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禁断のパスワード管理へ、ついに手を染めてしまった

これでもう後戻りできないな……。

昨年9月にリリースされたiOS17。そこへひっそりと追加されながらも、意外と待ち望んでいた人が多いと思われる機能が「共有パスワードグループ」です。

これは、iCloudキーチェーンに保存されたパスワードを、信頼できる人たちとグループ単位で共有できるもの。エンドツーエンドで暗号化されるので、とても安全なんだとか。

その存在に昨日、たまたま気づき、勢い妻に一切合切を共有したのです。家計資産に関するログイン情報を。

というのも、前々から「万が一のときはどうしよう?」と、らちが明かない議論を繰り返していたんですよね。“本人逝去後、スマホからログイン情報を取り出せない”という話は、たびたびネットで見かけていたので。

それで、ポチッとやったわけ、なんですが――。

まあ、「俺が稼いだものは、俺だけのもの!」という意識は、とっくになくなっています。それでもなにか少し、後ろ髪を引かれる想いが残るんです。

たぶん、中身は共有財産だとしても、やはり「鍵の所有者」ってのは、特権なんですよ。それを自ら明け渡したことに、一種の虚脱感を得てしまったのでしょう。

とはいえ、これはもっと「ロマンチックな見方」ができるかもしれません。奇しくもウチら夫婦は、結婚十周年。それを機に、より精神的なマリッジリングを取り交わしたとか?

あれっ。でも、まだ、向こうからのパスワード共有が来てないぞ……。


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