青梅 奥多摩 さんぽ
年に何回か、無性においしい餃子が食べたくなる。雑誌で餃子特集があれば穴が開くほど読み、道の途中にぎょうざの満州があればお腹が空いていなくてもえいやと飛び込む。
それと同じような感じで自然の綺麗な空気を吸いたくなることがある。でも会社帰りにスーパーでも買える餃子とは異なり、空気は買えない。日々通勤電車に揺られながら山や森で深呼吸することを妄想しているうちに、少しずつ欲求が膨らんでいく。『山の空気、、、山の空気、、、』と恋焦がれて行くうちにその力は強力になり、光でさえ飲み込んでし