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だいたい5分でわかる?!ツールドフランス2021観戦レポート Stage21

これで最後のツールレポート。
ほぼ毎日書いていただけに、なんだか寂しくなってしまいます。

Stand.fmでお喋りしたことをこちらにもテキストでアップしてみます。
音声とはほんのり内容が違っていたりもします。聞きくらべてみてね。

こんばんにちは。
オーディオコント製作チームゲスラジの腹黒担当さちあきです。
この番組はロードレース観戦が大好きなさちあきが、レースを見たあとの暑苦しい気持ちをお伝えする番組です。

今年も色々ありました。
最終日となったステージ20はシャトゥからスタートしてパリのシャンゼリゼまでの108.4kmで、パリに入るまでは恒例のパレードランです。
その間は選手たちは和やかにお互いの健闘を称えあったり、メディア露出用の写真を撮るために様々な記念写真が撮られていたりとグランドフィナーレまでの時間を楽しんでいるようです。
笑顔の選手たちを見ているだけでこちらも元気になるんですよね。最高です。

見所としてマイヨジョーヌを守りきったUAEのチームジャージがこの日のための特別仕様になっていて、袖にイエローが入っていたのが良かったですね。自転車のバーテープもイエローだったんだっけ。
最後まで8人残していたことにもはじめて気付きまして、チーム力がないと言われ続けていたけれど、メンバー豪華だったし、やっぱちゃんとした力のあるチームだったのだなぁと改めて感じました。

また、ポガチャルの出身国であるスロベニアの選手が今大会で4人出場していたのですが、バーレーン・ヴィクトリアスのモホリッチとチーム バイクエクスチェンジのメスゲッツがポガチャルを中心に横一列になって走ると、すでにレースを去ってしまっていたログリッチのゼッケンを取り出して最後まで一緒だよアピールをしてきて、スロベニアという小さな国の良さを存分に味あわせてもらいました。最高じゃんかよ……。

さて、パリにも到着するとセーヌ川にかかる橋を渡り、ルーブル博物館の中庭を駆け抜け、いよいよおなじみのオベリスクが見えてくるとゴールまで54kmとなるサンゼリゼの周回コースに入ります。
ここからは今日のステージを取るために様々な思惑の選手たちが飛び出すのですが、最初のほうで抜け出したい選手たちを牽制するようにUAEが前を陣取ってしまったのには驚きました。
ここですでに番狂わせは始まっていたのです。

中間スプリントは逃げていた先頭3人の中でビッセガーが先頭通過。4位目を争い集団の中からはモルコフに連れられて勝利定番の体制でカヴェンディッシュが通過していきました。

最後の一周まで様々な逃げが形成されましたが、今年勝てなかったチームの選手が多かったきがします。
ゲラント・トーマスもアタックをかけて今年最後の見せ場を作ってくれました。最初の脱臼から本当にファイト精神が素晴らしかったです。お疲れさまでした。

そういえば今日も逃げに混じっていたアラフィリップもフランス人代表として、いつもなら同じみの期待の星であるバルデとピノがいなかったのでプレッシャーが半端なかったそうです。アラフィリップもお疲れさまでした。毎日あなたの走りで勇気付けられましたよ!

そして残り1周となるとなるとスプリントチームが前に揃ってくるはず…なのですが、どうも今年は様相が違うようでした。まさかのドゥクーニンクのウルフパックトレインが崩壊し、カヴェンディッシュが集団後方にいたのです。
えー!って思いながら見ていると、マイケルマシューズや優秀の美を飾るのか?グライペルなども前方には見えず、どうなるんだろう??って思っていたところ、残り1kmではなんとかカヴェンディッシュも前にたどり着けたものの、勝ちの定番となるモルコフと離れていてしまったためリードアウトがうまくいかず、一方ユンボ・ヴィズマのテウニッセンがワウトをゴール前まで運んでくれたおかげで磐石な形と脚の強さで勝利をもぎ取っていきました!
カヴェンディッシュは孤軍奮闘となってしまったため、ワウトの後ろについたところまでは勝ちを狙っていけたのでしょうけれど、逆にワウトの後ろについてしまったために抜け出す道がみつからず、右左も塞がれてしまい完全に封じ込まれてしまっていました。あんな悔しそうなカヴェンディッシュは久しぶりに見た気がします。
伝説更新もなりませんでしたが、来年も走ってくれるならあるいは……と期待してしまいますよ。

最後の表彰式ではポガチャルが無双してくれたので、山岳賞とヤングライダー勝のジャージが今年もマネキンに着せられてポディウムにあがり、表彰台に乗った選手はポガチャルとカヴェンディッシュのみとなりました。
来年は山岳賞のレギュレーションが変わってくるのかしらね。

とにかく今年も最高のツールでした。21日間走り続けた選手たちに盛大な拍手を。
また来年も楽しみにしています!それではまた!サリュー。

総合:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
ポイント賞:マーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ)
山岳賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
新人賞:タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)
チーム賞:バーレーン・ヴィクトリアス
スーパー敢闘賞:フランク・ボナムール(ビーアンドビーホテルズ)

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