長田真

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長田真

Money Insider( https://www.businessinsider.jp/moneyinsider/ )というお金情報のサイトを運営。noteでは、投資、節約、家計など、お金にまつわるショートコラムを投稿しています。お気軽にどうぞ。

最近の記事

Tポイントに、「さよなら」なんて言えない

あれは、たしか、池袋ロサ会館のTSUTAYAだったよね。僕が君をはじめて手にしたのは。もう15年以上も前になるのかな。 その頃すでに君は、佐藤可士和ブランドを身にまとい、注目の的だった。カドニウムイエローとロイヤルブルーのツートンは、まさに”鮮烈”のひと言だったな。 なかには「鬼太郎みたい」と揶揄する人もいたけど——僕は好きだったよ。 とにかく、それ以降というもの、いろんな思い出を作ったよね。はじめは、音楽や映画の話しかできないオタクかと思っていたけど、君がこんなに顔が

    • 矢本悠馬に、私はなりたい(ドラマ「舟を編む」感想)

      「長田さんって、こんなにお金のこと好きだったんですね」 先日会社の同僚に、そんなことを言われました。このメルマガコラムをまとめた私のnoteを読んでくれた上での感想です。 「いや、これは仕事、仕事……。あくまで立場上の体裁ですよ」 なんだか“守銭奴”のような言われように、思わずそう取り繕ってしまいました。実際、自分はお金周りのズブの素人ですから。社命でMoney Insiderの担当となっただけ。 ですが、そのあとすぐに思い直すことにしたのです。「これは編集者として、

      • 投資でビギナーズラックは再現できるか?

        あなたは地獄の入り口に手を突っ込んだことがありますか? 私はあります。しかも2度ほど。 といっても、これはもちろん投資の話です。しかも、ごく少額で子どもの遊びに毛が生えた程度のこと。ただ、イロハも踏まえず、とりあえず参戦したら、実はタイミング的に「地獄」だった、という内容です。 1度目は十数年前に会社の勧めで、確定拠出年金をはじめたとき。とりあえず日本企業に勤めているからと、日本株のアクティブファンドに突っ込んだのです。ただ、その頃は失われた30年のなかでも最底辺の時期

        • 「2%」という数値、あなたは意識していますか?

          お金持ちになるための参考数値というのは、いくつか存在します。 例えば、「収入の10分の1(10%)を貯金せよ」というのは、100年読みつがれる資産形成の名著『バビロンの大富豪』でもっとも基本とされる項目。また、FIREムーブメントでは、経済的自立を果たすために「4️%ルール」という基準が示されています。 そしてさらに、最近注目されているのが「2%」という数値。これは、日本銀行の金融政策で目標とされる「物価上昇率」のことです。 資本主義社会において「物価上昇」は欠かせない

        Tポイントに、「さよなら」なんて言えない

          メタ、あなた方の目は節穴ですか!?

          ダシにされたわけでも、カモにされたわけでもないですが、正直憤っておるわけです。 ここ数カ月、富に酷くなったと思われる、Facebookやインスタグラムの「投資詐欺広告」。誰にでも出稿できる仕組みだからって、さすがにこれはやりすぎだと思うんですよね。 なにしろ、実在する著名人たちのポートレートを勝手に流用し、その方の近況をそれっぽく騙って虚偽ポストを作成。しかも、それらの出稿量がハンパないんですよ! 一番ひどいときなんて、通常ポストが投資詐欺広告でサンドイッチにされている

          メタ、あなた方の目は節穴ですか!?

          禁断のパスワード管理へ、ついに手を染めてしまった

          これでもう後戻りできないな……。 昨年9月にリリースされたiOS17。そこへひっそりと追加されながらも、意外と待ち望んでいた人が多いと思われる機能が「共有パスワードグループ」です。 これは、iCloudキーチェーンに保存されたパスワードを、信頼できる人たちとグループ単位で共有できるもの。エンドツーエンドで暗号化されるので、とても安全なんだとか。 その存在に昨日、たまたま気づき、勢い妻に一切合切を共有したのです。家計資産に関するログイン情報を。 というのも、前々から「万

          禁断のパスワード管理へ、ついに手を染めてしまった

          ビットコインの高騰を、人気ラーメンで説明してみた

          ようやく小休止、といったところですかね。 ここ2週間ほど、驚くべき勢いで高騰してきたビットコイン価格。3月5日、過去最高値1033万円をマークしたあと、急速な下落がはじまりました。一時は920万円まで下げましたが、現在(6日10時)は960万円前後で小康状態を保っている状況です。 そもそも今回の高騰の主な要因は、去る1月10日に米国でビットコインETF(上場投資信託)の販売が開始されたこと。それにS&P500や日経平均の過去最高値更新などが重なり、その煽りを受けた模様です

          ビットコインの高騰を、人気ラーメンで説明してみた

          「今、地球全体がバブル」と、森永卓郎さんは言った

          いや、私が直接お聞きしたわけではないんですけどね。 スポニチアネックスによると、経済アナリストの森永卓郎さんは27日、ラジオ番組で「日本も含めて、アメリカも含めて今、地球全体がバブル」と述べたそう。もちろん、日経平均株価が過去最高値を更新したことについてです。さらに、森永さんはこう続けたのだとか。 「これが弾けた時は半端じゃない落ち方をする。二度と戻らないかもしれない。100年、200年戻らないかもしれない」 うーん……たしかに、そうかもなぁ。 なにしろ、日経平均だけ

          「今、地球全体がバブル」と、森永卓郎さんは言った

          誰でも「お金持ち」になれる、たったひとつのシンプルな方法

          そんなもん、あるわけないじゃん——。 と、個人的には思うわけですが、ひとつだけ見つけました。それは「収入の10分の1を貯金」することです。 最近、Amazonオーディブルで読了した『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』の受け売りなんですがね。 『バビロンの大富豪』とは、『金持ち父さん 貧乏父さん』と肩を並べる、マネーリテラシー本の大ベストセラー。100年以上読み継がれる名著で、日本でも200万部以上が販売されたと言われています。 そのなかで語

          誰でも「お金持ち」になれる、たったひとつのシンプルな方法

          旧友の新NISA戦略が「目からウロコ」だった件

          「よくぞ聞いてくれました! そこには明確な根拠がありまして」 30年来のくされ縁の友人は喜々として語り始めます。自分と同じころに投資を始めた彼は、元来の数字好き。そのため銘柄研究にどっぷりハマり、新NISAでは大和アセットマネジメントの「iFreeNEXT FANG+インデックス」にご執心の様子なのです。 FANG+とは、その名のとおりFacebook、Amazon、Netflix、Googleの4社を含む、米ビックテック10銘柄で構成されたファンド。S&P500に追随す

          旧友の新NISA戦略が「目からウロコ」だった件

          バフェットやゲイツに、もしなれたらどうする?

          そんなたわいもない想像を、誰しも1度はしたことがあるでしょう。当然のことながら実現するわけもないので、「考えるだけ無駄」なのですが——。 先日、ブルーモ証券というフィンテック企業の中村仁代表とお話する機会がありました。新しい投資アプリ「Bloomo(ブルーモ)」を近々正式リリース予定とのことで、そのプロモーションの一貫として来社されたんです。 なんでも、このBloomoは「誰でも本格的な資産形成を」サクッと実行できるプロダクト。投資にまつわる面倒を極力廃した設計が売りなの

          バフェットやゲイツに、もしなれたらどうする?

          『推しの子』に、その他大勢「S&P493」の悲哀を見た

          「S&P493」というワードをこの間、初めて知りました。その意味を知るほどに、YOASOBIの「アイドル」が頭の中に響き渡ります。 S&P493とは、もちろんアメリカの代表的な株価指数S&P500の関連語。その構成銘柄500社から、いわゆるマグニフィセント・セブンの7社を除いた493社の指数です。 マグニフィセント・セブンとはGAFAMの5社に、エヌビディアとテスラの2社を足した、新しい米ビッグテックの呼称。S&P500というグループのなかで、それこそ一番星のように輝くア

          『推しの子』に、その他大勢「S&P493」の悲哀を見た

          今そこにある「期間限定ポイント」、使い方の最適解

          いわゆる「金余り」の状態に陥ってしまいました。 といっても、ポイントの話です。昨夏に楽天モバイルへ乗り換えて、キックバックされたのですね。楽天の「期間限定ポイント」が。 額面は、iPhone 13の半額。なので、それはもうそこそこの額ですよ。ですが、いつの間にやら、楽天経済圏という迷宮に入り込んでいたようで――。 思い返せば、それでテレビを買い換えたのが運の尽き。欲をかいて「さらにポイントを」と、クレジットカード払いにしてしまったんです。あのとき、直接ポイント払いにして

          今そこにある「期間限定ポイント」、使い方の最適解

          「人の財布」を買っちゃいました

          「人の財布」なので、いちおう中古品みたいですね。 どうやら中には、見知らぬ人の学生証やレシート、宛先が書かれた封筒などが入っている様子。当然のことながら、現金は入っていないようです。 詳細については、まだ現物が届いていないので、さっぱりわかりません。 ちなみに、購入先はメルカリなどのフリマサイトではなく、ONLINE PARCO。あのトレンドの発信基地「パルコ」が運営するオンラインショップです——。 ここまで書けば、察しの良い方ならおわかりでしょう。 この財布の持ち

          「人の財布」を買っちゃいました

          どうする? 年賀状の「2025年問題」

          “年賀状はこれにて、卒業する運びとなりました”——。 そんなメッセージが増えるなか、みなさまはどんな年賀状ライフを送っていますか? 我が家はすでに、2025年の年賀状のことで喧々諤々となっています。 というのも、去る12月18日のNHK報道のとおり、今夏以降、はがきの値段が63円から85円に値上げされる可能性があるから。いきなり35%増の22円の値上げって、かなりのインパクトですよね。 そのニュースを受けて、もともと非合理なことを極力避けたい妻は、強硬な年賀状「廃止」論

          どうする? 年賀状の「2025年問題」

          お金の小ネタ、5つの「今年一番」はこれだ!

          さて、いよいよ2023年も総まとめの時期となりました。 このBIメルマガコラムで水曜「お金の小ネタ」を担当する私、Money Insiderの長田(おさだ)。今年1年で執筆したコラム44本はすべて、こちらの個人のnoteにアーカイブしています。 僭越ながら今回は、それらのなかから、5つの個人的な「今年一番」をご紹介しましょう。 1. 今年一番のパフォーマンス:年初来2.5倍になったビットコイン 個人的な利回りにすると173%! まあ、資金が小さいので額は大したことない

          お金の小ネタ、5つの「今年一番」はこれだ!