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ありがとうおぜちゃん

これは、今日で櫻坂46を卒業する尾関梨香さんと、そんな彼女を応援している、優しいファンの方への尊敬の念を込めて書かせていただく文章です。


1、尾関梨香さんとの出会い

COUNTDOWNJAPAN1920で、私は欅坂46と出会いました。
それまで表題曲しか知らず、ただその表題曲に、様々な場面で力をもらっていた身だったので、彼女たちの生パフォーマンスを見ることができることを、とても楽しみにしていました。

推しメンタオルの文化も何も知らない身でありながらも、せっかくだから前で観たいと、随分前の方を陣取り、開演を待ったものでした。

そして始まったステージ。
唯一知っているメンバーは、当時、平手友梨奈さんしかいなかったので、キャプテンらしき女の子から彼女の不在を伝えられた時、そうなのかぁと少し残念に、そして心配に思いました。(今では考えられない一文だな…キャプテンらしき女の子って)

しかし、そんな思いは、彼女たちの渾身のパフォーマンスを観て、すっかりどこかへ飛んで行ってしまいました。

そんな中、私が気になった女の子が一人。
顔も知らないけど、なんだかとても一生懸命に、パフォーマンスをしている。
なんとなく不器用そうな気もしなくないけど、それでも目の前で、カッコよくパフォーマンスをしている。すごいな…。

帰宅後、CDJの公式写真から、その彼女は何者なのかを特定しようと試みるのですが、全然わからない。本当にわからない。
そんな時、乃木坂46が好きな友達から「顔の識別ならできるかも!」と声をかけてもらい、数少ない特徴から特定された女の子。
それが、
「尾関梨香」さん。

私の、欅坂櫻坂を推す生活は、実は尾関梨香さんから始まったのです。

年末年始、欅坂46について色々と調べていくと、
「尾関さん、ラジオのパーソナリティやってるんだ。」
欅坂46のラジオ番組、「欅坂46 こちら有楽町星空放送局」の存在を知ります。
あの、かっこいいパフォーマンスをしていた彼女たちが、どんなラジオ番組をやっているのか、とても気になりました。
そこで、radikoで聞いてみることに。

(キラキラキラキラ〜⭐️)
「?!?!」
な、なんか、かわいい出だしだな…。

パフォーマンスしか知らなかった私は、こち星という番組のギャップにとても驚いたものでした。

そして、尾関梨香さんのオープニングトークが始まる。
その内容は、こちらの記事に残っていました。
(うまく引用リンクができない)

https://news.1242.com/article/203005

「2020年の目標は、バク転ができるようになること」
そしてその理由も含めて聞いていた私が抱いた感想は、

「なんだかめっちゃ緩いぞ…」

その後続いたコーナーでは、守屋茜さんというメンバーが登場し
「オノマトネン」という企画に挑戦していました。
つい先日、そして年末年始に、鬼気迫る表情でバキバキにかっこいい姿を見せていた女の子が、穏やかな調子でトークを進めているのです。
正直とても驚きましたし、「そうか、彼女たちはアイドルなんだ」と気付かされたような気もしました。

その後もぼちぼち、私はこち星を聴くようになります。
給食ではチリコンカンが好きだったこと、
リスナーの質問に緩く答えていくこと、
度々登場する家族の話…
あの30分間には、なんだかほんわかとした、穏やかな時間が流れていました。

当時私は、父が2度目の心停止状態からICUでなんとか一命を取り留めた後で、
仕事帰りに毎日、家からも職場からも離れた病院に通う日々でした。
暗い田圃道(裏道)を走っていると、疲労困憊でたまらない気分になりましたが、それでも毎週月曜日だけは、radikoでこち星が聴けた月曜日の田圃道だけは、ほっと一息つけたものでした。

それが尾関梨香さんの、何にも代え難い魅力の一つなのだろうなと、今でも思います。

2、おぜちゃん推しのFFさん

時は流れて昨年の冬。
日本武道館の1stアニラに、無券で参戦した時のことです。

Twitter上での知り合いが増えてきて、FFさんと出会う楽しさもあり無券参戦したこの地で、ひとりのFFさんと出会います。

「ここにいる人の8割は顔がわからないんだよな。」
と言って、突然現れたその方に、初対面の私はお土産のお菓子を渡しました。
「これ、つまらないものですが…」
すると、
「つまらないものならいらないよ」
と言って、ニヤッと笑って、それから受け取ってくれたのです。

その時とてもワクワクしたのを覚えています。
(お……おお…面白い…!!!)
心の中では、トトロに初めて出会ったメイちゃんのような表情でした。
Twitterの印象とはまた違う発見と、その一言のおかげで、緊張が緩くほぐれたことに、驚きと楽しさを感じたのでした。

その後、かわいいおぜちゃんが描かれたポスとカードをくださり、
九段下の駅前で別れた時には、
「じゃあ飲みに行くか!」
と、他のFFさん数人と、地下階段を降りて行かれたのでした。

優しい人なんだなぁと、感じた出会いでした。

その後もTwitter上でのやり取りがほとんどでしたが、なんだか気さくに声をかけられる親しみやすさを感じました。
そして何より、尾関梨香さんを、本当に大切に推している方なんだなあと日々思っていました。(今も思っています)

3、卒業

尾関さん、卒業の時を2022年の夏に迎えます。
その最後のライブになる、W~KEYAKI FES2022の最終日に、ありがたいことに参戦させていただきました。

初めての富士急ハイランドコニファーフォレストで、FFさんたちと合流した場所が、その尾関さん推しのFFさんの車の近くでした。
尾関さんの卒業発表以後、FFさんのことが気がかりでしたが、
どこかに行っていらしたそのFFさんは、普段と変わらず
「8割は顔わからないんだよなあ〜」
と、笑いながら車に戻っていらっしゃいました。

その日、FFさんは無券だったんです。

なんだかうまく書けないのですが、その選択には、FFさんの信念というか、思いというか、そういうものを勝手に感じていました。

FFさんは車に戻る直前、尾関さん推しとの集合写真に参加してきたとのことでした。
「尾関のタオルを持って、こんなにたくさんの人が集まったのかと思ったら、おじさん泣けてきちゃったよ。」
と言って、ものすごく優しく笑っていました。

FFさんは、ライブに参戦するFFさん達に飲み物を買ってきてくれてあったり、
荷物を預かってくださったりしてくださいました。
フードのゴミをゴミ箱に捨てに行こうとしたら、全部預かってくださいました。

そしてそろそろ会場に向かう時、
「みんなビニール袋は持ったか?」
等、色々気にしてくださいました。

なんだか私は、その姿に、おぜちゃんと同じような優しさを強く感じて、
密かにジーンとしていました。
こういうBuddieになりたいなあ。みなさんそう思えるFFさんなのですが、
信念と優しさを感じるこのFFさんにも、尊敬の念を強く抱きました。

ライブでは、トロッコが止まる場所のすぐ近くだったので、おぜちゃんの表情がよく見えました。
一人一人をよく見つめる眼差しが、物凄く優しかったのが心に残っています。

本当に優しい人なのだろうな、彼女は。
入りたての2期生のことを思いやる姿を筆頭に、彼女の優しいエピソードの数々が、頭の中を駆け巡りました。
セレモニーでは終始涙が止まりませんでした。
思えば卒業の瞬間を生で見届けたのは、今回が初めてでした。
運命以上の、何かを感じてしまいました。

4、終わりに

今日、彼女は卒業を迎えました。
これからの人生、人に優しくしてきた分、たくさんの優しさが、彼女に降り注いていくだろうなと感じます。

そして、そんな彼女を、自分の思いを持ちながら、優しく応援し続けたFFさんにもまた、優しさが降り注がれることと思います。

KEEP IT REAL.

まさに尾関さんと、FFさんの有り様を示しているような言葉です。

私もあと2ヶ月、自分らしく、推しを推す人でありたいと思います。

おぜちゃん、本当にお疲れ様!そして、ありがとう。
FFさん、こんなに書いちゃいました笑 ごめんなさい!
これからもよろしくお願いします。

写真は、渋谷ストリームのビルを見上げた時の一枚。





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