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沖縄旅行

ゴールデンウィークに沖縄へ行って来たよ。

僕は沖縄産まれ。でも育ったのはコンクリートジャングル東京(その中でも一際コンクリート密度が高い団地)。
毎年、夏休みには沖縄のおばあの家に行って、親戚にあって、たらふくお菓子をもらって、ぷくぷく太って、帰りの日もリュックにお菓子をパンパンに詰め込んで、文字通り甘やかされた日々を過ごしていたんです。

子どもと海釣り。昔おじいに教えてもらったようにはいかなかったけど楽しかった。


突然ですがみなさんは、「どこ出身?」と聞かれたら何と答えますか?

僕にとって沖縄が故郷かと言われると、なんとなくちょっと違う気がしている。かといってじゃあ東京が故郷かと言われるとそれも違う。「どこ出身?」って聞かれたら「沖縄生まれで東京育ちだよ」って言うのがいちばんしっくりくる感じ。Zeebraさんが「俺は東京生まれHipHop育ち」って歌うように、いつかかっこよく言えるようになるといいんだけど。

ゆし豆腐そば。アオサものってて美味。

だから僕にとって、沖縄に行くことは「帰省」でも「旅行」でもなくて、その中間という感じがする。夏空のギラギラ輝く太陽が地面に作る光と影のように、僕の気持ちをはっきり表現する言葉があれば良いんだけど、なかなか見当たらない。だからまあ「旅行」と言っている。今回はそんな旅行のお話です。

駐車場の裏の草むら

5月の沖縄はいい時期。そこまで暑くないし、台風は来ないし、虫もそこまで多くない。旅行には最適なシーズンだと思う。でも油断してると日焼けして腕とか首とかすぐ痛くなって、風呂で体を洗うときに「ぎゃー!」って言うことになってしまうから、そうならないように日焼け止めはたっぷり塗るのだ。

台風に耐えられるように石垣で囲まれた家。細い道。変わらない景色。

コロナ前は何回か沖縄に行っていたんだけど、子どもたちは小さかったから覚えていないらしい。だから今回の旅行の目的は、子どもたちに日常の沖縄を感じてもらうこと。親戚に会って、おばあの家に行って、お菓子をたんまりもらって、いろんなものを食べて、ぷくぷく太ってもらいましょう。僕の役割は家族専用の旅行添乗員、ツアーコンダクター。いろんなプランを作ってご案内して来ました。

石垣の道。左下に見える石敢當。

おばあの家の周辺は昔のままの町並みで、細い路地に石垣で囲われた家。すぐそばにはさとうきびや島バナナの畑があって、海なんか車でピューッと行けば1分くらい。今回はたまにゆっくり歩いて、海辺に行って、スコールに降られて、近くの食堂に行ってそばを食べる。だいたいそんな過ごし方。

子どもの頃に痩せたハブを見たことがある

見せたいところが多くて、ツアーコンダクターの仕事は忙しい。各家の門にはいろんな形や大きさをしたシーサーがいること、曲がり角には石敢當があること、豚小屋があること。おばあの家の近くの小さい商店、狭い石垣の道、コンビニではてんぷらが売っていて、ぜんざいも食べれて、ポークたまごや油味噌のおにぎりが売ってること。A&Wのルートビアの薬っぽい味や沖縄そばのおいしい店など。

ほら、あそこにも石敢當あるよ

東京とは全然違う夜の暗さ、空気の湿度、町の匂い、ヤモリの鳴き声。そういえば東京でヤモリをみることってほとんどない。ヤモリは「キュキュ」っと鳴く。驚いた時に鳴くらしい。かわいいな。そういえば昔おばあの家で、洗面所の目の前の壁(自分の顔から10cmくらいの至近距離)にヤモリがいた時はびっくりしてこっちがぎえーって鳴きそうになったけどね。

こんかい唯一のアクティビティであるカヤック
なんでこの写真撮ったんだろう

電車がないから車社会で、学生や免許のない人はバスを使うこと。バスでいろんなところに行けること(それは東京も同じだけども)。昔はバスがとっても遅れて来たりしてたこと、最近は時間通りにくるバスも結構あるらしいこと。

バスの営業所
バス停

頻繁に見える米軍基地のフェンスのこと(街中に出て撮った写真は、意識してなかったけどフェンスが写りこんでるのが結構あった)、基地の中はアメリカの街並みになっていること。基地ができた歴史や大きさにびっくりすること。それにしてもあんた米軍基地多すぎだよ。いやあこれは東京にいたらわからないことだね。って誰かに言いたい。

基地
ブルーシールのかわいい看板

ブルーシールアイスクリームの味の種類が多くていつも迷うこと、迷いに迷って、その間に後ろの人の視線をたっぷりと頭の後ろに感じて、焦って結局いつもと同じ味を注文すること。たまに道路脇でアイスクリームを売っている人がいること、沖縄のぜんざいが東京のものとは別物なこと(かき氷の上に餡子や白玉や大きい豆がのっている。おいしいよ)。

一階がコーヒー屋さん
那覇周辺?
これはどこだったっけ

ソーキそばと沖縄そばの違い(僕も良くわかってないんだけどたぶん肉がちがうんだよね)。オリオンビールのこと。ゴーヤーチャンプルーはどこで食べても苦いこと。道の駅で売ってるサーターアンダーギーが美味しいこと。その場で食べるのもいいんだけど家に持って帰ってオーブントースターでカリカリに焼いて食べるのもいい。ちょっと焦げるくらいカリカリが最高。

平和記念公園の芝生
川から上がってそこら辺を歩いている

平和記念公園に行って、おおきいおじい(子どもから見たらひいひいじいちゃんか)の名前が刻まれた平和の礎を見て、手を合わせて、昔あった戦争のことを話して、海が見えるところまで歩いて行った。

平和の礎
摩文仁の海

海が目の前にでっっかく見えて、風が強くて、とにかく迫力があり印象に残った。

そんなこんなで過ぎた3泊4日の旅行。美ら海水族館や那覇の国際通りとかにも本当は行きたかったんだけど、今回は地元密着の視点で沖縄を感じてもらいました。ちょっと地味な過ごし方だったけど、参加者の感想は「楽しかった」や「夏休みにまた来たい」と言ってもらえたので、顧客満足度は上々のようで安心しました。

そんなこんなで、楽しい沖縄旅行でした。

P.S. 帰りの飛行機のなかで「いちばん楽しかったのは何だった?」と子どもに聞いたら「ライカムのイオンでポケモンカード買ってもらったこと!!」って満面の笑みで嬉しそうに言うから思わず「え、それ!?」ってつっこんじゃったけど。ポケモンカードの強さを改めて感じた旅行でもありました。




#わたしの旅行記

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