オープンソース・ソフトウェアはなぜこんなに発展したのか。そしてコンテンツはどうしたら?

この記事がとてもおもしろかった。

元記事はマーケティングについての話なのだけれど、最近、編集とかクリエイティブについて考えていることとシンクロしたので書いてみる。

記事の最初のほうに、こういう式が出てくる。

成長速度 = 単位時間当たりの学習量 = 原因特定解像度の高さ × サイクルの短さ

要するに、なにかをするときに、原因と結果がわかりやすいこと、短期間で試行錯誤できること、の2つの要因が重なると、人はすごい速度で伸びる、という話だ。

これをしやすい職業として、プログラマーがあげられている。コンピュータのプログラムは、書いて実行するとすぐに結果が出るし、問題があったときの原因もほとんどの場合明白だ。だから、たくさん仕事をすると、すごい速度で成長できる。

これでぼくが思ったのは、オープンソース・ソフトウェア(OSS)のことだ。この20年くらい、OSSはめちゃくちゃ伸びた。Linuxはもちろんだしし、RubyやMySQLやPython、node.js …などインターネットの根幹を構成するソフトウェアのかなりの割合がOSSだ。

といっても、OSS自体はもっと大昔から、コンピュータの黎明期から存在する。それがなぜ、この20年間に猛烈に伸びたのかといえば、もちろんインターネットの力が大きい。そして最近さらに加速しているのは、GitHubの存在のおかげだと思う。

GitHubを知らない人のために説明しておくと、プログラムをネット上に公開して、共有して、必要ならばコラボレーションもできるようにするサイトだ。多くのOSSのソースコードがGitHub上にある。Linuxカーネルのソースコードもあるし、NASAの月着陸船のプログラムだってある。

さて、OSSの発展のエンジンは、大勢の人の目と口と手だ。インターネットに公開されたソースコードは、それがおもしろければ、大勢のひとが見て、試して、コメントして、必要ならコードまで書いてコミットする(GitHubがないころは、メーリングリストなどを通じて同じことをやっていた)。

プログラマは、自分の書いたソースコードを公開することで、ひとに見てもらえて、コメントがもらえて、それを自分で改善の材料にできるし、他の人が改良の提案もできる。この20年くらい、OSSはそうして猛烈な発展をとげたのだ。

このあたりから編集の話とつながってくるのだけれど、GitHubは、ソースコードの「編集プラットフォーム」と言っていいと思う。ソースコードというのは、特別な暗号ではなく、なんらかの言語で書かれた「文章」にすぎない。主題もストーリーもあるし、人によって「文体」も違ったりもする。

ソースコードが公開の場で、大勢の人に揉まれるというのは、公開された作品に対して、超高速で編集のPDCAが回っているのと同じことだと思うのだ。最近のOSS発展の理由を、編集という視点でとらえるとそんなことが言えると思う。

さて、この連載の目的の、編集とかライティングのスキルを伸ばすにはどうしたらいいのか? という大命題の答えはどうなるのか。

お約束でごめんなさい。それはやっぱり、「noteを書く」という結論です。作品を投稿して、大勢の人に見てもらうことがいちばんなのです。noteはコンテンツのGitHubになるべきなんだろうな、と思っています。


さて、有料部分の下には、起業したばかりの2011年の年末に書いていたノートが出てきたので、その中から2ページほどピックアップしてお見せします。cakesの構想ノートと、いまのnoteにもつながっている、ネットのコンテンツのこれからの形ついて考察してます。けっこうおもしろいと思う。


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加藤貞顕

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加藤貞顕

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