家に籠ることが許されていると、家が好きな私は外に出なくなる。

年取った引きこもりと言われたらそうなのかも知れない、若くても年寄りでも、家から出ない人間のあだ名は引きこもりになるのだな。

兎も角引きこもりでも良いじゃないとか考えて、今の所家に籠って生活している。

家に居ついた時期に、娘には言われた事が有る、それは私の健康の話になる。

「お母さん、家におってもええけど、身体の事考えてちゃんと運動してな、家で動かんと寝たきりなんて勘弁やで。」寝たきり老人は困るのだという事や、私としてもそこは本意ではない。

そうだ私は動き回る老人を目指していたのだ。

子供には年を取ったら、動き回るボケ老人になると宣言している、子供にとっては迷惑な話なので、次女は「絶対にボケさせへん。」と鼻息を荒くしている。

動き回ると言っても、旅行しまくるとか、あちこちに移住する訳では無い、家や家の近所を徘徊する感じを考えていて、出来たら死ぬまで動いて居たい。

私の中の強迫観念が、家で動き回る老人になりたい、ならなければと頭で声を出して話してくるので、これは大変かも。

「私も動いた方が良いんやろけどな。」と呟いた私に、次女が食いついてきた。

「それやったら、測った方がええわ、fitbitやったら何歩歩いたかとか、消費カロリーとか解るよ。」と腕を見せてきた。

娘はfitbitを愛用していた（今は違うデバイスに為っている）、これが睡眠の状態や歩いた歩数を示してくれる。

これが私がfitbitを使いだした経緯で、今ではこれが無いと不安なくらいに腕に付けている。

以前、皮膚科のお医者さんが私のfitbitを見て、「それええな、なんて言うの？携帯で計ってるけど、正確なんが分からんのよ。」と聞いてきた。

fitbitを紹介したが、次に行った時に、「ええと思ったけど。私の腕には大きすぎて、測れなかったんよ。」と言っていて、人に依っては良くないのだろう。

最初は１日１万歩を目標にしていて、家で歩いたりして、何とか目標クリアしていた。

昔、実家にハムスターが居て、ハムスターの小屋にはコロコロと動くネズミの運動器具が設置されていた。

それを見て『ハムスターは大変やなー。』と子供時代に思っていたことを思い出した。

今ならハムスターの気持が良く分かる、と云うかハムスターよりハムスターに為っている。

人間なのに、だけど人間だもの。

毎日１万歩は結構動かないと大変で、何とかしたいと、夜に成ってから部屋で密かに足踏みをしたりもしていた。

このころは健康寿命を延ばすには、毎日１万歩歩かないとと考えて、自分で決めたその規律に縛られていた。

「何かさ、毎日１万歩歩かんといかん訳では無いらしいで。」娘が言ってきた。

何やて、こんなに頑張っているのにそんなん言うんか、折角してんのに気分悪いわ～。

そう考えて聞いてみた。

「１万歩が健康寿命を延ばすんや無いの？」こっちは頑張ってるのにと云う感が消えない。

「どうもね、8000歩も歩けば、それで健康寿命はええらしい。」知らんかったわ、早く言ってよね。

その頃の研究では、座りっぱなしが駄目で、1日8000歩ほど歩けば、健康寿命は延びるらしい。

そやったら、動き回り老人に成れそうやな、だって8000歩にした途端、簡単になりそうやん。

「それやったら、fitbitの設定を8000歩にするわ。」と言って今は毎日家に居て8000歩を実行中だ。

何度も言うがハムスターよりもハムスターに為っている、それも自分で選んでしている。

誰もそれを強要して居ないのにだ。

自分の中で、決めた事はやると考えているので、毎日2000文字チャレンジとか、8000歩ウオーキングとか、が毎日の習慣になりつつある。

YouTubeのウオーキング動画を見ながら歩くよりも、外を歩く方が健康に良いと言われるが、外に出て肌荒れが酷くなったらことだ。（実は家に居ても肌荒れはするが）

何だか、健康志向に頭の中が侵されているのかも知れない、この前コロナで咳も熱もあった日に歩こうとして止められた位に。

昨今の研究では心疾患リスクを一番軽減するのは、1日9700歩位歩くのが良いらしい。

ここで但し書きが付く、心疾患リスクを下げる効果は1日4300歩くらいから有るらしい。

ベストが1万歩なら4300歩以上はベターという事なのだろう、実はこの歩数は日常のちょっとした動きで増やすことが出来る。

例えば、スーパーに車を止めた時に、チョット遠い所に置いて於いて歩く様にする。

私は車を使わないから、買い物に行く時は出来るだけ歩く、重い荷物を持っているとき以外は階段を使う。

これだけで歩数を増やすことが出来る、より多くの活動は日々の心得で手に入れる事が出来るのだ。

長生きをしたいとか、しなければ成らないとは考えてないが、生きてる限りは動きたい、その思いで毎日歩いて居る。

まあね、家の中でという限定なのですがね。