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夏のバカンス2023 in Spain その3

ボンジュール、皆さま。訪れてくださってありがとうございます!
前回に続いて、夏のバカンスレポート、今回は旅先のアクシデントについて。

なぜ今なの?死ぬほど歯が痛い!
意気揚々と始まった旅の2日目、夜から急に歯が痛みだし、翌日にはさらに悪化。それでも経験したことのある痛みだったので、鎮痛剤を飲めば治るだろうと思っていました。ところが、人生初、薬も効かないほどの痛みに発展、噛むこともできなければ、眠ることもできなくなりました。せっかくスペインにいるのに、プロセッコはもちろん海の幸もイベリコハムも受け付けず、ヨーグルトと柔らかくしたバナナで凌いでいました。1歳の娘ちゃんとほぼ同じご飯です。

このままマヨルカ島へ行くなんて無理!と現地の歯医者を探したり、薬局でもっと効きそうな薬を探しましたが、場所はスペインの小さな街、しかもバカンス時期で全滅。パリで通っている歯医者にも電話をしましたが、9月頭までバカンスとの留守電…。パリは通常でも、良い歯医者の予約は数ヶ月待ちが普通です。
弱り果てた私の頭に浮かんだのはムッシューY。友人を介して知り合ったばかりの友達と呼ぶには早すぎる知人。彼が歯医者だと名乗っていたことを思い出し、友達に仲介してもらって連絡してみると、なんと8月もパリで働いていて、戻れるなら診てくれるというではないか。

急遽パリへ舞い戻る羽目に…エッフェル塔はいつだって美しい

パリへ緊急帰国、向かうはアメホス!
今回は土壇場で、当初の目的地コスタ・ブラバに加えて、マヨルカに寄ることにし、スペイン10日間の滞在予定に。そのため、5日でパリに戻るつもりで買っていた往復券が不幸中の幸い、パリへの復路便チケットをそのまま持っていたのでした。ラッキー!

急遽マヨルカに行く前にパリに戻し、翌朝アメリカンホスピタルへ。アメホスは駐在員など外国人が困った時に駆け込む英語も通じる総合病院です。かなり高いことでも有名ですが、痛みから逃れるのが先決、院内歯科で働くムッシュー改め、ドクターYの診察を受けるため、私も一目散に駆け込みました。

レントゲンの結果、予想していた歯周病に加えて虫歯のダブルパンチ。エキスパートによる特別な治療が必要、その同僚に紹介状を書いてくれたのが金曜日の夕方。予約を取れるのが早くても翌週半ばで、それまでは抗生物質で痛みはだいぶマシになるだろうというドクターYの言葉を信じ、翌朝にマヨルカへ向かうことに!

再びスペインへ
パリでもマヨルカでも痛みは同じ。せっかくの有給消化の大事な夏休み。パリでひとり痛みに悶えるより、お酒を飲めなかろうが、海の幸を食べられなかろうが、マヨルカの海!と即決しました。
休暇に入ると張り詰めていた普段の緊張が緩み、ガタがきている体のどこかが病むこと(セビージャの旅参照)しばしばの私 、「なんで今なの!なんなのよ、もうぉ〜!!」と嘆くと同時に、「絶対だいじょうぶ!絶対楽しんでやる!」と自分に誓っての出発。

自分の欲求に忠実になること
少し前の私なら、知らぬ土地でまた死ぬほど痛くなったらどうしよう、一緒に過ごす友達に迷惑かけ過ぎだろうとパリに留まっていたかもしれません。状況や関わる人たちへの配慮やリスクヘッジ、不安から迷ったあげく慎重になっていたかもしれません。でも、ぜーんぶ取っ払って、自分の欲求に忠実になることを最近覚えました。そうすると、不思議と決断もどんどん早くなり、結果的に上手くいってもいかなくても、満足しているのです。

ちなみにマヨルカでは、抗生物質が強すぎて何度も気持ち悪くなったり、薬が切れると痛みが復活したりはしたものの前回の通り、大満足のバカンスでした!ドクターYはもちろん、一緒に過ごしてくれた友達たちには心から感謝。

パリに戻った翌日に、想像を超える壮絶な治療を終えて痛みから解放されました。クラウンの型取りを前に治療中の歯が折れるなど、まだまだアクシデント続きですが、今日はマヨルカで買ったローカルワインを楽しみます。

どうしても食べたかったパエリア。ご飯の部分だけを少しいただきました、美味!

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