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あなたのひっつき虫って何だろう?

最近noteでひっつき虫の話題を目にするようになりました。

秋ですね♪

ただ、驚いたことにどれもみんな初めて見るものばかり!

それぞれ「お馴染みのひっつき虫・くっつき虫」が違うよう。

私の知っているひっつき虫と言えば、

ヌスビトハギ。(名前は歳時記で知った(笑))

知らず知らずのうちについていると言えば私の中ではこれしかない。

わざと遊びで服にくっつけるのはあのトゲトゲの「オナモミ」。

原っぱで遊んだ後はヌスビトハギがもう取り切れない程ついていたし、

洗濯をしてもしっかりとくっついている・・・というよりは

どちらかというと他の人の服についてしまっているような・・・(笑)。

さらに、大人の服についていると「どこを通ってきたんだろう?」とちょっと可笑しくなる。

そして今は、

園までの歩道に生い茂っている。

私たち親子しか通らないのかしら?と思うくらい、

日に日にヌスビトハギが歩道を塞いでいく。

子どもに、「あ!これ、ひっつき虫だよ♪」と言うと、

「ええ!虫?!」と大げさなくらい驚いていて、こっちが驚く。

「いやいや、ひっつき虫って呼んでるただの草だよ(笑)、これ服に付けてく?先生、喜ぶんじゃない?」と言うと、

「『虫』って言われたらイヤだからいい」と言う。

そうなのね・・・。

そういえば子供が服にひっつき虫をつけて帰ってきたことは

一度もない。

今は草ぼうぼうの所で子供は遊ばないし、そもそもそんな

場所が今はないなぁ・・・とさみしくなる。

私が子どもの頃遊んでいた原っぱ。

大人になった今考えてみると、「あれは誰の土地だったのかな」

なんて思ってしまうけれど(笑)、

あの頃は紛れもなく私たちだけの「秘密基地」だった。

ススキの葉で擦り傷をつけながらも、高い草たちを倒して

ベッドを作ったり、部屋を作ったり、

あとで友達のお母さんに

「あそこは背高泡立草が多いから遊んじゃ駄目よ」と

注意されたり。(友達は花粉症だった)

それでも毎日言うことも聞かず、遊んでた。

何にもない場所で、何にも持っていなかったけれど、

ただそこには草があり、それだけで楽しかった時間。

何にもなかったはずなのに、こうして今ありありとその光景を思い出せる。


今の子どもを見ていると、

あらゆる場面で、「余白」「遊びの部分」がなくなったなぁと思う。


と言いつつも、今は毎朝私もこの「ひっつき虫」をどうにかよけて通る。

153cmと背の低い私だけれど、園に行くときはいつもロングスカートを

履いている。

ロングスカートは当然この身長ではマキシ丈になり、

マキシ丈と言ってもまあ形はいろいろだけれど、

ひらひらとしていることが多いので、

そのひらひらとした裾をまるで浴衣を着る時のように

身体に沿わせ、ぴたっと折り畳み

「ひゃー」とか言いながら子どもと、

そうっと素早く通り抜ける。

花は可愛いんだけどなぁ。


「ヌスビトハギやスカートの裾たたみ」 季語:ヌスビトハギ

追記
「干す服の共に乾けるヌスビトハギ」 季語:ヌスビトハギ

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