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今日はスーパーポジティブデイ

ヘイリーヘイリー病になってから、年を取ると外に出たくないって気持が分かるようになってきた。

家から出なくなったのは、歩いただけで擦れて肌荒れするって気付いたからだった。

その頃は誰でも年を取ると、肌荒れするもんだと思って居たから、自分が特別って感じて無かったんだよね。

皮膚科に行くと、荒れが酷い時はこれ、酷くない時にはこれって感じで薬を貰って、「あんた直らんねー。」とか言われてた。

そこは直してーな、と思ってたんだけど、治らんのは仕方ない、薬を塗って待つ状態やね。

ある時、そのお医者さんがコロナの濃厚接触者で2週間ほど休みになった。

ホームページでは休みだよーと書いて在ったらしいが、お医者さんに行く前にホームページ見ます??

見ないよねー、見る筈無いやん(私だけ?)、見るなら診察券で、診察券では開いている筈だった。

薬も切れたから、お医者さん、お医者さんって行ったんだよね~、薬さえ有れば大丈夫ってね、中毒みたいだな。

お医者さんに着いて、『あれっ、駐車場に車が無いな』とか思って、入り口見たら、その時に頭の中で運命が鳴ったよね、ジャジャジャジャーン。

依然通っていた皮膚科は車なら20分の距離だが、バスで20分で着いてからまた20分歩くと言うハードモード。

バスで遠めの所で降りて、歩くしかない場所に行くしかない、そう考えて行くことにしたのだ。

時は夏、この病気は汗とか擦れが原因なので、歩くのは嫌だが、元来のケチでタクシーを使う気になれない。

このお医者さん、予約しても遅い、どの位遅いかと言うと、予約時間2時から10分で取った39番の予約が、6時半になっても呼ばれない。

これで私ここを止めたんだった。

それでも、皮膚科って少ないんだよね、だからここしか無いし、待つしかない。

やっと番が来て「見せてください。」って言われて患部を見せたら、「いつもどうやって生活してるんですか?」って聞かれるほどひどかったらしい。

私は見えない所だからね、「普通に。」っていうしか無いよね。

そこで大変な病気じゃ無いと思うけど、検査をしましょうかって聞かれた、検査だとまた来る必要はある、でもね病気が解ったら、治るんじゃ無いかと淡ーい期待を抱いて言った。

「検査してください。」

その日は7時半になったからタクシーで帰ったよ。

2週間後えっちらおっちら行くと先生が凄く申し訳なさそうな顔、どしたん??

「結論から言うと、治らない病気でした。」なんやてー、治らんの?「ヘイリーヘイリー病って知っています??」いや知る訳ないがな。

「遺伝性の皮膚病なんですけど、難病指定されてるんですよ、対症療法しか出来ないんです。」

何かね、命には関わらないとはいえ、特別な病気だったんだなーとひしひしと感じたよね。

よくよく考えると、命には関わらないけど、特別で治らない病気になったんだよね。

日本の症例300位って、実に宝くじ当てるよりも珍しくない?

それって私特別って事じゃん、私に中の居るスーパーポジティブが叫んだよね。

でもさ、買い物行くのもちょっと嫌になるし、子供が発症したら可哀そうだなと思ってる。

今の後悔は、若いうちにお金を使ってもVIO脱毛して居なかった事、だってね擦れるものは無い方が良い。

命には関わらないから、荒れを気にせずこれからも人生楽しみましょう。

と言っても同意してくれる人は居ないよね、なんせ国内で300名。

特別だと思って楽しもう、何をって病気ですよ、病気、治る薬が出るかもしれないしね。

なんだかスーパーポジティブが出てきた日でした。

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