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㉞今だからこそ考えてみたい。ジャッキー・チェンがハリウッドで成功したわけを。

はい~。まだまだ続きますこのシリーズ。
前回までの記事はこちらになります。

80デイズのシリーズですね。今回ので第4回。今回は日本でのプロモーションと評価について書いていきたいと思います~

実は「80デイズ」、今までのジャッキー作品とはちょっと違ったプロモーションの形を取っていました。

日本では2004年11月6日に公開されましたがその前に、アメリカでは同年の6月16日に先だって公開。

公開して初めの週でも1桁の順位ではあるものの、いまいち上位までは到達せず。「ラッシュアワー」と比べちゃイカンのだろうけど

興行収入はいまいち奮わず、大コケと言われる形に。ディズニーのネームバリューになのか、ヒットメーカーであるジャッキーになのかは定かではないですね。

しかし今回のは「八十日間世界一周」のリメイクという要素も持っていますので、多分そちらの方を前面に押し出そうとしたのかな?日本ではこんな形のポスターになりました。

こちらはYahoo!サイトの「80デイズ」紹介ページですが、ポスターもこのようなデザインのものが出ていました。
ぱっと見じゃ、ジャッキーが出ている事がわからない!!
ポスターに書かれてあるのも、出演者の名前は書かれていないのかな>見つけられなかった

しかしよ~く見ると、制作総指揮のところにジャッキー・チェンと書いてある。その上の行にもジャッキーの名前が見えるけど、何の役割のクレジットなのかがわからず。なんて書いてあるの?w(老眼

「八十日間世界一周」の小説の日本での販売元になる東京創元社のサイトでも「80デイズ」の紹介がされている内容を見るとようやくジャッキーが制作総指揮&主演だというのが分かりますね。他のサイトでジャッキーの制作総指揮をうたっているところはなかったようです。


主要キャラの吹替キャストに声優さんではなくアフレコ経験のないタレント、有名人を起用

あの時代に少々流行っていたプロモーションの形といったらそれまでなのかも知れないですが、外国映画の吹替キャストにタレントさんが起用されるのが続きました。
「80デイズ」のキャストは

パスパルトゥー(ジャッキー・チェン):石丸博也
フォッグ(スティーブ・クーガン):原田泰造
モニク(セシル・ドゥ・フランス):中山エミリ
黄飛鴻(サモ・ハン):蝶野正洋

先に書いておきます。起用されたタレントさんは悪くないんですよね。フォッグの声をあてた原田泰造さんもめちゃくちゃ頑張っていて、話が進むにつれて原田さんのフォッグになっていってたし。

ただ、やはり声をあてるプロの方たちとは違い、どうしてもちゃんと声をあてているか?の方が気になってしまいその分話に入り込んでいけなかったんですよね。そういうところが非常に残念でした。

※年月が経ち2008年のテレビ東京「木曜洋画劇場」では、キャストに声優さんを起用されたバージョンが放映されたようです。

パスパルトゥー:石丸博也
フォッグ:堀内賢雄
モニク:弓場沙織
黄飛鴻:水島裕(台詞たったの1つなのにこの起用は凄い✨)

このバージョンで拝見した事あるのですが、声優さん尊い&テレビ東京尊い
プロの声優さんで見られる安心感と、お話への入り込み方が全く違いました。ほんと良かった。
吹替2バージョン搭載のBlu-ray販売してほすぃ~~ディズニーさん!!

「80デイズ」はDVDのみ販売、しかも市場には新品のものはなく中古品のみしか見かけないものになってしまいました。時代は配信サイトによる配信が主流だとは思いますが、せめてBlu-rayは販売してほしいですね。願わずにはいられない。


そして評価のほどは

おなじみロッテントマトでの評価は

ひー💦TOMATOMETER、AUDIENCE SCORE両方とも惨憺たるものですね。
特に、「八十日間世界一周」のリメイクとしての評価が低い。
後はジャッキーへのアクションの方向性への疑問やシュワちゃんへの低評価などがあるようです。


Filmarksに書かれている評価はといいますと、少~し他の作品より低いかな。
概ね面白かった!!が多いですね
お話の中では、みんな急ごう!!とだけで旅を楽しむ余裕を感じられなかったという内容の感想に超共感します。
リメイク元にはあった「旅行」の楽しみ。各国で味わう出来事や空気などなど。。。旅情って言うんですかね、そういうものが少なくて
タイムトライアルレースが前面に出てしまっている感は否めない。
この作品を観て旅行へ出たくなるかと言えば、あまりその部分は刺激されない。そういう所が残念だったかなと思います。

普通にジャッキー作品として観ると面白いんですけどね~。特にこの記事の扉絵のイラストの3人で一緒に階段を上ってアカデミアへ向かうシーンが良いんですよね。人種や性別関係ない、真の友情が描かれているように見えました。観終わった時に心が晴れやかになります(^^)

ゴールデンラズベリー賞にノミネート

アメリカでも評価の低かった「80デイズ」ですが、毎年発表している最悪の映画作品を受賞する「ゴールデンラズベリー賞」、受賞する皆さん拒否する方が多いみたいですが、実は2つの部門でノミネートされています。

第25回ゴールデンラズベリー賞

最悪の助演男優賞:アーノルド・シュワルツェネッガー
最悪のリメイクまたは続編作品:「80デイズ」

なんでや!シュワちゃんのなにがあかんかったやw

同じ年の最悪のリメイクに「エイリアンvsプレデター」「エクソシスト:ザ・ビギニング」もノミネートされてますねw
やっぱりリメイク作品としての評価は低いようです。

初のディズニーとのタッグだったのに結果を残せなかったジャッキー。しかも古巣のゴールデン・ハーベストはもう無い。そこへ一筋の光明を差し込んだのは、あの監督とあの会社でしたね。次回はその辺りの事を書いてみます。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます(^^)


私はジャッキー・チェンを良く知らない、最近知ったばかりの方へ向けて記事を書いていきたいな~と思います。 メリケンコさんのYouTubeで訳詞を提供しております。そちらもどうぞ https://www.youtube.com/c/moriatomerikenko/videos