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いま、かっこいいものは?(その2)

先日、「知性的であること」がかっこよくなくなってきて、かわりに「やさしさ」みたいなものの価値が上がってきているのでは?という話を書いた。そして昨日、糸井さんがほぼ日に、マッチョイズムはそろそろいいんじゃないかな、ということを書いていた。

そう。「強さ」も、古くさいものになりつつある。ぼくらの世代はみんな、強さにあこがれていた。マンガ雑誌にはトレーニング機器の通販が乗っていたし、ボクシングや武道のマンガがはやっていた。

でも、いまの時代、強さにはそこまでの価値は感じられないひとが増えているように思う。理由はちょっとわからないんだけど、「強さ」からは「怖さ」にかんたんにつながってしまうからなのかな。

気になるのが、強さって社会のなかの一定の領域を占める、けっこう強い価値だったと思うんです。こいつの領地が減って、ぽっかり空いた場所は、それと同じくらいの強度のものが埋める必要があるんじゃないかなと思う。

その候補として、ひとつ思い当たったのは「コミットメント」です。約束して身を投じる、といった意味の言葉ですけども、英語だと「結婚を前提とした真剣な交際」という意味でも使うようです。考えてみると、AKB48とか、コミットメントそのものですよね。

コミットメントの価値が上がっているのは、社会全体で先が見えないからでしょう。コミットはそもそも先が見えないからするものなんだけど、やっぱりなかなか怖いんですよね。いまさらながら、あまちゃんの「ダサいくらいなんだよ。我慢しろよ」ってすごい言葉だったと思います。

7月8日 火曜日

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