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子連れの生きづらさの正体

子連れMBAの運営メンバーのランチ会でざっくばらんに話すことで、子連れの生きづらさの正体が少し見えてきました。

①数で負ける

ワーママでまず最初のしんどい時期は、おそらく復職直後。まだ乳幼児期で手が掛かる中、仕事との両立を模索することになる。中には授乳しながら働くワーママもいるだろう。
さすがに子育てしながは働く女性は累積で見ると社内で増えているはずだが、乳幼児期の子どもを育てる社員の数自体は、実は一定の数しかおらずそんなに多くない。
あっという間に乳幼児だった子どもは小学生、中学生…と大きくなっていくが、それと比例してワーママ歴も長くなり子育てと仕事との両立に慣れてくる。
ワーママといっても、子どもの状況は大きく異なり、ひとくくりにできないのだ。

だから、ワーママは社内に沢山いても、自分と同じような状況のワーママは、実は社内にはそんなに多くない。
数で見ると、いつ何時も、自分と同じ子育ての体感で理解し合える人は少ないのだ。

②精神論を美談で語る

どんな苦労話も後から振り返って笑って話すから、結局、何も変わらないのだ。
子育てしながら、必死で働いたこと。
その時、確かに生きづらさがあったはずで無理をしていた。
でも、振り返ると、全てが良き思い出で、あの時頑張ったから今があると思えてくる。
自分が頑張って乗り越えられたから、
次世代に対しても頑張って乗り越えていくものだと思ってしまう。

残業もそうだ。
自分が頑張って残業して成長してきたから、次世代にも頑張って残業して成長してほしいと思ってしまう。

部活のルールもそうかもしれない。
面倒なルールを乗り越えた最上学年の先輩は、後輩にもそのルールをやらせてしまう。

人生に無駄なことなんか何もない。
精神論を美談として語り出したら止まらない。

子育てしながら、仕事を両立する上で、辛かったこと、しんどかったこと、頑張ったこと。
きっと諸先輩が積み上げてきたノウハウが沢山ある。
でも、それを後輩にさせるんじゃなくて、辛くならず、しんどくならず、頑張らずに成長できる方法はないのか?

特に、時短で働くワーママの辛さ。
時短できてラッキーと考える人もいるかもしれないが、本当はもっと働きたくて申し訳なく思う人もいる。

「もう帰っていいよ」じゃなくて、「今日はフレックスで上がるけど一緒に上がろう」とか。
「リモートは子育ての人だけ」じゃなくて、「みんなリモートとろう」とか。。。

ワーママを標準に合わせるんじゃなくて、
みんなをワーママの標準に合わせる観点も欲しい。

そろそろ苦労話じゃなくて安楽話を美談として語ることもあってもいいのではないか?


③大変なのは皆一緒

この言葉の悪用はしてはいけない。

大変なのは皆一緒。

そうなんだけど、それを言い続けていたら何も社会は変わらない。

大変だったらSOSを出せる社会になって、
どうすれば解決できるのか考えていける時代にならないといけない。

SOSには、解決すべき問題が隠れているはずだ。
今のご時世、問題解決能力より問題発見能力の方が重宝される。
SOSは弱さじゃなくて、賢さだ。

大変なのは皆一緒だと思って、SOSを出せずにいるのは危険な世の中だ。

最後に

なんだかんだ子連れは幸せそのものだ。
子連れだからっていい気になってはいけない。
子どもがほしくてもできない人もいる。
子どもを愛せずに苦しんでいる人もいる。
もっと深刻な生きづらさを感じて生きている人もいる。

でも、もっと幸せな社会をつくるために、今日はnoteを書いてみました。

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