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2030年の日本に18歳として送り出す

10年後にむすめは学校を卒業する。そのことにリアルさがでてきた。「2030年あたりの日本に、18歳として、送り出すのか」とおもったら、なんだかショックだった。その時の日本に、18歳か。31%が高齢者で、同年代が圧倒的に少ない。空き家が大量にあって、人のいない地域が生まれる。ものすごい量の負債。絶望したって不思議じゃない。この日本に彼女を産み落としたことを、彼女に恨まれてもぜんぜん不思議じゃない。
  
わたしはこの生活のしかたでいいんだっけ。もっと、人口減少社会に基づく暮らしかたってあるんじゃないか。環境資源にリミットがあるって知ってる生き方になれてるかな。単身世帯が増えるなかでも、つながることができる機会にあふれてる社会だろうか。人が減ることを前提に生産して消費してるだろうか。いま、共助の機会が次々に生み出されていって、40年前に比べたら地方にパワーが集まっている。でも農村にあった共同体が解体されたのに、それに代わる共同体はまだない。NPOが果たす役割がどんどん大きくなっていく。一方で、数十年後にNPOや新しい公共だけではなしえないような課題にぶつかるときに、公助にしかできないようなことってもっとあるんじゃないかな。そのとき公助にコミットできる共助であれるだろうか。
 
小さな一つの組織でマネジャーをしてきて、「今は大変だけど、よくなるよ」ってビジョンと戦略を語れることが大事だと思った。ひとりひとりに無駄なことをさせないこと、優先度をはっきりさせることがだいじで。もちまわりで頑張れば、前に進んでるようにしたいと思い続けていた。ひとりのひとに無能感や絶望感があるなら、それはマネジメントのせいだ。日本を組織として考えたときに、その組織のビジョンをつくりたい。今は大変だけど、よくなるって思えるようにしたい。よくなるっていうのは、高度経済成長期の「よくなる感」じゃなくて、人口減少して人口定常社会になってくにあたってのよくなる感。負債が減ってくビジョンがあること。環境に配慮した共生ライフスタイルが構築されていること。「なんだ、そもそも日本って人多すぎたし、これはいいかも」くらいに思えたらいい。(空き家多すぎて申し訳ないけど、、空き家や謎の道路もなんとかなるビジョンもいるか…)世界的な高齢化を迎えるなかで、「たいへんそうだけど日本見てたら安心する」って世界からおもってもらえる実践例を出せるだろうか。
 
わたしは10年後42歳になる。「42歳になったら子育て終了かあー何やろうかな」とのんきに思ってたけど、ちょっとのんきではいられなくなってきた。勉強して、実践したいことが山ほどある。

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