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おしゃべりの効力

人と気軽に会うことが難しくなった4年前。
ふらっとカフェに行って、誰かとお茶を飲みながらおしゃべりする、なんてことをしていた頃が遠い昔のようだ。
いまでこそ随分緩和された感はあるけれど、その頃のように完全に無防備な気持ちではない自分がいる。

かわりにオンラインで人と話す機会がぐんと増えた。
幸い私は講座受講の関係で、Zoomを利用するようになって7年以上経つので、スムーズに切り替えができたのはラッキーだったと思う。
むしろZoomなんて無理無理!と言っていた人たちが、必要に迫られて利用するようになり、結果としてオンラインで会える人が増えた。
時間と距離の壁を越えたことは大きい。

とはいえ、実際に会っておしゃべりする機会がもどってきてみると、ノンバーバル(非言語)の部分で伝え合うものの大きさに圧倒される。
ただそこに居るだけで伝わる気配、ちょっとした身じろぎや呼吸の変化なども、オンラインではなかなか気づきにくい。
そして触れること。
ただ背中を擦る、グータッチをする、ハグをするといった、言葉にならないものを伝える手段は、実際に会わないと難しい。

心を許すだれかと短い時間でもおしゃべりができる環境、そして何よりそうしたいと思える自分の心身の状態があることは、本当に幸せなことなのだなと思う。
話すことができたらきっと何かが変わるのに、そこまでのエネルギーがない状態の人もたくさんいるのだ。
そしてそんな時も、ノンバーバルの表現で少しでもプラスの何かが得られるといいなと思う。

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