見出し画像

どちらに進んでもいいですよ。が、一番どちらにも進めない。

中学生の頃、ファミコンを買ってもらった。正確には当時小学生だった弟が母親におねだりをして買ってもらった。

『友達みんな持ってるから!!』

という、弟のありがちなおねだりのセリフに母はまんまと引っかかり、決して裕福ではなかったうちにもファミコンがやってきた。

当時流行っていたのはドラクエにスーパーマリオ。

ドラクエは弟のアシスタントとして、攻略本を片手に主にアドバイス係を務めた。

スーパーマリオは、特に上手い方ではなかったが、弟と二人で、時には一人でも楽しんだ。

ファミコン・スーパーファミコンの時代のマリオのゲームはとにかく右に進めばよかった。土管の下にもステージがあったり、画面の上に進める道があったりもしたが、基本右に進むようになっていた。

やがてゲーム機の性能もゲームのクオリティもどんどん進化し、マリオの世界は3Dになった。その頃には自分でゲーム機を買える年齢になっていた。

3Dの世界のマリオはただ右に進むのではなく、360度どちらにも進めるようになった。

方向音痴の私はどちらに進めばいいのか、今どの方向に進んでいるのか、全く分からなくなり、クリアもできなくなり、ゲーム熱は急速に冷めていった。

全く初めてのフィールドに立った時、“どちらに進んでもいいですよ。”が、一番困る。

仕事の世界でも…

“自分から動こうとせず、ただ指示待ちだけしているのはよくない。”と、仕事の世界などではよく聞く。

私は経営者や上司の立場で働いた経験がない。若い頃は、いつも誰かの部下として働いていた。よく上司がこんな愚痴を言っているのを耳にした。

『うちの部署はみんな、いちいちなんでも指示をしないと誰も動かない!!』

上司の愚痴の聞き役として、愛想笑いをしながらよく思った。

『あなたの指示が曖昧すぎて、みんな動けないんですよ。』

いちいち細かく指示する必要はないかもしれない。

だが、せめて右に行くか左に行くか、今進んでいる道は合っているのかどうかぐらいは、きちんと相手に伝わるように言う方が、物事はスムーズに進むのでないかと思う。

『360度、あなたはどちらにでも進めます。ご自由にどうぞ!!』

と、言われれば言われるほど、迷うのが怖くなり、その場で立ち尽くしてしまうことがある。もしくは、同じところをただグルグル回っているだけの時も。

もし、あなたの部下や周りの人が

『こいつ、ちっとも自分で動かんな。』

と思ったら一度、自分がどう指示しているのか考えてみてはどうだろう。

『三番目の土管の下に入ると、新しいステージがありますよ。』

とまでは言わなくていい。でも、今進んでいる方向が合っているかどうかぐらいは言ってあげた方が、プレイヤーの士気は上がるかもしれない。

星野源さんの結婚から派生して…

星野源さん新垣結衣さん結婚(めでたい!!)

逃げ恥

恋ダンス

源さんの他の楽曲

そういえばマリオの歌があったなぁ。

初期の頃のマリオは楽しかったけど、後半の3Dのはついていけなくなったなぁ。

…から、ふとこんなことを考えてしまいました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?