多文化共生小話

以前、X(旧ツィッター)に書いた話が再燃しているのでご紹介。

Xには、公開で対話できるスペースと言う機能があり、「日本は人口減だから移民を受け入れなければならない」と言う多文化共生推奨、移民推進主旨のグループ会話に入った時のお話。

私はオーストラリアで起こっている問題を体感している事もあり、安易な移民受け入れには反対で、他にもスウェーデン在住の女性も同様のようで、実情を踏まえ必死で再考を訴えました。しかし私たちの発言はシャットアウトされ、主催者たちがスペース開催中にも関わらずコメントなどで「海外在住の女はうるさい」とか「黙れ」とか会話しているのを発見してがっかり。。。

私は日本人にしてははっきり発言をする、大変気が強い人間ですが、しかし、外国人基準では多分普通か、あるいはむしろ物静かな部類に入れられるほどです。それくらい日本人は世界基準で見ると大人しく、海外の人たちは声高に自分の主張をするのです。

何を言いたいのかと言うと、私たちのような「外国かぶれの付け焼刃の人間」さえ受け入れられずに陰口を言っている人たちが、移民受け入れして本物の外国人と共存できるわけないだろうに、、、と思ったのでした~


私は移民受け入れに反対しているわけではありませんが、とにかくゆっくり少しづつ、そして日本へ忠誠を誓う、高レベルの人を「選りすぐる」べきだと考えています。よく日本側は「来ていただく」と言うへりくだった表現を使いますが、オーストラリアは「受け入れてやる」「国に貢献していれば永住権、市民権は取れるわよ」「必要な人材にだけビザを与える」と非常に高飛車、しかしそれが正解だと思います。日本はオーストラリアと同様にとても人気のある国なのですから、尊厳を持って移民選定をしていきましょう。

そして多文化共生についても一言。私はオーストラリアの多文化共生は素晴らしいと思っていますが、それは絶妙なバランスの上で、全ての人の努力でようやく成り立っていると言う感じです。一部の人が言うように「思いやりを持って接すればみんな仲良くできる」と言う綺麗ごとだけではない、実際に多大なコミットメントが必要です、お金も人力も際限なく必要で、オーストラリアは国策として力を入れているから何とか成り立っている状態。一方日本は災害の多い、国土の狭い、ほぼ単一民族の国、多文化共生にとても向いていないと思いますよ。日本なりの多文化共生の方法が必要でしょう。

ということで、先ずは多文化共生について学ぶためにオーストラリア(特にダーウィンとか)に出向いて、体感していただければと思います。研修旅行は是非オーストラリアへ!



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