「どうか、愛するあの人と縁が切れますように」 第1話
父と私
" ピピッ ピピッ ピーピー "
朝の目覚まし時計が鳴り響く。
皐月は目を開けると同時に
「えっ、やば!? ちょっと〜!!」
と飛び起きバタバタとリビングに向かう。
「ねー、お父さん〜なんで起こしてくれないの!昨日約束したじゃん!
あと2回遅刻したらほんとーに追試確定なんだからね!」
「生活指導の畑山、鬼怖いんだって!!」
「起こしたよ・・心の中で」
そんな父の呑気な言葉に返答する余裕もなく皐月はそのまま洗面所へ向かい身支度を始めた。
寝坊が多い朝はメイクのど