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ベトナムNo.1のグルメサイト「Foody」のビジネスを徹底解説!

こんにちは、Shodaiです。今日はベトナムNo.1のグルメサイト「Foody」についてご紹介しようと思います。今回Foodyを調べる決め手となったのはこちら。

日本で急成長中のサイバーエージェントのファンドであるCyberAgent Ventures (通称CAV)が、ベトナムのインターネット関連企業に投資しまくってるんです。しかもほとんどがSeedかEarly Stageと言われる、いわゆる創業準備中かまだサービスが成熟していない企業への投資。CAVのポートフォリオには、今ではベトナムで知らない人がいないような有名企業がいくつも含まれています。先見の明が素晴らしいですね。

まずはFoodyの資金調達状況をチェック

せっかくCAVの投資先の話になったので、まずはFoodyのこれまでの資金調達状況を見ていきましょう。時系列に沿って並べたものがこちら。

・シード (2012): CAVから調達
・シリーズA (2013): CAV、Pix Vine Capital等から調達
・シリーズB (2015): Garena (現Sea Ltd)から調達
・シリーズC (2015): Tiger Global Managementから調達
・買収 (2017): Sea LtdがFoodyの株式82%を6400万ドルで買収

金額非公表の調達が多かったのですが、なんと2017年にシンガポールのSea Ltdに買収をされていました。Seaは以前紹介したECサイトShopeeなどを手がける企業です。

【注目点(1)】CAVの投資タイミングがすごい
2012年中頃に創業されたFoody。それからわずか数ヶ月後の2012年11月に、FoodyはCAVから資金調達をしています。CAVはその後のシリーズAラウンドでも追加投資を行なっています。

【注目点(2)】 シリーズB、Cがほぼ同タイミング
2015年の7月に2回の資金調達を行っています。同月に違うラウンドの資金調達をするってかなり珍しいケースですね。GarenaからのシリーズBラウンド調達は既存のグルメサイトとしての機能の拡張(デリバリーサービス、予約サービスの強化)、Tiger Global ManagementからのシリーズCラウンド調達は新しい領(コスメのレビューサイト等)のリリースに利用されたそうです。

ところでFoodyってどんな会社なの?

いきなり資金調達の話から入ってしまいましたが、ここからFoodyのビジネスについて詳しく見ていきましょう。Foodyは元々Foody.vnというグルメサイトの運営から事業を始めています。トップ画面のUIはこんな感じ。

広告が目立ちますね。日本の食べログやアメリカのYelpと同じようなビジネスモデルとなっており、ユーザーはレストランの検索やレビューを見れます。2018年時点ではユーザーからの課金は行っておらず、店舗側への課金で収益化を行っています。店舗側へ提供している有料サービスは以下の通り。

・Foodyサイト・アプリ上でのバナー広告
・Foodyサイト・アプリ内でのリスティング広告
・Foodyのファンページ (Facebook, Instagram, foody.vn)での投稿
・ブログでの紹介記事投稿
・ビデオ制作
・ツールの導入(予約管理、プロモーション管理など)

課金店舗の割合や実際の収益は、上場企業ではないので不明です。ですがサイト内を周遊している感じだと、資金力のあるチェーン店は広告サービスを利用しているような印象です。

Foody.vnの重要な数値は以下の通り(2018年時点:媒体資料参考)

・月間アクセス数 (Web):約1300万
・月間アクセス数 (アプリ):約400万
・ユーザー (年齢):18~44歳が80%以上
・ユーザー (地域):ホーチミン、ハノイ、ダナンで80%以上

アクセス数はまずまずの模様。食べログの月間アクセス数が8000万(SimilarWeb参照)なので、Foodyはまだまだ伸びる余地はありそうです。ユーザー数を見てみると、都市部の若年層に集中しているのが分かります。今後ベトナムの経済発展に伴って、より幅広い世代へインターネットが浸透していくと、Foodyの需要はますます伸びていくのではないかと予想されます。

Foodyの事業展開は?

グルメサイトを運営しているFoodyですが、グルメ系とそれ以外で様々なサービスを展開しています。概要を図解してみました。

雑な図解すぎてとても恥ずかしいですが(笑)、2018年Q2時点の事業展開はこんな感じです。

グルメサイトとして始まったFoody.vnは主に3つのビジネスで収益をあげています。

(1) Foody POS: 独自のPOSシステム
(2) table Now: レストランの予約サイト
(3) delivery Now: フード・飲み物などのデリバリーサービス

いまだにカードが使えなかったり、注文を手書きすらせず記憶のみで行っている店舗が多いベトナムで、今後POSシステムの需要はますます高まっていくと予想されます。またデリバリーに関しては、配車サービスのGrabがフードのデリバリーを開始しました。他にもいくつか競合がいるので、その中でグルメメディアとしての地位を確立しているFoodyがどのように競合と戦っていくのかは要注目です。

図解の右の3つのサービスは、グルメ関連以外のサービスとなっています。

(1) tripNOW: 旅行のレビューサイト
(2) she is: コスメやスキンケアプロダクトのレビューサイト
(3) ShopNOW: Products Trading Floor

tripNOWは旅行のレビューサイト。現時点ではサイト内の広告枠も見当たらず、レビューもあまり多くない印象。サイトからのホテルやフライトの予約機能もないので、今後どのように収益化していくか注目です。

she isは女性向けのコスメなどのレビューサイト。記事や動画コンテンツが多く、こちらはコンテンツの強化に力を入れているようです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。Foodyはグルメ、コスメ、旅行系のメディアを展開していますが、情報発信メディアというよりは、よりユーザーと接触するようなモデルを目指しているように思えます。グルメサイトはレストラン予約機能やデリバリーサービスを展開していますし、コスメ・旅行でも今後そのような動きが見られるのではないでしょうか。

ベトナムでレストランを探すときに誰もが使っているFoody。ちょうど数年前の食べログのような規模感なので、食べログのこれまでのビジネス展開やユーザー数の伸びなどを意識しながら見ていくと面白そうです。

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海外SaaS 東南アジアテックノート

@Shoooooou_sc_7 と@shonndy7 で共同運用してます。海外SaaS企業、東南アジアのテック企業について分析ノートを書いています。 経営者やスタートアップの方にわかりやすく書いて行きます
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