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修論のテーマ選び

私はいま、自殺とメディアを修論のテーマに据えている。

もともと、映画をみるのが大好きなので、映画の研究をしようと思ってコミュニケーション学部に入学した。

しかし、入学したての9月に、せっかく台湾にいるのだから、台湾でしかできないことをと思って、台湾の選挙を外国人がどうみるのかに変更した。しかし、台湾の選挙を取り扱うのは、台湾の近代史の知識も必要で、結構難しいと気づく。

先生はオンラインゲームでの誹謗中傷を研究テーマにしている。あるとき、なぜそのテーマを選んだのですかと聞いてみた。

先生はイギリスに留学しているとき、カナダに住む家族とのコミュニケーションツールとしてオンラインゲームにはまっていた。しかし、家族との時間にオンラインゲームのチャット欄で暴言を吐いたり、他のプレイヤーを邪魔するプレイヤーがいたという。「このひとたち、きらいだ」と、先生は思った。だから、彼らについて研究することで平和なゲーム空間をつくりだそうと思ったらしい。

嫌いなことを研究するという発想はなかったので目からうろこだった。

なので、私はテーマを180度回転させて、自殺の減少に寄与する研究をしようと決めた。

電話で話した友人の何気ないひとこと、「いつか死にたくなる時が来るんじゃないかと思うのが怖いんだよね」が心のなかで反芻される。

博士課程にまでこのテーマは持ち込めそうで、嬉しい。

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