ノーザンFの思惑を騎手の配置で読み解く!ヴィクトリアマイルの回顧。
こんばんは。さだぼーです。
クラシック戦線真っただ中というのに、仕事に追われ全然投稿出来てないですが、相性のいい今週のオークスや、ダービーは頑張って投稿したいと思います。
さて、先週のヴィクトリアマイルでは、ノーザンF勢の騎手の配置から、狙いはソダシか、レーンのテルツェットだとtweetした。
やはり、勝ち馬は1頭なのに、クラブ馬を含めて出走しすぎの感もあったが、一口のオーナーさんに配慮するかのような一流騎手の配置は、逆にクラブ馬が勝負ではない可能性が高くなるのだ。
言い換えれば、レーンやルメール、川田、福永、今をときめく武史などを乗せておけば、負けても言い訳が聞くという事だ。
ならば、非ノーザンのデアリングタクトかとも思ったが、レイパパレや、サウジで勝ったソングライン、アイドルホースのソダシまでも出走させているので、リスクリワード的に考えても勝つのはやはりノーザン馬となるのが普通である。
クラブ馬でないとしたら、残るノーザン馬は、
・ソダシ(金子真人)
・ディヴィーナ(佐々木主浩)
・ファインルージュ(穴井元一)
・シャドウディーヴァ(スリーエイチ)
クラブ馬であれ、レイパパレ、ソングライン、レシステンシアといった大物を出してきた以上、普通にバランスを考えると、勝つのは桜花賞馬のソダシとなる。
と、ここまでは良かった・・・
私が引っかかっていたのは、土曜日の京王杯SCにおいて、シルクレーシングが4頭出しをして負けていた事だった。
このウラスジを、ヴィクトリアマイルのテルツェットと見ていたのだ。しかも、一度も乗った事の無かった和田厩舎にレーン騎乗は明らかにおかしい。
結局、馬券はテルツェットから外れる事になる。
アーモンドアイの国枝師が「次走?俺に聞かないでよ。」と言っていたとおり、ローテーション、鞍上、乗り替わりなどの権限を持っているのはノーザンFである事は衆知の事。
かつては主導権を持っていた調教師も、外厩の社台王国に逆らえない時代になっている。社台、ノーザンの馬を預けてもらえないと厩舎経営が成り立たなくなるからだ。
もちろん騎手とて同じ事、社台、ノーザンの馬に乗せてもらえないと生活ができないのだ。
ゆえに、社台、ノーザンを頂点としたうまや社会のピラミッドの利害バランスや、強弱が、そのまま着順に直結するのが現代競馬である。
あくまで、賞金との相談、馬の能力との相談でサラブレッドは走っている。その事を知っていながら、あえてこのことに触れず、単純に馬の能力だとか、時計比較だとかに終始する知ったかぶりの評論に心迷わされるほど愚かなことはない。
「馬は走る。だが走らせているのは人間だ。出馬表を見て、勝ちたい馬と勝ちたくない馬をまず見分ける事が競馬予想の基本である。自分が馬主になったつもりで、次のステップまで考えながらまず予想してみる。馬主経済、厩舎経済を抜きにした競馬なんかどこにも存在するはずはない。」
要するに競馬も、私たちの日常のビジネス社会と同様に、投資したお金の回収額を中心に、様々な人間の利害や人間関係の強弱のバランスの上に成り立っていることを予想の第一命題として考えてみてほしいのである
~清水成駿 財産のためにマジで競馬と戦う本より~
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