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エジプトでの一人暮らしスタート

前回の記事でも書きましたが、
赴任して1ヶ月はオリエンテーションと現地語学訓練があるため隊員ドミトリーに同期と共に生活をしていました。

本来であればオリエンテーションと語学訓練が終わるタイミングで任地へ引っ越しをして活動を始めるのですが、エジプトはここが毎回難ありのようで私たち同期3人も一苦労でした。

住居が決まるまでの流れは、基本的にどこの国も同じですが細かい規定が異なっているのでここから書く内容はあくまでエジプトの場合と認識してください。

まず住居の選定に関しては、基本的に配属先が行うとされています。しかしJICAの安全基準のハードルも高いため中々難しくJICA側が探しているケースが殆どです。

安全基準が満たされ、配属先への通勤も考慮された住居を指定されるのかと思いきや、エジプトはいくつか物件を見て隊員が選べることに驚きました。

ただ私の場合、調整員と内観に行って、ここでいいとなった所が後々セキュリティチェックに引っかかったり、大家さんがJICAの契約を断ったり(少し厳しめです)、別の人に先に入られてしまったり…と色々な理由で中々決まりませんでした

最終的に"もうどこでもいいです"と言っても、やはり全ての条件がクリアになる住居が見つからず結局隊員ドミトリーから配属先に通勤して活動がスタートしました。

もう1人の同期は片道2時間かけて早朝に出発しなければいけなかったり、もう1人は遠方なので活動も始められずという状況でした。最終的にホテルに宿泊し活動はスタートできたものの、その後の引っ越しは1人で荷物の運搬、契約をしなければいかなかったようでした。
本来は引越しの時は、JICAの公用車に荷物を運んでもらい契約も調整員が一緒に入ってサポートしてくれます。

私の場合、結局10件ほどみて最後の1件がトントン拍子に話が進み内観した3日後には引越し、契約まで進むことができました。連休前に早急に動いてくださったセキュリティ会社の方や調整員には感謝です。

引越し当日は、公用車に荷物を乗せて2ヶ月お世話になったドミトリーに別れを告げて出発しました。ドミトリー生活は、人が常に近くにいることが嬉しくもありめんどくさくもありました笑
走りにいったり、休日は1人で出かけたりと自分の時間もつくれたのと、同期の2人とはいい距離感だったので思ったよりストレスはなかったです。

私の引越し先は少し前まで他の方が暮らしていて、基本的な家具や食器類、ハンガー、洗剤などなどすぐに生活できるくらい揃っていたので初期費用は殆どかかりませんでした
家によっては、何もない空っぽ状態のことも多いのでその場合は事前に自分で買い揃えて公用車で一気に運んでもらうのが楽です。
家具や設備内容は、大家さんと交渉することもできるそうです。
個人的にはエジプト隊員は明らかに恵まれすぎているので、協力隊としてきてるならワガママ言う勿れと思ってしまいますが…笑

家に着いてから、大家さんとの契約です。
JICAが用意した契約書に大家さんと私でサインを書いていくだけですが笑
あとは、基本的な家の使い方(電気、水、ガス、インターネット)や今後の支払い方法、トラブル時の対応法など話して30分くらいで終わりました

ここの大家さんはとても親切なので、安心です。玄関の鍵の調子がよくなかったのですが、翌日にすぐにきて修理もしてくれました。

コンパウンド内なので、ゲートに警備員もいるし家の一階はオートロック付きで安全面はバッチリです。近くにマーケットがあり食も日用品も一通り揃います。何よりここは物価が安くて人口密度も少ないので、生活するには快適です。

引越し当日に体調崩し嘔吐したり、治ったと思って出掛けたら子どもたちに襲撃されてメンタルブレイクして、その晩に39°近く熱出したり散々だったので、まだ全然開拓できていませんが2年間住む町なので焦らずボチボチ慣れていきたいなと思ってます。

ちなみにJICAの安全基準の例としては
最上階はNG、3階以上であること
ドアにドアスコープとチェーン、鍵2つ以上、寝室の鍵(ガラス製のドアはNG)、防犯カメラ、警備員
など国によっても若干異なるようです

あとは家賃は公費で賄われているので上限があります。国によっても違いますし、同じ国でも首都近郊と地方隊員でも異なります。
家賃以外の、電気光熱費やインターネットなどは基本的に隊員負担になります。しかし毎月そういった支出も加味した手当をいただいているので普通に生活していれば足りなくなることはありません。
生活費に関しては、また半年後くらいにどれくらいかかっているのか記事にしたいと思っています。ちゃんと毎日の支出をメモしていますので乞うご期待笑

家賃は3ヶ月に1回まとめて現地の銀行に振り込まれ、隊員が大家さんに支払います。
支払い方法は、直接手渡し、銀行振込、送金など大家さんの希望に合わせます。私は同じ敷地内に大家さんが暮らしているので毎月家にきてくれて直接払えるようです。
私はドル払いですが(隊員によってはエジプトポンド)ドル札にスタンプが押されていたり少し汚れているだけで、こういった支払いや両替所も受け取ってくれないので日本で両替する時はしっかり確認した方がいいかもしれません(本来であれば問題なく使用できます)

ちなみにエジプトは赴任時に、3,500ドル程持参しなければいけませんでした。
これは、銀行口座開設のために保証金として1,000ドル、家賃最大3ヶ月分、デポジット(1ヶ月分)、ブローカー(1ヶ月分)で2,500ドル程必要になるからです(デポジット以外は立替なのでJICAから支給されます)
実際私は家賃1ヶ月分、デポジット、ブローカーで3ヶ月分だったのでそんなにはかかりませんでした。

ちなみにブローカーというのが、仲介者のことでJICAの安全基準をベースに私たちの物件を探して紹介してくれる人です。最終的に住居が決まると、1ヶ月分の家賃の金額をブローカー代として渡します。

こんな感じで私もようやく一人暮らしスタートです。このブログは色々な人が見ているので家の外見や内装は安全管理上のせるのは避けますが、任期が終わったらシェアしたいなと思っています。

近くのマーケットの様子だけシェアします。

野菜、果物、肉、魚なんでもあって安い!

日用品もなんでも揃います!


本来は配属先の近くに住むのですが、私の配属先はスラム街の中にあって住むことはできないので、10km程離れた場所になりました。ミニバス一本でいけるので不便ではありません。本当は配属先の周りの地域の人たちと沢山交流したいのですが、安全上それも制限があります(今交渉中です笑)

活動以外でも何かコミュニティを見つけて、充実した2年間にしたいなって思ってますが
活動始まってから莫大なエネルギーが持っていかれて、毎日走っていたり何時間も歩き回ってた自分が信じられません笑
家に着いたら本当に動けないくらい。自炊なんてしてないです。そこらの屋台で適当に買って適当に食べてベッドに横たわり気絶する日々です笑

ハエとかよく見る虫は、もう無視して(ダジャレじゃないよ)共存してますが、得体の知れない謎の虫に関しては毒あったらやだし、申し訳ない気持ちをもって踏み潰してます。手は嫌なので自分は基本的に踏み潰します。ごめんなさい。先輩隊員にエジプトはゴキブリ出ないとか聞いて、毎日大量のゴキブリと戦ってた前回と比べると天国です。


長くなりましたが、以上です
久しぶりのブログでした
また気分で更新します
読んでいただきありがとうございました!



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