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先生として、大人として、小学生の"やりたい"との向き合い方をとっても悩んでいます。

お客さんのことを考えるのか、自分たちのことを考えるのか。

今回の予算、3万円をどう使うかのお金会議中に小学4年生の女の子から出てきた言葉です。

こんにちは〜。

滋賀県長浜市で小学生向けの体験・探究教室や、デザインや動画制作をするクリエティブ事業を展開している、株式会社crevus designのさなです!

私は今、先生として、大人として、社長として、子どもたちの”やってみたい”とどう向き合うかとてもとても悩んでいます。

お金会議の様子

彼らの本気でプロジェクトに向き合う姿勢や熱意に心を動かされ、「お金がなくてやりたいを諦めるなんてもったいない。クラウドファンディングをしないか」なんて提案してしまったんです。

1大人として、彼らが本気で向き合っている挑戦を応援したいと思ったからクラウドファインディングという選択肢を提示しました。

クラウドファンディングとは…
クラウドファンディングは、群衆と資金調達を組み合わせた造語である。多数の人による少額の資金が他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを意味する。ソーシャルファンディングとも呼ばれ、日本語では「クラファン」と略されることもある。

ウィキペディア

先生としてはやってみることは大変素晴らしいことだと思う。ただあまりにも壁が高くリスキーなんじゃないかな…というのが本音。

やってみたい気持ちは本当に尊い

子どもたちのやってみたいを尊重しつつ、転けた時の痛さと、どう向き合うか、彼らの本気をどう維持するか教師力が試されます。

最後に、会社の代表としては、今そんなに焦ってしなくてもいいんじゃないかなという意見です。

実は、ここだけの話…夏休みに向けて弊社で地域教育の活性化を図るために、クラウドファンディングをしようと少しずつ準備を進めています。

今、子どもたちと一緒にクラウドファンディングをすることで、今後やりたいクラウドファンディングとブッキングしてしまわないかな?と不安です。

折角やるなら、きっちり最後まで丁寧に挑戦できるといいと思います。

だったら、今そんなに焦らずもっと長い目を持って、プロジェクトに向き合ってもいいんじゃないかなと思います。

もう少し詳しくストーリーをお話しするので、皆さんのご知見もお借りしたいと思いnoteを書いています。お付き合いいただけますと幸いです。


「家族」に「感謝」を伝える駄菓子屋さんを作る

毎月テーマを決めて探求する、ちゃれんじラボ。

地域の小学生が毎週日曜日に集まって、会議をしながら自分たちで考え、挑戦をしています。

企画会議の様子

先月は小学生が本気で企画するあそびのお祭り『あそびFES』を開催しました。

総動員数は約200名。
チケットは328枚完売。

売り上げは、30,000円。

売り上げ発表の様子

小学生が本気を出すと、こんなにとんでもなく面白いお祭りを作ることができるんです。

初めは、お客さんが来てもドギマギしちゃって「こんにちは〜」も言い出せなかった彼らは、お祭り当日、1人1店舗しっかり構えて呼び込みをして、接客をして…

彼らの挑戦と成長は、涙なしでは語れません。

今回はそんなアツいあそびFESの売り上げ3万円を使って、駄菓子屋さんを開店。

せっかく作るなら、お祭りのような1日だけで終わるものではなくて、残り続ける必要としてもらえる駄菓子屋さんを作ろうと企画会議をスタート。

「ありきたりな駄菓子屋さんだと、ちゃれんじラボでやる意味がない」と共通認識を持って、私たちだからこそできる(やりたい)駄菓子屋さんを考えました。

午前中、目一杯考えて作り上げたコンセプトは、「家族の思い出を作る駄菓子屋さん」です。

書いては消して、話し合って。

私たちがここ(ちゃれんじラボ)で挑戦できているのは、お母さんやお父さん、家族が応援してくれるからだよね。

そんな家族にありがとうって伝えたいけど、なんだか照れくさくって言えないこともある。

だったら、お菓子を通してありがとうを伝えたり、写真を撮って思い出に残るような場所にできたらいいんじゃないかな?

そんなこんなで、温かすぎるコンセプトが完成しました。

エンタメとしてガチャガチャを置きたい!

バッチリコンセプトが決まったら、企画を詰めていきます。

ただ、駄菓子屋さんをやってますっていう宣伝はあんまり意味なさそうだよね、と意見があがりました。

遊びの要素を追加して、もっと楽しくお菓子をゲットできる方法を考えてみよう!

「くじ引きかな?」「ガチャガチャも面白いよね!」

ガチャガチャを回してお菓子が出てくると、何が当たるかわからなくてワクワクするから楽しいよね。きっと家族みんなで楽しめるよ!

と、意見がまとまったようです。

ガチャガチャを作ろう!でも…

よぉーし!ガチャガチャはダンボールでも作れるから、作ってみるか!

YouTubeを見ながらガチャガチャ作りに挑戦。

・・・

うまくいかない。
買うか…?

かわいい検索履歴

わぁ!これ欲しい!
え、8万円もするよ。

あ、3,000円のやつある!
これくらいならいいかな…?

お金をどう使う?お金会議

さぁ、コンセプトが決まって、企画も決まった。
屋台のデザインを作ったり、チラシのデザインを作ったり、看板を作ったり…

ある程度、お店の全貌が見えてきたところで、お金をどう使うかみんなで考えました。

看板作り

屋台のデザインはこんな感じ↓

台車を屋台に改造する計画です。

この屋台にかける予算は1万5千円だそう。

このデザイン案と、予算を持って私は長浜市で毎月開催されているデザイン会議に行ってきます。

まちの方々に、どうやったらこの屋台が実現できるかお聞きしてきます!!

この屋台のデザインも、私に「いや、これは低いな。もっと高くしようか。」「お客さんにどう駄菓子を届けるデザインなの?」「他のチームの子にも確認したかな?」

半ば企業の上司に企画案を持っていった時のやりとりをなん度も繰り返し、くっそーとため息をつきながらも、練りに練ったこだわりのデザインなんです。

最後まで粘れて偉かったな。すごい。

さぁ、あと私たちに残っているお金は1万5千円。
お菓子は1万円分くらい買いたい。

残りは…5,000円。

ここまではスムーズに会議が進みました。

ここから先が白熱。。。

本当にガチャガチャは買う必要があるの?

「僕は、何かあった時用に5,000円をおいておいた方がいいと思う」
「私も、ガチャガチャなんて作れるんだし必要なんだったら頑張って作ったらいいと思う」

買わなくてもいいと思う意見。

「絶対会った方がいいよ。そっちの方が気分が上がるもん!」
「ちゃんとしたガチャガチャがあった方がお店をするならいいかもね。手作りだとあまりにも…」

買った方がいいと思う意見。

うまくまとまらない中でも、諦めず議論は続けます。
素晴らしい。

そして、ある子が…
「お客さんのことを考えるなら買った方がいいと思う。お客さんに喜んで欲しいから、ちゃんとしたガチャガチャの機械がいると思うし。でも、自分たちのことを考えるなら買わない方がいいと思う。だから私は悩んでるし、わからなくなってる。」
と考えをみんなに発表。

全員が納得。

さぁ、もう一度。
ガチャガチャ買う?買わない?

満場一致で「買う」

(この会話を陰でコッソリ聞いていた私は、感動しちゃって…1人で胸熱を味わっていました。)

安いガチャ。高いガチャ。

先生!お金会議おわた!
みんなで話し合ってこのガチャガチャ買おうと思う。
注文しておいてくれる?

レビューを見てみると⭐︎2

>コインが詰まる
>おもちゃとしては十分だけど、カプセルが出てこないことが多々ある

「ねぇみんな、レビューにはこう書いてあるけどいいかな?」

もう一度会議

本当は8万円するけどかっこいいクルクル回るタイプのガチャガチャが欲しい。

↑こんなやつ

でもお金がないから、これは無理だよ。
諦めるしかないのかな…

ここで1大人としての私が…

挑戦したいけど、お金がない。
そうやって諦めてしまうチャレンジってこの世界にいっぱいある!

でも、そんなの悲しいじゃない?

今はね、挑戦してる人を応援できるようなサービスがあるんだよ。

クラウドファンディングって言ってね…

クラウドファンディングの仕組みをざっくり説明。

おぉ!!!!!!!クラファンすげぇと大盛り上がり。

少し我慢して今できるチャレンジをするのか、失敗しちゃうかもしれないけど大きなチャレンジをして夢を叶えるか、どっちがいい?

失敗してもいいから、クラファンやってみたい。

・・・

と、こんな感じで、まあまあアツい想いを持ってクラウドファンディングをすることが決定。

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でも、よく考えると28日には本番があるから、クラファンの期間は1週間半くらい。

集めたいお金は8万円。

弊社は来月・再来月あたりに別のプロジェクトでクラファンを控えている。

これ、今やることがベストなのだろうか…

機械をレンタルでもいいのではないだろうか。
でも、「失敗してもいいからチャレンジしたい」といった、彼らのアツさを変に冷ますことに繋がらないだろうか。

そんなことを考えていると、1人ではどうしても踏み出せなくて。

どんな形でもいいので、皆さんの考えを教えていただけませんか?

4月11日には決断して動き出したいと思っています。

先生として、大人として、社長として、それぞれの立場の私が頭の中で戦っています。

しっかり決めて進む。

でも、私の決断が彼らの挑戦を邪魔したくない。

どうか力を貸してください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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