見出し画像

明日のたりないふたり、になりたい

 南海キャンディーズの山里亮太氏とオードリー若林正恭氏による「たりないふたり」。5/31に下北沢で行われた配信での最後のライブから約半年、12/12に「特別編」が映画館で公開されるということで車を2時間半走らせ見に行きました。ひとりで。

 スマホの画面で二人の言葉を握りしめるように見ていた半年前、それを大画面と鮮明な音声で全身で受け止める。偶然居合わせた映画館のお客さんと笑う、どこかですすり泣きが聞こえる。はじめて「たりないふたり」を見た時「あぁ、自分だけじゃないんだ」とか「あんなにキラキラしている芸能界にいる人でも、根本的なところでは俺らと同じようなことで悩んだりしているんだ」と思ったりしたけど、今日ここにいるお客さんも「『たりないふたり』に影響されたり共鳴しているからみんなここに集まっているんか」と思うと、なんとも不思議な空間でした。

 若林さんが言う。「12年前と変わらず昨日の俺の目が『こんなもんじゃねぇぞ』と言ってるんだよ」と。山里さんも葛藤する。「自虐の竹槍」という武器でやってきた過去と未来の自分の姿で。アップデートしなくちゃという焦りから、自分が磨いてきたものを見失ってしまっている事実に。

 二人が言うように、都合のいいヘリコプターは来ないのかもしれない。自分の武器を磨いて磨いて地道に暗い道を歩いていくしかないのかもしれない。それでも、きっとそれでもいいのでしょう。

 さてはて、私はいったい、、
結局、私自身も2人に憧れ、一方で嫉妬していて、尊敬と「俺だって」という気持ちを抱えていて、だからこそ2人の言葉がズキズキと体に染みていくんでしょう。

 そして、今回の特別編では追加でドキュメンタリーも用意されていたのですが、この半年を「のびしろ」で振り返るなんて粋だよ。ほんとに。同じ周波数のムジナ、サイコなお友達に乾杯。


5/31の配信を見たあとの感想はこちら。


もしよろしければサポートお願いします。 糖分補給の財源とします。