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上が空いている場所

一昨日、「30前のおもしろいひと」はどこにいるのか、という記事を書いた。ぼくは、テクノロジーと「なにか」が融合する場所にいるのでは?ということを書いたのだけれど、その後、なんでそこなのかなと考えていた。

ひとつ気づいたのは、「上が空いている」からだろうなということだ。若者たちが育つ場所は、いつだって「上が空いている」場所だ。権力者たちが自分の上にいて、しかも、そんなひとがたくさん「順番待ち」をしているような場所では、若者が急成長することは難しい。成長に必要なのはいつだって、現場で得られる経験だからだ。

ないないずくしのベンチャー企業で、急成長する人々があらわれることがあるのは、だからだろう。素人ばっかりでチャレンジするほとんどのプロジェクトは失敗するんだけど、ごくたまにヒットが生まれて、それを担当した人物が未来の偉い人になる。

では、空いている場所はどう見つけたらいいのか? テクノロジー+アート、のような「組み合わせ」は、ひとつのヒントになると思う。テクノロジーもアートも、それぞれの分野で、すでにえらいひとがたくさんいる。でも2つを組み合わせると、まだそんなにはいない。異質な2つを組み合わせるほどに、「上に空いた空間」は大きくなる。

でも、よくよく考えると、後に偉大になった若者は、いつだってそうしてきてるんですよね。アンディ・ウォーホールは、ファインアートとポップカルチャーを融合したし、スティーブ・ジョブズは、テクノロジーとデザインを統合しましたよね。年寄りたちがよくわからなくて、しかめっ面をする分野にこそ、新しい時代の答えがあるんだなと思っています。

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