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初心者ライターの私が知らなかったこと10選

こんにちは、堀田です。
noteを書くのは何年振り?というぐらい久しく更新していませんでした。

Webライターへの転身と同時に立ち上げたこのnote。
思い入れはたっぷりです。
これからはもう少しちゃんと更新したいなと思う次第であります。
(「月に〇回」とか「最低でも〇ヶ月に1回」とか具体的な数字を言わないあたり、あまり期待はしないでくださいw)

前置きはさておき。
今日のテーマは「初心者ライターの私が知らなかったこと」です。

詰まるところ、「初心者時代の私がルールを知らずに多用していて、読みにくさ抜群の文章を書いてしまっていたこと」の反省文とでも言いましょうか。

実際に私が初心者のころ書いていたブログの文章を一部例に挙げながらお伝えしていきます。

「自分の文章を見直したいな」と感じている初心者ライターさんは、以下に挙げるルールが意識できているか?をまず確認してみてください。

それではさっそくいってみよー!

1.「たり」は原則2回使用しなければならない

これ、初心者時代の私が一番衝撃を覚えたルールです。
何を隠そう「~たり」はバリバリ1回で使いまくっていたからです。
「たり」好き人間でした。

洗濯物の嫌な臭いも防げたり、洗濯槽のカビ防止にもなります。

こんな感じで、具体的な例を挙げるときに多用していたのですが、これがアウトというわけです。

なぜなら「~たり」は、並列助詞だからです。
並列助詞は、基本的に2つ以上の言葉をつなぐ際に用いられます。

上記の例文を正しい用法に直すと、以下のようになります。

洗濯物の嫌な臭いも防げたり、洗濯槽のカビ防止になったりします。

うーん。なんだかこれもしっくり来ません。
今の私ならこんな風に直します。

洗濯物の嫌な臭いや、洗濯槽のカビを防ぐ作用があります。

前文には「クエン酸の作用」について書かれているので、前後の文章を手直ししつつ、上記の一文は「~たり」の使用をなくしたスマートな文章にしてみました。

「~たり」を1回で使用するのは初級者。
「1回使用はNG」ということで、単純に2回使用に直すのは初・中級者。
そもそも「~たり」を使うとくどくなるので、使用しない表現に言い換えられるのは中・上級者。

こんな風に考えています。

ちなみに「〜たり」は1回使用が認められるケースもあります。ここを語ると長くなるので気になる方は調べてみてください。

2.漢字を使いすぎてはいけない

「事」「物」「時」「是非」「御参考に」「下さい」「宜しくお願い致します」「勿論」「暫く」「因みに」「従って」等々……。

漢字の比率が多すぎると「なんだか難しそう」という印象を読者に与えてしまうんですね。
「読むの大変そう〜」と思われると、それだけで離脱につながる可能性が高くなります。

執筆者としては「漢字を使った方が賢く見られそう!」と思うかもしれませんが、それは適正に扱ったときのみだと言えるでしょう。

つまり「何から何まで漢字で書くのが正義」というわけではありません。

上記の例の中には、ひらがなで書いた方がよいとされる漢字もあります。
というかほとんどそうです。

このルールを知らなかった初心者時代の私は、「〜する」や「〜という」といった形式名詞を迷うことなく漢字で表記していました。

形式名詞、補助動詞、助詞、接頭辞など……。
また読み手への配慮に基づいてひらがな表記で書く、という場合もあります。

何が何やらようわからんぞ?という方、ぜひ一度「公用文の書き方(文化庁)」をお読みになっておくんなまし~。

3.一文をつなげすぎてはいけない

接続助詞を多用して、一文を超・長文にしてしまっている人はいませんか?
それ、初心者時代の私です。

私の大好きな接続助詞「~が」「~ので」が、やっかいなことに超使いやすい。文章を超・長文にしてくれる優れものでした。(だめですよ)

ただ、うちの場合は基本的に抱っこが多く、長時間外出する際にはベビーカーを使うもの、1歳を過ぎて自分で歩くようになってきたときにはベビーカーを嫌がるようになってしまったので、結果的にB型ベビーカーは必要ありませんでした。

いやいや、長いって……!!

長すぎると「この文章は結局なにを伝えたいのか?」がわかりにくくなってしまいます。
この文章で何を伝えたかったのか?今になって読み返してみると自分でもよくわかりません。

次の例文も見てみましょう。

これは、先ほどお話した「子どもの気持ちを受け止める」にも繋がりますが、「自分でやりたい!」という気持ちをまずは尊重して、たとえできないと分かっていてもとりあえずやらせてみるという作戦です。

これは単純な接続の「~が」を使用した例文ですね。(他にもツッコミどころは満載ですが、ここでは見なかったことに)

「~が」は、基本的に確定の逆接として使われる接続助詞です。
前の文を受けて反対方向に導く、という意味合いを持ちあわせています。

「~が」ときたら逆接になるはずなのに、そうではないとなると、純粋に読者が混乱してしまいます。

「接続助詞は便利に使えるが、読みにくさを助長するもの」です。
多用している人は今すぐやめましょう。

4.同じ文末表現を繰り返しすぎてはいけない

「~です。~です。~です。」といった具合に、同じ文末表現が繰り返し使われないように工夫しましょう、というものです。

これについては賛否両論あるかもしれないと感じています。

例えば小難しい法律の解説記事なんかだと、文末表現など気にせずに短い文章を連ねて淡々と説明してくれた方がわかりやすいこともあります。

しかしあまりにも連続しすぎると「ちょっとくどいな……」とか、「リズムが悪いな……」といった印象を受けることがあるのも事実です。

どう感じるかは人それぞれですし、何がどのように書かれているか、文章によっても違うと思います。よって、正解はありません。

「この文末表現の連続はなんか気持ち悪い……」と感じたら、表現を変えたり、文章を入れ替えたりなどして連続を避ける。

大事なのは、自分なりの意図を持つことだと考えています。

5.重複表現に注意しなければならない

私がよく使っていた重複表現は、「約〇〇ほど」「約〇〇くらいの~」です。

「約」と「ほど」「くらい」が重複しています。
重複表現は、これまたくどい印象を与えたり、曖昧な印象を与えたりするんですね。

「いにしえの昔の武士の侍が 山の中なる山中で 馬から落ちて落馬して 女の婦人に笑われて 赤い顔して赤面し 家に帰って帰宅して 仏の前の仏前で 短い刀の短刀で 腹を切って切腹した」

気付かないうちにやりがちなので、注意したいものです。

6.接続詞の乱用はNG

先ほど、「接続助詞」の多用についてお話しましたが、今度は「接続詞」についてです。

ちなみに、接続詞というのは前後の文章をつなぐ役割があります。
つまり、接続詞があると、文章がどう展開していくのかが判断しやすくなります。
ところが、接続詞の多用は読みにくい文章のもととなります。
そのため、なくても意味が通じる接続詞は削除した方がよいと言われています。

ところで、上記の文章は読みやすかったでしょうか?
読みにくいなと感じた方、こんな文章は許されないぞと憤りを覚えた方は、「自分だったらどう直すかな?」と考えてみてくださいね。

7.表記ゆれはNG

ひとつの記事の中で、「おすすめ」と書いたり、「オススメ」と書いたり、「おススメ」と書いてみたり。

表記ゆれも、初心者時代の私はまったく意識していませんでした。
これも無意識のうちにやってしまいがちではないでしょうか。

しかし今では「表記ゆれは心のゆれ」とすら思っています。

読者にとっては、「ぶっちゃけどうでもいいこと」かもしれません。

だってあなたが純粋な読者としてWeb記事を読むときに、「“おすすめ”と書いたり“オススメ”と書いたりして……こやつめ、はっきりせい!」って突っ込んだことはありますか? 多分私は一度もありません。

しかし執筆者が「ぶっちゃけどうでもいい」などという心構えで記事を書いているとしたら、それはいかがなものか。

プロ意識が欠けているとすら思います。

表記ゆれ。めっちゃ細かい部分だとは思いますが意識していきたいものです。

8.数字は基本半角を使用する。混在はNG

これは体感ですが、Web記事を書くときのルールとして「数字は半角、記号は全角」というのが多い気がしています。そしてもちろん全角・半角の混在はNGです。

ぶっちゃけ半角だろうが全角だろうがどっちでもよくね?

このマインドはよくありませんね。初心者時代の私を渾身のグーパンチでぶん殴ってやりたいです。

表記ゆれにも通じる部分です。

ルールは徹底して守りましょう。

9.Wikipediaを参考にしてはいけない

Wikipediaってすごいですよね。いろんな情報が1ページにまとめられていて、とっても便利です。

私、Webリサーチのときにめっちゃ重宝しています!

っていう人、ちょっと待った~~~!!!

Wikipediaって、誰でも自由に書き込めちゃうんですよね。
誰がその情報を書き込んでいるのかは不明です。

責任の所在はもちろんはっきりしていません。

誤った情報、古い情報も山ほどあります。

厳密に言うとWikipediaを“参考に”するのはよいかもしれません。しかし果たして本当にその情報が正しいのかどうかについては、公式の情報などで改めて確認し、裏付けをとるのが条件です。

Wikipediaに書かれた情報をまるっと鵜呑みにするのはいけません。

10.万人に向けて記事を書いてはいけない

「この情報を知らない人、全員に届け~★」

っていうスタンスでブログを書いていた初心者時代の私。

「こんな人はこうですが、こんな人にはこうするのがよいかもしれません」
みたいな的を得ていない文章をつらつらと書き連ねておりました。

これじゃなんも伝わらん!!!

ターゲットをびしっと定めて、特定の層に刺さるような文章を書いていくことが大切です。

刺さる文章、書きましょう。

番外編

10選じゃ足りなかったので番外編として2つご紹介します。

まとめに「いかがでしたか?」はNG

「いかがでしたか?」って聞いてどうすんじゃい!
「いかがでしたか?」って書いたら感想がもらえるとでも?
「いかがでしたか?」を書く意味を教えていただきたい。

いかがでしたか?

ショートカットキーを使うと作業がはかどる

最後にちょっとまじめなことを言います。

Webライターになる前、特にパソコンを使う仕事はしてきませんでした。
超初歩的な使い方はなんとかできるけど、使いこなせはしない、といった状況……。

もちろんショートカットキーの便利さなんぞつゆ知らず、です。

コツコツ進めていけば人並みにはできるじゃないか。
そんな風に考えていたので、覚えようともしなかった。大反省です。

そんな私があるとき、女神のようなクライアントさまにショートカットキーを教えてもらいました。世界が変わりました。

結論。
ショートカットキーは絶対に覚えたほうがいいです。
とにかく作業がはかどります。

まとめ

いかがでしたか?

あの、これ、ずっと書こうと思いつつ何ヵ月も寝かせていたテーマなんです。
書き上げた自分に拍手!

少しでも参考になったらいいねしてくれるとうれしいです!


※「いかがでしたか?」は暗黙のNGルールです。

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