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作品について

平野啓一郎氏の小説「マチネの終わりに」から製作につなげるという面白い企画に参加させていただいております。

寺村って誰よ、って感じなので作品の紹介をさせてもらえればと思います。
私は、絞り染めと型染めという、染めの技法をベースとして作品を作っています。まずは型紙、といって切り絵みたいなものを作り、

これを布に捺染します。縞もドットも、全てこの「型紙」でつくります。

この布を縫ったり、引っ張ったり、布からしたら虐待レベルなことをしていきます。

そしてこんな感じの立体となります。
この作品は「彼女が消える夜」、自分が消えても世界は変わらないのだろうな、という作品です。

こちらは2014年作「きれいな魔女」という作品で、アンチ若作りの気持ちから作りました。

作品を作る上で、ぱっと見美しいけど、細部が気持ち悪い、といった点を意識しています。

だいたいのテーマが、女性の美しさや醜さだったりしますが、今回、小説を読んで、「過去の雑音の中で選択した現在」を表現したいと思いました。

また、私の作品は全て1枚の絹布から生まれます。プレーンな布をいじくり回すことは、わたしが「マチネの終わりに」を読んで感じた、色々な物事の雑音が積み重なった様子とリンクするのでは、と思い、プリントすらしてない平らな布の部分(いじくり回さない部分)をうまく作っていきたいと思いました。こんな感じに。

平らな部分を生かそうシリーズ第1弾として作ったのがこちらの作品「種のない花」です。一昨日完成した、出来立てほやほやです。

この作品は、現在埼玉で開催中の「寺村サチコ個展 かりそめの森」で飛んでいますので、ぜひ遊びに来てくださいませ。ワークショップもあります。

寺村サチコ展「かりそめの森」
日時:2015.5.27(水)-6.7(日) 11:00-18:00 最終日17:00まで 
※月休み

・ワークショップ「プチプチアクセサリー作り」
日時:2015.5.30(土) 13:30〜
場所:ギャラリーううふ
(埼玉県鶴ケ島市上広谷17−5)
詳細はギャラリーへお問合せください。
http://gwoof.exblog.jp

#マチネの終わりに

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