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あすなろの手紙〜俳句を添えて〜

これは、鶫さん、Alohaさんと紡ぐ公開の手紙です。多くの人に楽しでいただける内容だと思っていますので、是非ご一読ください。
https://note.com/sabaryo/m/mb604f9c7d46a

橘鶫さん、Alohaさん

 暑かったり寒かったりと寒暖差の激しい日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
今回は長くなりそうなので早速、質問に答えていきますね。

 まずAlohaさんからの質問は、卒業式の思い出。僕が思い出に残っているのは高校の卒業式です。前回の鶫さんのお手紙には、ご家族の仕事の都合で何度も転勤されているとありましたが、僕の場合は全くの逆でした。(町を離れる時に友人が来てさよならをするなんて、憧れます)
なので、幼稚園、小学校、中学校、高校と一緒に変わらず成長してきた友人たちが多くいました。
 そんな彼らと初めて違う進路をとったのが、高校卒業後でした。自分を知っている人がいない世界に飛び込むのは初めての経験で、心配で、不安でいっぱいでした。気持ちはみんな同じだったようで、卒業式の日は、幼稚園から一緒だった十数人で、ずっとおしゃべりしていました。すると、地元の医療学校に進学する友人が「みんな不安だと思うけど、ここには俺がおるよ。たぶん卒業後も地元の病院に勤めるし、ずっとおるからいつでも帰ってくればいいよ」と言ってくれました。
 この言葉で、自分にはいつでも受け入れてくれる場所があって、人がいるんだと思えました。不退転の覚悟も必要なのでしょうが、いざと言う時に支えてくれる人、場所がある安心感を持てたことが、知らない土地で大学生としてやって行く勇気をくれたように思います。

ランドセル思い出詰めて卒業す  清川鮎太

 鶫さんからの質問は、好きな教科。好きだったのは、小学生の頃は図工、高校生の頃は世界史でした。
 図工が好きだった理由は、夢中になって好きなものを作れるから、です。何を作るかを決めるまでは時間がかかるのですが、決めてたら一心不乱にやっていました。椅子を作ったときには角を丸くするためにヤスリを丁寧に何分もかけてやったことを思い出しました。
 高校の時の世界史は、ちゃんと世界というスケールを想像しながら勉強できたから楽しかったんだと思います。初めての海外が高校一年生の頃でしたので、そこで「日本の外」という存在が知識だけではなく、実感でき、そこから習う世界史はとても楽しかったのです。
 モンゴル帝国の時代やシルクロードへの憧れはいまでも薄れていません。

今回は長い手紙になってしました。最後まで読んでいただきありがとうございます。

さて、また僕からお二人に質問です。お二人が自画像を描くとしたら、どんなポーズをしている姿を描きますか?

近くの桜があと少しで咲きそうになっていて、毎日楽しみに眺めている鮎太より

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