何だかイライラしている、昨日は食器戸棚を片付けて、今日は朝から代わりの引き出しが来るのを待っていた。

メールでは昨日か今朝に持ってくる時間を連絡する筈だったので、朝から入れる物を机に大集合させて待っている。

待っているが連絡は無い、娘も仕事が有って連絡する訳にもいかない、連絡無いの～と考えていた。

昔、仕事をしていた時にも思ったのだが、連絡をすると言ってしないのが一番嫌だ。

仕事には問題がつきもので、予定時刻に来れないとか、問題が起こったとか云うのは必ず出てくる。

それはいい、本当にそれはいいと思う。

だけど、連絡をしないのは問題じゃ無いか、駄目に為ったなら余計に連絡をすべきだ。

その考え間違ってる？？間違って無いよね～。

次女は次女で家の契約で問題が起こった。

彼女は銀行のローンでマンションを買ったのだが、その時の担当者が代金を書いてくださいと言って、おかしいな～、そんなに払うんだったけと思ったものの、提示された金額を書いてきた。

次の日である。

担当者から連絡がきた、金額が間違っていたからもう一度来て書き直してくださいと云うのだ。

おかしない～、だって向うが言った金額を書いたんだよ、三女はご立腹である。

これが近所の話ならまだ直ぐ行こうかとなるが、彼女は引っ越す予定で、行く所は大阪方面、今住んでいるのは四日市だ。

時間もお金も掛かるやん、それって三女が間違ったん？私も不思議で聞いてみる。

「間違って無いよ、あっちがこの金額って言ったの書いただけ、何かそんなに多かったか？？とは思ったけど。」三女の言葉によると、払った手数料分が多かったらしい。

「向うの問題なら、行くなら電車賃は持って貰わんといかんのとちゃう、だってさ本来なら担当者がこっちに来る案件やん、まあ問題が有るといかんから、金融機関の元で書かないかんのやろけど。」私が答えた。

不動産でも会社の契約でも、基本的に金額間違いなんてありえない。

そもそもそんな問題が発生したら、間違っていたからお客さんに来てくださいよとか言える物では無い。

担当者が平身低頭となって、どうしても金融機関に来ていただかないと手続きが出来ません、申し訳ありませんとなるのだ。

「それって住宅会社全員の総意で言ってるのかな？そんなの普通やったら大きな問題やから、担当者の上の人が連絡入れる筈やし、来てください間違ってましたで終わらせたら問題やん。」娘に聞いてみた。

「知らんけど、来て貰わな手続きできへんで来てくれって一点張りなんよ、担当者に聞いてみるわ。」娘も私の言う事で変だと解ったらしく、担当者に交通費払って貰いたいと、上司に言って欲しいと聞いたようだ。

こんな不動産の例は知らないが、私も会社に居た時には担当が間違ったとか、問題の有った例も無い訳では無い。

そんな時には担当者がこちらに来て対応してくれて、わざわざ行く事は無かったし、（そもそも数字の間違いって無いわ）行く時には支店長が頭を下げる。

普通は上の人間が謝るよね、それが担当者が来てくれないと困ると言っているのは、上司に言ってないんじゃないのか？

大体、担当者も謝って居ないと娘が言うから、こう言ってみたらと提案した。

「ローンも組んだけど、やっぱり止めるわ、住宅会社に信頼できへんから。」

「そんな事言うたら手数料だけ払ってしまわないかん。」三女がこう答えてきた。

「でも金額を間違ってる住宅会社やで、信頼できる～、出来んやろ、ええ勉強したと思って止めると云うのも手やで、まああっちが困るから何かしら言ってくると思うけどな。」脅しは嫌いだから、私はいつも本気で言う、だから聞く方は真剣になる。

こんな問題が起きたら、他にも問題が起きないとは言い切れない、私なら止めるというけどね、三女にはちょっと無理みたいだ。

「取り敢えず、交通費は出して欲しいというわ、結構掛かるし。」三女はそう言って、今朝担当者の電話を取ったらしい。

「お母さん、ヤッパリ担当者は上司に言ってなかったみたい、どうも今日上司に報告して、交通費も考えますと言うとった。」ヤッパリね、上司に報告しないで、勝手に連絡してきたのか。

いかんやろー、上司に言わずに問題解決しようとするの、若い女やと思って舐めとるんやな。

「考えますやなくて、出しますやろ、自分の給与の中から出さないかん案件やん、今頃上司って何やねん。」と私が答えると、娘がこっちを見て呟く。

「お母さんはヤッパリ怖いんやね。」イヤイヤ怖ないで、こんなに穏やかな人はそうそう居ないよ、私かツナ君かくらいに穏やかやん。

「怖ないよ、ちゃんと主張して話をしてるだけ、当たり前の事を当たり前にゆうとるだけよ。」と娘には返す。

こっちもね、伊達に長い間生きて来たわけじゃ無いからね、何かあった時の対応は出来るんよね。

今日は頼んでいた配送も来ないし、娘と私はイライラだ。こんな時には深呼吸してと思うが、怒る時は怒るのだ。

あれっ、穏やかや無いな。