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「書き直す」のは誰のためか?

村上春樹さんの期間限定Q&Aサイト「村上さんのところ」、みなさん読んでますか? ぼくは毎日読んでます。つくづく思うのは、文章を書くということは、考えることなんですよね。その行為をずっとしてきたひとの言葉はやっぱり違うなと日々思っています。

とても印象に残ったものがあったので、クリップしておきます。

自己表現をするにあたっての僕のアドバイスは、レイモンド・カーヴァーが大学の創作講座で生徒たちにしたアドバイスとまったく同じものです。「書き直せ」、これがすべてです。いろんなものを書き散らすのではなく、ひとつのことを何度でも何度でも、いやになるくらい書き直す。これが大事です。

文章の書き方を学びたいのならhttp://www.welluneednt.com/entry/2015/03/27/113600

ぼくは仕事がら、作家さんやライターさんから原稿を受け取る立場なのですが、いい仕事をするひとの原稿であればあるほど、誤字脱字がないんですよね。なんでそうなるかというと、結局、読みなおした量、書きなおした量が違うわけです。そうなると当然、「考えた量」も増えるわけで、質も高くなる。

noteに「マチネの終わりに」を連載いただいている、平野啓一郎さんの原稿も、ぼくは編集担当なのであらかじめ受け取るんですが、これがおもしろいだけでなく、すごく「きれい」なんです。あれだけ長いものを書いているのに、誤字とかがほとんどありません。

メールとかでも同じですよね。結局、相手を大事にする気持ちなんだろうな。


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