50人突破しました!」

だの、ワケわからんくらいの人徳を持った先生。。。

正直羨ましい笑

現在塾開業を検討中の先生におかれましては、

あなたが、取り立てて有能な先生でもない限り、そんなことは起こり得ないと思ったほうがいい。

現在、塾の酸いも甘いも一回り経験した(つもりの)私は、こんなことを考えている。

生徒数の勝負からは、積極的に逃げた方がいい。




生徒数の推移はアンコントローラブルだ。

いい授業だけやっていれば自然と人が集まってくる。

そんなことを思った時期もあったが、塾への帰属意識と、それを他者へ拡散するかという話は、完全にイコールにはならないようだ。

特にコロナ禍もあり、保護者同士の横のつながりは、以前に比べてかなり弱まっているように感じている。

力のある先生からしてみたら、そんなの嘘っぱちで、てめぇの力量がないだけだと一蹴されてしまいそうな話だが、どうやったって春には一定層の卒業が存在するわけで、いい授業をすることへ専心するには、我々にのしかかる荷物は大きい。

このカルマからは一生逃れられないのが、塾の先生の哀れなところである。




ボクの今年の宣伝活動は、もっぱらポスティングだ。

それも一度業者に頼んで失敗しているので(その失敗についても、いずれここで書こうと思う)、自分で撒ききれる分を印刷し、投函している。

これは本当にお金がかからないので、おススメではあるが、爆発的な生徒増からは縁遠いので、自塾のように、「1ヶ月に1人が目標!2人も入ってくれたら、もう豪遊しちゃう!!」とはいかない事情があるなら、辞めるか+αなにか他の募集戦略を練った方がいい。

ポスティング、口コミ以外で言うと、自作のホームページや、YouTubeからの問い合わせが多少ある程度。

この辺を外注せず、自力でやるのも、地方塾経営するなら必須なスキルかと。

まぁ、検索すりゃいくらでも出てくるので、“スキル”といえるほどのものかどうか微妙なラインだが、なんにせよ、自分でやるマインドは間違いなく必要だ。

いちいち外注してしまったら、生徒をより集めなければならなくなってしまう。

忘れてはならない。

生徒数の勝負から逃げるために、この道を歩いてきたことを。

いい授業をやっていれば自然と人が集まってくるは、嘘だと言ったけれど




いい授業だけやっていても生徒は増えないが、一つ確実なのは、退塾は減る

退塾が少ないというのは、塾に対する一種の評価だ。

だからといって、生徒や保護者を、なんとしてでも思い止まらせるような言動は、間違っていると思うし、私の塾も、ついていけなくて辞めてしまう子は毎年一定数いる。

それは致し方ないことだ。

ただ、塾を上手く使っていた子や、本気で勉強したいと思っていたはずの子が、辞めてしまった日には、ボクや塾の存在価値も、もうないのかもしれないと思う。

大して稼げもしないこの場所で、ズルズルと塾をやっているのは、数多の塾が跋扈するこの世の中で、うちの塾のスタイルや理念に共感し、価値を見出してくださる人たちの恩に、何とかして報いたいからだ。




...「塾をちょっとでも長くやると、厚かましくもこんな回顧録を話し始めるようになる。」ということも、4年前には想像つかなかった。

(続く)

※このnoteが面白かった方はスキを、塾や私自身を応援してくださる方は、プロフィール欄からTシャツの購入を宜しくお願いします!)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?