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I SCREAMとともに夏がやってきたよ

Kis-My-Ft2ツアー初日おめでとうございます!

もっとずっと先だと思ってたらいつの間にか7月になっていたようで。時の流れの速さにぞっとする。

東京はまだまだ梅雨真っ盛りだってのにこんな記事を書くのもいかがなものかと思うけれど、Kis-My-Ft2の5枚目のアルバム『I SCREAM』はわたしに"夏"を連れてきた。

今作におけるキスマイは清々しいくらい、笑えてくるくらいに夏のことしか歌っていない。リード曲「YES! ISCREAM」から始まり、「Summer Breeze」だの「I Scream Night」だの、とりあえず夏のことしか考えていない。冬にぴったりなラブソング、だと思っていた「最後もやっぱり君」でさえ、夏の夕空の下、ビーチで愛を囁く歌に聞こえてくる。このコンセプトの統一感に、聴いていてあまりにもテンションが上がる。まだまだ梅雨明けの足音も聞こえてきていないのに、否応無しに「もうすぐ夏だぞーーー!!」という気分にさせられる。

それでは、収録曲の感想をば…!(全部で30分くらいで書いたので、大したことは言ってません)


<“5th”Overture>

ハープ?が良い味だしてる。相変わらずアイドルのアルバムの序曲が何よりも好き(ウェルセクが 最高すぎた)なので、今作のOvertureもとんでもなく期待していた。「登場」感が半端じゃない。オープニングというよりは、ヒーロー映画の主人公が登場するBGM。霧の中から歩いてきて、ズンズン進んでくるやつ。この一曲をきっかけに映画が撮れると思う。


<YES! ISCREAM>

楽しい(笑)。もう、どうしようもなく、楽しい。

この曲を語る上ではMVの話をしないわけにいかないと思うのだけれど、7人が横並びでどんどん歩いて行く様子がとっても楽しい。百鬼夜行を思わせるような、様々な仮装をした大勢のエキストラを引き連れて、ひたすらに歩いて行く。笑顔で、夏を歌いながら、堂々と。オーケストラの壮大で楽しいイントロを抜け、AメロのラップからBメロで一気にポップなメロディに突入すると、2段重ねのアイスクリームを食べているようなお得な感覚を覚える。

MVの最後、辿り着いた先に見つめる広大な大地がとても印象的で。夏を引き連れ、お祭り騒ぎで5周年を祝うキスマイだけれど、その先にも彼らのキャリアは続いていく。何が待ち受けているのかまだ誰も知らないから、広がっているのはただただ広い大地。象徴的なMVだと思った。〈今よりもっと前へ そう願い続けた たぎるMy Heart そして叫んだ Yes! Yes! Yes! I SCREAM〉という歌詞もとても印象的。「前へ」進む姿にはいつだって、目も心も奪われる。「Yes」という肯定の言葉を繰り返しているのも

ライブで私たちファンが謳うのは「オーオオ オーオオ」なのか、それとも「YES! I SCREAM」なのか(おそらく前者だろうなぁ)。


<Summer Breeze>

CDでは、いえすあいすくりーむの行進の先に待ち受けているのは波の音である。夏かよ!(夏だよ!)

とは言っても暑苦しい歌ではなくて、爽やかな潮風の吹き抜ける海辺の様子がちゃんと浮かんでくる曲。陽気な口笛を思わせる音と、最後に再び入っている波の音が印象的。海行きたいな~!間奏はがっつりダンス用の音だろうと思うので、コンサートがとても楽しみ。


<Gravity>

この流れで聴くと、かっこよさと同時に爽やかさが際立つ不思議。冒頭、藤ヶ谷くんを千賀くんと二階堂さんが持ち上げるときに、いつも「落とさないようにね~」と心配してしまう。


<PSYCHO >

タイトル通りの不気味な雰囲気も持ちつつ、全体的には和テイストでとてもポップでロックな曲。「NOW ARE YOU READY?」と畳みかけてくる藤ヶ谷さん・お玉さんがたまらない。日本人って根本的に絶対和風のものが好きなはずだと思っているんだけど、琴や三味線を思わすサウンドに載せて「SAIKOU!\SAIKOU!/SAIKOU !\SAIKOU !/」って掛け合いするの、絶対に楽しい。というか、最高でしかない。PSYCHOと最高をかけてるあたり、良い意味で頭がおかしい。暑さにやられたハイテンション、とでも言ったところだろうか。部活の夏合宿の夜とか多分こんな感じ。あるいは一夜のアバンチュールか。

ライブで見たら確実に楽しいと思う。ぜひ、曲調に合わせた和テイストな演出を取り入れていただきたいところ。


<&say>

今年はこうきたか!イントロに入っているエスニックなサウンドの楽器と、Aメロからちょこちょこ入っている電子音のギャップがいい意味で気持ち悪い。

サビ終わりがかっこいい。たたみかけるかのように、カウントダウンと共に、2人がそれぞれ歌う。藤ヶ谷さんは〈You drive me crazy〉、北山さんは〈You keep me running〉と異なる歌詞なのが、キャラにうまくハマっている。北山さんのとこの歌詞、いいなぁ。1までカウントダウンして、最後に2人の声が揃うところ、否が応でもテンションが上がってしまう。やっぱりこの2人はかっこいい。

アウトロ、異国情緒漂う旋律が徐々に徐々に加速して緊張感を高める。それでいて突然終わるから、怖いくらいの余韻が残る。


<Flamingo>

ここまで比較的「夏!夏!夏ー!!!」みたいなテンションでやってきたアルバムが一転、ここでちょっぴり速度を緩めて大人の顔を見せる。海辺でお酒を飲みながら聴きたい曲。下戸だけど。

固めの音を奏でるピアノは甘すぎず、緩やかで自然体な姿を映す。〈Flame in Gold〉と"フラミンゴ"を掛けているの、すごくお洒落…ゆったりとした曲に乗るラップがまた、良い。

ここらでたまには自担の話をすると、今作の2番でもニカラップはまた違った表情を見せてくれていて。普段のクソガキな笑顔とはまた違う、アンニュイな横顔を思わせる声に、思わずどきっとしました。

あと、千賀くんの声はこういう曲に驚くほど合う。flamingo、の声が重なり合うところは特に感動的。名曲だなぁ。


<夕空>

メロディがいちばん好きなのはこの曲かもしれない。「Flamingo」に続き、穏やかに流れるバラード。スタンドマイク曲かな(勝手な想像)。

〈足早に過ぎてく日々を辿るよ いつかまた歳を取って ひとつひとつ想い出すだろう〉〈君が望むような幸せを 僕はあげられているのかな〉という歌詞はどこか、 後に収録されている「Re:」を思わせる。ソングライターが彼らに書いた楽曲と、キスマイ自身が自らの言葉で書いた楽曲がリンクしているのが興味深い。

こういう何気ない時間を切り取ったラブソングを歌ってくれるアイドルが好き。なので、この曲をキスマイが歌ってくれてとても嬉しい。


<最後もやっぱり君>

バラードをもう一発。こういう構成のアルバム、分かりやすくて好き。

1番で〈絶対なんてあり得ない〉と歌う主人公が2番では〈最後も絶対君〉と歌う、その矛盾がすごく愛おしい。


<AAO>

何回MVを見ても振り付けが覚えられません。二階堂さんでも千賀くんでも良いけど、もっとちゃんと教えてくれ。どうしても「Thank Youじゃん!」とかぶる。「AAO」に合わせて手を「パーグーチョキ」したくなる。このままではライブに間に合いません。


<メガ★ラブ>

清く正しく美しい、とち狂ったアイドルソング、というかこれはもう、洗脳ソング。L・O・V・E LOVE!(洗脳)歌詞カードに書かれたメガホンのマークを初めて見た時爆笑しました。なんか、多分二階堂さんが書いたんだろうなと勝手に思っている。メガホン使うのが本当に楽しみ。

以外とAメロが一番好きだったりして。〈炎天下 君とHUGしたい KISSしたい〉がリズミカルすぎてずるい。イワツボコーダイ氏は天才だと思う。


<MU-CHU-DE 恋してる>

流れが卑怯!畳み掛けるかのようなキラキラアイドルソング!正直この曲は一人で歌い踊るオオカミさんの印象が強すぎて、他のイメージはあまりない(笑)。こういう曲聴くと、アイドル好きで良かったな~って思う。


<NOVEL>

最初、全然違う曲かと思った。このアレンジになると、カップリングにしておくのは惜しいような気さえする。今作だと少しイメージが違うにしても、アルバムの最後の曲になってもおかしくないような。


<Re:>

キスマイ7人の作詞による、"ファンレターへの返信"。ドキュメンタリーの中でお玉さんが「Re:」というタイトルを発案した後、北山くんが「れれれれれれれ」とおちゃらけていたけれど、もしかして今ってLINEでやり取りをするから、あの「Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:Re:」とメールが続く感動を知っているのってある程度以上の年齢の人だけだったりするのかな…?などと思うと、ガラケーで散々メールを送っていた世代で良かった、と思う。タイトルだけでも、どこか懐かしく、温かな気持ちになる。

曲を初めて聴いた時、ファンになってまだ日が浅いわたしですら涙が出た。長い間ファンをやっている人なら、尚の事だろうと思う。ステージ上にいるアイドルには、わたしたちの"すき"という気持ちは基本的に届かない。届けるすべもない。見返りを求めるわけでもなく、ただただファンを続けている。そんな片思いに、唐突に返信が来たのだ。〈 きっと言葉では伝えきれないほどの愛を君に届けたい〉〈これからもその笑顔がずっと続きますように〉と。言葉では伝えきれない、と7人は言うけれど、それでも言葉にしてくれたことに対して嬉しさがにじみ出てくる。

わたしのだいすきな二階堂さんは、ファンのことを彼女扱いしたり、甘い言葉をかけてくれるようなタイプのアイドルではない。その代わり、〈これからもその笑顔がずっと続きますように〉という言葉をくれる。それだけで、この人をすきでいて良かったな、と思う。この歌を届けてくれたことに、「ありがとう」と思う。手は届かないけれど、それでもたくさんの「ありがとう」が行き交う、この距離感がわたしは好きだ。


<I Scream Night>

パリピかよ。Party Daが「バニラ」って聞こえたわたしはアイスクリーム脳。

最後までゆるむことなくダンスチューン。タイトルをみたときにはバラードで終わるのかと思ってけど、蓋を開けてみたら穏やかな夜じゃなくてパーティーだった。最高。「まだ全然さ」「最後までmake some noise」などなど、アルバムが終わるのを惜しむような言葉も目白押し。

間奏及びアウトロは、気持ちいいくらいゴリッゴリに踊ってほしいところ。もちろん、曲に合わせて全力でペンラを振る所存。振りづらそうな形してるけど。こういう曲で二階堂さんに踊ってほしい、を具現化したような曲なのでエイベックス本当にありがとう拍手喝采。

そういえば、このアルバムは一貫して何かを叫んでいる。「Re:」にも〈歌い 叫びたいよ〉って歌詞があるし。そんなアルバムの最後の最後に、ようやく彼らは〈Welcome to I Scream Night〉と歌う。油断したら置いて行かれそうな勢い!ちゃんとしがみついて、ついていかねば。


ざっとこんな感じ!ざっと!

本当に、夏のことしか考えていないとしかいいようのないアルバム。最高。ツアー初日おめでとうございます目出度い。

ソロ曲の感想は書こうかなぁどうしようかなぁと思っているので、とりあえず以下に身も蓋もないやつを一言ずつ。

北山ソロ:ピアノずるい。この曲をクリエで歌っていた頃の北山くんを知っていたかったな

千賀ソロ:一番かっこよかった!やりたいことができてよかった。この一言に尽きる。

宮田ソロ:これはニコニコ動画にアップして皆でコメントつけながら見るのが正しいと思う、というかマジで一人でも多くの人に聴かせたい

横尾ソロ:MVでほとんど歌わないのカオスすぎる、お弁当美味しそう、手際がよい

藤ヶ谷ソロ:変奏曲チックで面白い。歌詞もいい感じにホラーだしむしろタイトルの「♡」が怖い、ただ正直小フーガをそこまでぶつ切りにしなくても感はある

玉森ソロ:顔が綺麗!(MV)こういう曲をじゃにーずでやるのがすごく意外だけど、文句なしにかっこいいと思う。ゴリゴリのEDMと玉さんの甘い声、思いの外、合う

二階堂ソロ:つっこみどころしかないけど、初めてのソロ曲で「LOVEキスマイ」に振り切る二階堂さんがわたしはだいすきです。でも"さえない女子"をそんなに舐めないでください(笑)。


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