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純粋さへの、回帰

純粋さ、純粋な気持ち。

それは生きて行く中で失われて
しまうもの、だろうか。
そんなんじゃ、生きてゆけないよ
そう、周囲から言われたこともある。

今、ひしめき合う世界が崩れようとしている。
それでも必死にその世界を守ろうとする人
たちがいて、ひしめき合う世界に、いかに
生きるか、が人生の成功だと思っている人が
いて。変わらずひしめき合う列車に乗っている。

一方で、ゆったりした空いている列車に
自分と好きなことを持って
純粋な光のように目を輝かせて
旅に出る人もいる。

私は
ひしめき合う列車が苦手なので
空いている列車にゆっくり揺られながら
幸とベルと旅に出ようと思う。

2024 7月から2025 6月の幸カレンダーを
作りました。
下記ネットショップで販売中です。

花や自然の風景に幸をコラージュした
カレンダーです。



このカレンダーに
幸からのお手紙がつきます😊
内容は私が幸の気持ちになって書いた
繁殖犬だった幸のこと。

一部掲載します。

赤ちゃんがお腹にいるとき
とっても辛いけど
会えるのが楽しみだった。
体は辛くて、でも我慢するしかなくて。
だけど生まれてきてくれて
嬉しいのよ!
いっぱいお世話して
赤ちゃんの匂いは忘れない。
だってわたしの赤ちゃんだもの!

たくさん教えたいこと
もっとお世話したいのに
いつしか居なくなってしまうの。

寂しくて悲しいのに
ずっとそんなことが続くと
何も感じなくなってしまうの。
わたしはこうしてずっと
赤ちゃんを産んで
わたしのかわいい赤ちゃん
なのに、引き離されてしまうの。

ある日から
赤ちゃんを授かれなくなって
気がつくと
冷たい部屋にいた。
他の子たちも泣いたり
震えたりしていた。

お願い、わたしを置いて。
お部屋を汚したりしないから。
わたし、いい子にしているよ。


わたしは名前もないし
お散歩も遊びも知らないのよ。

ある日、もう何も感じなくなって
ただぼんやりしていたら
お兄さんが来て
一緒に行こう、そう言ってくれた。
そして、わたしと同じように
冷たい部屋にいた子たちがいて、
たくさんのお姉さんやお兄さんが
わたしたちに優しくしてくれた。

わたしを呼んでくれた。
わたしに名前をつけてくれた。
ごはんを食べていいよ、
たくさん食べなさいって。
笑っていいよ、遊んでいいよ、って。

外は怖いけど
わたしはこんな世界が
あるのを初めて知った。

笑って遊んで食べていたら
わたしに家族ができるよ、って。

その人は
あたたかい手だった。
たくさん撫でてくれた。
わたしのままでいいと
言ってくれたの。
そして
怖くても出来ないことがあっても
わたしのままでいいから、って。

おかあさんに会えたのよ。


初版した小さな本は
学校の先生と音楽の先生に
迎えていただきました。
読んで泣いてしまうお子さんも
いらしたそうです。

この、幸からのお手紙も
お子さんに読み聞かせなど
していただけたなら嬉しいです😃

ある方に言われました。

さっちゃんは

辛い境遇で酷いことをたくさんされたのに
どうしてそんなにきれいな目をしているの。

どうしてでしょうね、
純粋さ。

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