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経鼻経管栄養への疑問3

病院で一人一人の患者に
寄り添った看護をする時間は
ないのはよくわかる
だから
これは現場の方への批判ではない
ただ、母は病気の後遺症だけでなく
入院生活で機能が衰えた部分はあると思う
脳幹出血の患部は危険で手術出来ない部位で
年齢当時89歳、
入院して12日後に病院のベッドの上で
寝たきりで要介護5となって90歳の
誕生日を迎えた
でも救急搬送された病院では
まだ状態は良かった
会話が少しはできる状態だし
口から食べていたし
尿バルーンもしていなかった
いつから尿バルーンに
なったのかわからない
説明もなかった
尿バルーンは患者家族に
説明が必要ない処置なのかもしれない
それはわからない
だって家族は医療の素人だから
主治医の説明をただ受け入れるしかない
転院した病院は
家から近いけれど
面会の制限が多く
1週間に1度、
中学生以上、2名まで
もちろん予約制で
面会時間は5分のみ
この様な状態では
容態の変化もわからない
90才の要介護5
身体的にはそうでも
転院した時は認知機能は
それほど衰えてはいなかった
だけど寝たきりで面会も
思うようにできなければ
身体的介護はキチンと
していただいていても
心理的精神的ケアは
家族のようにはできず
認知機能は衰えるだろう
そしてダメ押しは
年末のインフルエンザ罹患
もちろん面会者からではなく
(思うように面会できていないのだから)
院内感染だろう
一般病棟の3階に移って
主治医が女医にかわったこともあるだろう
年末年始の病院の事情もあったかもしれない
看護師さんも少ない中
母に時間をかけたくない
誤嚥性肺炎で自分の患者を死なせたくない
だから延命治療はしないと明言し
書類にサインもしてあるのに
いつの間にか
経鼻経管になっていた
食べさせないでいいものね
栄養を注入し始めたら
2時間そのままほっといたらいいから
ミトンで拘束もされていた
だって痛いし気持ち悪いから
抜こうとするよね
水も飲めなくて口がカラカラになって
痰の吸引もしなきゃいけなくなったのは
経鼻経管の影響もあるらしい
何も食べられず水も飲めず
拘束された状態で家族と面会も許されず
認知機能が衰えても仕方ないよね。
だって
そんな自分の状態
嫌だし苦しいし認めたくないし
わからなくなったほうが楽だもの。

ニーチャムスケール
拘束する理由付けのための
認知機能の判定基準
経鼻経管したから
認知機能が衰えていくという
側面もあると思う
なぜなら
母を退院させ
すぐの拘束ミトンを外し
会話を始めたら
最初は昼夜逆転し
夜訳の分からない
気味の悪い声で叫んでいたけれど
しばらくしたら
落ち着いて
会話もある程度成り立つし
おしめを替えるとき
できないまでも
自分でおしりをあげて
手伝おう??としていた
わたしがピアノの練習をしていると
音程は外れているけれど
歌おうとしていた
絵本も読もうとしていた
自分で手袋をはめて
(血流が悪いから手が冷たい)
自分で髪を梳かそうとし
リハビリもできないまでも
作業療法士さんが
若い男性でその人を好きで
その人に褒められたくて
頑張っていた
特に経鼻経管を外してからは
表情も柔らかくなり
少し水分やゼリーを食べさせてたら
美味しい、と嬉しそうに言っていた

もう母が死んでしまったから
病院や担当の女医に
文句を言うつもりはない
院長先生や
訪問看護、リハビリの皆さんには
よくしていただき心から感謝している
ただ、もしもまんがいち
これから自分や家族が
入院するようなことがあれば
(そんなこと絶対ないほうがいいけれど)
胃ろうはしない
経鼻経管はしない
尿バルーンはイヤ
そういうつもり
いや
これから作成する
エンディングノートに
ちゃんと書き記す

そして母の看護で感じたのは
もしかしたら胃ろうより
経鼻経管のほうが
罪が深いかもしれない、ということ。
(あくまでも後期高齢者
快復が難しい患者の場合)

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