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締め切りの話

「締め切り」を決めるのが苦手だった。いろんなひとと打ち合わせをして、こんなことをしようと決めて、最後に「では◯月◯日までに△△をしてください」という約束をして、直前になったら催促をする。これこそが編集者の仕事なわけだけども、最後の日程を決めるところと、催促をするところがすごくイヤだったのだ。

正直、その2つは、いまでもそんなに得意じゃない。理由を考えてみると、ひとの自由を勝手に制限するのに抵抗があるんだろうな。そして、そんなことをして相手が不快になる可能性も気になっていた。要するに、ひとに嫌われたくなかったんだな。

もちろん、それこそが仕事なんだから、むしろやらなくてはいけないことで、相手もそれを期待している。ひとは、締め切りがないと仕事ができない。適切な締め切りと管理こそが、プロジェクトを前に進める。

クリエイティブな行為というのは、孤独なものだ。ひとりで自分と向き合う作業だから、基本的につらいものと言ってもいいだろう。ごくたまに、調子がいい時に「おれって天才かも」と思う瞬間があったり、あとは苦しみ抜いてつくったものがみんなに受け入れられた時に大きな喜びがあるんだけど、それ以外はきつい。だから、人のつくった締め切りとか催促が大事なのだ。

えー、文章のトーンが深刻な感じになってきているのは、たぶんお腹が空いてるからだと思います。そろそろ切り上げて夕ごはんをつくろうと思いますが、言いたかったことは、締めきり重要ってことです。編集者とかプロジェクトマネージャーのみなさん、締め切りは人のためになるんです。がんばって設定しましょうね。

7月13日 日曜日

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