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クリキャベ、重版です!!感謝!!!!!

発売して10日たった昨日、
やっとなんだか日常が戻ってきたなぁ、
と私は思っていた。

夕方。
私は、小学生の娘のTシャツと格闘していたのだ。

4月に新学期が始まり、
はじめての図工の時間が、
絵の具を使うものだったらしく、
娘は真っ白なシャツに、
盛大に赤いしぶきをつけて帰ってきた。

一体どうやって落としたものか……

 お湯で洗う→効果なし
 緑の石鹸をつけて洗う→効果なし
 家にあったシミ抜き用の洗剤→効果なし

もはやこれまでか……
と思ったけれど、
白いTシャツだったので、
最終手段にハイターが使えることに気づいた。

綿棒にハイターをつけて、
飛沫の一つ一つに、
点々トントンし、じーーーっと様子を見る。
赤い絵の具は、ゆっくりと薄くなっていく。


なんて静かで、地味な作業なんだ。

10日前の『クリームイエローの海と春キャベツのある家』の発売日の華々しさとは、
まるで別世界のできごとだと思った。

けれど、
これが日常だよな。
(クリキャベの中で、安富さんもそう言ってた)

と改めて思って、
少し残念なような、
けれどやっぱり安心するような心地がした。

ひとまず発売のお祭りは終わって、
またここからはじまるのだろう。

浮き足立っていた気持ちを、
落ち着けていこうと思った。


そんな時に、
編集者Kさんから電話がかかってきた。

「クリキャベの重版が、
 決まりました!!!」

とKさん。

「!! え?! 
 すごい! おめでとうございます!」

と、人ごとのような返事をする私。

今の今まで、地味な作業をしていたこともあり、頭が追いついていなかった。

出版が決まってから調べたのだけど、重版のハードルは結構高いらしい。そんなすごいことを、クリキャベが成した……と?

もしそれができたのだとしたら、
なんだかもう、私の力ではないような気がした。

編集者さんはもちろん、
大好評の装丁を作ってくださった
ぷんさん、bookwallさん、
出版社の販売の方、
書店員さん達、
noteの運営の方、noteの読者の方……
みなさんが売ってくださったのではないか、
と思った。

けれど、

「せやまさん!!!
 このたびは、おめでとうございます!!!」

とKさんが弾んだ声で、言ってくださって、

「え、えぇ? あ、ありがとうございます!!」

ここで、あ、私も喜んでいいんだと思った。
もう少し、あのお祝いに包まれた気持ちを味わってもいいんだ。

私はクラスの代表委員みたいなもので、
全く私一人の力で成したことではないんだけど、
喜んで、
大声で、
「やったぞーー!」と、
みんなに向かって叫べば、
きっと、その声に続けて、
関わってくださったみなさんが、
一緒に喜んでくれるのかもしれないと思った。

だから、
noteのここで、大声で叫びたいのです。

みなさん、ありがとうございます!!!
クリキャベ、重版します!!!


最後に。
noteさんが、とても可愛らしく感動的なクリキャベの紹介動画を作ってくださったので、ぜひ見てみてほしいです。

そして、いろいろなSNSで、
たくさんの感想も届いています。
なかなかすぐにお返事できていないですが、
全て読ませていただいています。

応援、本当にありがとうございます!
引き続き、クリキャベを見守ってください!!

読んでくださり、ありがとうございます! いただいたサポートは、次の創作のパワーにしたいと思います。